一般的には、助手、企業での研究開発職、国などの研究機関の研究員、ポスドクなどがあると思いますが、現在の日本では、いずれも狭き門であると思っております。
博士課程後期を修了したならば、自分の専門性を活かした研究職につくことが多くの人にとって幸せだと思うのですが、努力してもそうなれない人もいるのも事実です。
もし不運にも、研究職につけなかった場合、どのような進路があるのかお聞かせ下さい。
工学系の博士課程後期を修了された方、現在在学中の方、又はそのような知人がいる方など回答をして頂けると助かります。
当方の身の回りにもいろいろな人がいて、不運にも就職口に恵まれない人もいます。
1)修了しない
よい就職口があるまで「修了しない」という手もあります。これは指導教員や保護者(授業料を払う、もしくは、家にお金を納めない)に応相談ですが、余裕があるのであれば、「休学」という手を使い、「論文を提出しない」という形で、4~5年は引き延ばすことができます。これならば、研究の環境を残すことができます。
しかし、数年たっても決まらない、というのは、端から見ていると、当人の問題もあるように思いますので、その改善をしていくべきかと思います。
2)教員
もし、教職をとっていたならば、中高の教員という手もあります。これも「広き門」ではありませんが、選択肢の一つとして考えられるでしょう。
特に、最近はいわゆる「専門性」をもったユニークな教員を…と考えるところが多いので。
3)公務員
こちらも「広き門」ではないですが、職種によっては専門性をある程度活かせます。
4)海外の大学に留学・編入
1)と同じく保護者の問題、資金源もありますが、海外の大学に入り直す、という人もいます。その方が、今後の活躍の場が期待できるからです。
いろいろな道があると思いますが、その人の人生はその人が切り開くもので、また、その道で自分なりの生き方を見つけられるものではないかな、と思います。
2回目、失礼します。補足と追加をさせて頂きます。
1)修了しない
最初の回答にも書きましたが、研究職に就職できない理由が「運」だけだった場合は、椅子が空くのを待つ、というだけですので、1年程度で何とかなる場合が多いです。というのは、有用な人がぶらぶらしているのは、業界内でも話題になって、引き合いが来るからです。
「残れば残るほど厳しくなる」ような人は、多分「運」以外の何かがあるのではないでしょうか…。
4)海外の大学
海外の大学での研究職の道がまずひらけるでしょう。日本から海外の公募に応募する人も少なからずいますが、とても狭き門のようです。しかし、いったん海外に出てしまえば、「世界でも通用する研究者」ということで、海外での応募もより通りやすくなりますし、ましてや日本も「箔」がついて、優遇されます。
追加として…
5)非常勤講師をしながら…よい就職口を探す
非常勤講師をしながら、やはり、よい就職を探す人もいます。この場合、人脈と、自分自身の「授業能力」が非常に大切です。ある意味、いつクビを切られるかわからないですから。
6)研究員をしながら…よい就職口を探す
大学によっては、お金をとるところととらないところがありますが、正式な手続きを踏むことにより、その大学に残って研究することを許されるところもあります。
但し、理系の場合、実験、光熱費などでお金を取られる場合も多い、と聞きます。しかし、「履歴書に穴が開かない」というメリットがあります。
有用な補足ありがとうございます。
>1)修了しない
良い論文を発表していれば、なんとかなるのですね。少し安心しましたが、実力と努力は必要ということですね。
>4)海外の大学
なるほど。海外の大学ですね。もし、留学するならどこの国のどの大学に行くか、をきちんと調べて判断したほうが良さそうですね。
>5)非常勤講師をしながら…よい就職口を探す
これも一つの手ですね。いつクビを切られるか分からないというのはちょっと不安そうですが・・。
>6)研究員をしながら…よい就職口を探す
なるほど。お金の問題で1)が厳しい場合は、これも手かもしれません。
<現状>
http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html
上が現状です。
100人のドクターがいれば、
16人が無職となって、8人が行方不明か自殺をしています。
酷い状況ですが、仕方がないです。
何故かって、それはドクターに変人が多いからです。
そうじゃないって言われても、世間から見たら大概変人です。
修士前期課程の学生も変人ばっかりです。
確かにドクターに対する見方というのは変わってきて、
多少は改善されてきていると思います。
が、改善されるまで待っていられる状況ではないはず。
</現状>
解決策は、多分、たくさんあります。
でも、私が提示するのは一つ。
「起業」です。
これが一番可能性があって、楽しいです。
またドクターを取らないと就職できない企業(ベンチャー)もあります。
文章が書ける、仕事も出来る、やる気も、自己管理も何でも出来るじゃないですか。
一番の強みとなるのは「研究内容」です。
これがお金に変わります。
ようするに、研究を如何にお金に変えるか。
これを考えれば良いわけです。
まずは一歩踏み出しましょう。
100%世界が変わります。
諦めなければ、失敗は来ません。
自分のやりたいことを、今まで続けてきたのだから、
これからもやりたいことをすれば良いと思いますよ。
PS
私は、M2ですが、そういう人達を募集しています。
起業はおもしろそうですね。
肝になるのは、アイデアと技術と人脈あたりですかね。
あとドクターを取らないと就職できないベンチャーというのは知らなかったです。こちらもなかなか面白そう。
自分はまだドクターに行きたいと思っている段階で、ドクターではないのですが、自分の将来の理想像としては、研究職の他に起業という道もあります。どちらも自分のアイデアで新しいことにチャレンジできる可能性が高いからです。
あまり、失敗を恐れず自分のやりたいことを一生懸命やったほうが良いのかもしれません。そうすることによって、得られるものは大きいと思います。
起業がんばって下さい!!
日本学術振興会の特別研究員(PD)
研究系の独立行政法人による任期制研究員制度
大学の教員個人が競争的資金による雇用
非常勤講師を見つける
契約社員で生活費を稼ぐ
塾の講師など受験産業で働く
本を出版する
就職先上位
「民間企業」(27%)「任期付き研究者」(23%)
その他の就職先
地方自治体に所属する研究機関
教員
海外でのポスドク
研究機関(大学以外)でのポスドク
公的研究機関に勤務
高専の教師
国立の研究所の研究者・国家公務員
産業技術総合研究所の研究者
共同研究している企業
博物館
やはり、上記のようなサイトを見るとドクターの就職はかなり厳しい状況にあることが分かりますね。どうしても就職先が見つからないなんて例も多いのかもしれません。
自分で質問しておいて紹介するのもなんですが、私は以下のようなサイトを参考にしております。
【数字で見る博士課程修了後】
中学か高校の理科教師だと思います。
教師という道も有望そうですね。
自分は理科教師になることは希望しておりませんが、無職やフリーターなどを回避する手段としてそういったものがあるとうれしいですね。
以前、バイオインフォマティクス系の学会というかセミナーに参加したときに、「サイエンスライター講座」みたいなものがありました。
いわゆる新聞記事や、ニュートン、コンピューター系雑誌などの専門ネタを素人にもやさしくわかるような記事を書く仕事のようですが、結構儲かるようです。
#ちなみに某組み込み系雑誌に記事を投稿したときはページ\9000-で16ページくらい書いたので、結構なお小遣いになりました。Java/DB系のメジャー雑誌だとページ15000くらいもらえるようです。
就職はやはり大学や研究所が多く、企業はなかなか難しいかもしれません。(大学はポストが空くまで待たないといけないし、研究所は2年契約のところなどが多いです。)
そういえば、名古屋大学の就職課で、ポスドクの就職の相談にのってくれるようです。(これはNHKでやってました。他大学からのエントリーがものすごいらしいです。マスターまではどこの大学でも相談にのってくれるが、ドクターは対応できないところがほとんどのようですね。)
あとは、ある程度自信があれば起業するのもいいんじゃないでしょうか?埼玉県などはベンチャー起業支援センターなるものがあり、親身に相談にのってくれます。(産学協同の斡旋などもしてくれます。)
お金に困ったらアルバイトとして、雑誌に記事を書くのもいいですね。自分のためにもなりそうですし。
ポスドクの就職について相談できる場所があるというのは知らなかったです。参考にしておきます。
現時点で起業をする自身はありませんが、自信は少しずつつけていこうと思います。
現在マスターに在学中であれば、自分の専攻分野で打ち込むテーマを既にいくつかもっているはずです。
きびしいことを言うようですが、そのテーマで他の研究者を凌駕して第一人者になってやるという意気込みがまだできていないのであれば、マスターで一旦就職したほうが無難と思います。
単に修士→博士→助手→講師→助教授→教授といったエスカレーター(今度かわるんでしたね、助教とか準教授とか)を夢見ているだけならば、オーバードクターの危険性は高いです。
マスターで研究職として就職してから、ドクターをとったり研究室に復帰したりしても遅くないと思いますよ。
就職してみると視野も人脈も広がることが多いですし、それこそ起業のチャンスも出てくるかもしれません。
海外の大学でドクターをとるつもりがあるのであれば、(資金面も含めて)今すぐ準備を始めて日本のドクターをとる前に行ってしまうほうがいいのではないでしょうか。
自分は現在マスターに在学中ではなく、既に就職しております。まだ就職して一年ですが、残念ながら研究職にはつけず、他の職となってしまい、自分のやりたいことができておりません。
研究職につけるのなら、企業だろうと大学だろうと良いと思っております。
ただ、そのためにはドクターに行くしか道はないと考えております。
回答ありがとうございます。
>1)修了しない
これも一つの手ですね。ただ、心配なのは、ドクターに残れば残るほど、状況は厳しくなっていくのではないかということです。
>2)教員
なるほど。これは考えていませんでした。
>3)公務員
公務員は、年齢制限が気になるところです。研究職への道をなかなか諦められず30歳を過ぎてしまった場合でも道があれば、良いのですが・・・
>4)海外の大学に留学・編入
なるほど。資金と語学力が必要だとは思いますが、これも一つの手ですね。
具体的にはどのような活躍の場が広がるのでしょうか。