アレルギーその他副作用についてはどうでしょうか?
医薬品医療機器総合機構のサイトで
ウェルパスの添付文書を見る事ができます
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/261670GQ1044_2_03/
これによれば
【禁忌】
次の患者には投与しないこと)
損傷皮膚及び粘膜[エタノールを含有するので、損傷皮膚及び粘膜への使用により、刺激作用を有する。]
【適用上の注意】
適用上の注意
投与経路:手指消毒以外の目的には使用しないこと。
使用時:
(1)
反復使用した場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがあるので注意すること。
(2)
血清・膿汁等の有機物は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は、十分洗い落としてから使用すること。
(3)
石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、予備洗浄に用いた石けん分を十分に洗い落としてから使用すること。
(4)
引火性、爆発性があるため、火気には十分注意すること。
(5)
本剤で消毒した手指で、2.5kg以下の低出生体重児を取扱う場合、低出生体重児の皮膚がかぶれることがあるので十分注意すること。
とありますので、特に心配はないと思われます。
誤って飲んだり目に入れたりしなければ問題ないようですね。
塩化ベンザルコニウムの副作用として、皮膚・粘膜の刺激症状、かゆみ、かぶれ、発疹が報告されています。
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se26/se2616700.html
また、元々医療用途として開発されており、使用成績調査等の副作用発見頻度が明確となる調査を実施していません。
さらに、アレルギーに関して、塩化ベンザルコニウムを含む点眼薬に対して、アレルギー症状を示す人も報告されています。
厳密に考えれば、日常的な使用はお勧めしません。
日常的な使用をするなら、何らかの症状が出たら医者に行って対応すればいいかな、ぐらいの気持ちで使用した方がいいと思います。
基本的に消毒となる薬剤には、細胞毒性があると考えて差し支えないので、医療行為上必要な場合に限り使うのがよいかと思われます。特にウェルパスは手指消毒薬ですので、医療従事者(または、患者と接触する人物)が感染予防として用いる以外の用途では使用すべきではないと考えます。
同様に小児が同薬剤を継続的に用いるのは、必要且つ代替方法がない場合を除き避けた方がよいと考えます。
添付文書を以下のURIに示しますが、基本的に「かぶれない物質はない」ので、接触皮膚炎などになる可能性はあります。また、アルコールが含まれておりますので、傷や粘膜では刺激感が強いと思われます。
もし小児科に入院されていて、免疫力低下などの状態で医療上必要とされているのであれば仕方がありませんが、私が新生児集中治療室で働いている頃に頻繁に使っていたときは、大人の手でもだいぶ荒れました。
手があれて傷がついた状態だと、かえって細菌が繁殖しやすい状態になり不衛生になるので、ハンドクリームなどでしっかりケアしていました。
普通に生活している状態であれば、市販の薬用石鹸と流水での手洗いで十分かと思いますが、何かご事情がおありで、頻回に消毒が必要なのであれば、使用後のケアをきちんとしてあげたほうが良いでしょう。
また、ウェルパスはエタノールが含まれており、揮発性も高いので、アルコールのアレルギーなどがあれば吸い込んで喘息などを起こしてしまう危険もあると思われます。
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