(価値としてではなく、絶対値の円として、です)
そして、その円の総量は誰が決めていて、増減はあるのでしょうか?
(国は債券の形とかで発行するので、実質プラスマイナス0なんですよね?
そうすると、世界中の円の総量は、戦後すぐに存在していた円の総量と基本的に同じなんですか?)
また、円以外の、例えば、米ドルや人民元なんかも同じなのでしょうか?それは分かれば教えて下さい。
経済には全く疎いけど、省略しすぎない説明でお願いします。
世の中の円の総量は、日本銀行が決めています。
実際には「公定歩合」を上げ下げする事によって、調整します。
公定歩合とは、市中銀行(みずほ、東京三菱、静岡銀行など、普通の銀行が日本銀行からお金を借りる時の利率です。
公定歩合を下げると、銀行はたくさん借りるので、世の中の円の総量が増えます。
逆に、公定歩合を上げると、銀行は、借りなくなって、逆に返すので、世の中の円の総量が減ります。
公定歩合は、なるべく不景気にならないように、物価上昇が激しくならないように、総合的に考えて、日本銀行の人たちが会議をして決めています。
米ドルや人民元については私は分かりません。すみません。
>それは日本銀行に借りる、という形ですよね。
おっしゃるとおり「借りる」という事ですが、
日本銀行は、市中銀行に貸す時、総量を増やして(お金を印刷して)貸すのです。
返してもらう時も同様です。
だから、市中銀行がメチャクチャな行動をすると、
お金が増えまくって極端なインフレになったり、
逆に極端なデフレになったり、
すぐ世の中に影響が出ます。
ああ、総量というのは、紙幣ベースとかの総量(=流通量)というより、
実質的な数値の総量という意味でお願いします。
数値としての総量は一定なのですか?
そして、一定だとしたら、プラスマイナスを全部足し合わせると、総額は幾らくらいになるのか?
他の通貨ではどうなっているのか?
その辺が分からなくて立てた質問です。
>実質的な数値の総量という意味でお願いします。
実質的な数値の総量を、日銀が増減させるのですよ。だから総量は一定ではないです。
実質的な総量を増減させる事によって、景気や物価が適切な水準になる事をめざします。アメリカのしくみも日本と同じです。「連邦準備制度理事会」が日本の日銀と同様の働きをしています。
昔は、中央銀行が、発行した紙幣と同額の金を常時保管して、兌換(金と紙幣とを引き換えること)を保証する兌換紙幣でした。(金本位制度)
1円を金(キン)1.5gと決まっていました。
日銀は、私銀に貸す(つまり流通量を増やす)、という形だけでなく、
供与もできるのですか?
日銀が新しく作れて、貸与ではなく供与できるのならば、
総量は変わると思いますが、返してもらうことが前提ならば、
結局、日銀の帳簿には、潜在的赤字が計上されているので、総量は変わらないと思います。
という意味での回答でしょうか?
http://www.boj.or.jp/oshiete/money/05100012.htm
平成18年(2006年)大晦日、一般家庭や企業、金融機関などで年越しした銀行券の残高は79.8兆円に達しました。
ということで79.8兆円が物理的に存在している円だと思います。
これって、日銀が貸し出している分も含めて、ですよね?
日銀が、50兆貸し出している(いつかは返さなければならない)としたら、実質29.8兆円だし、
日銀が、79.8兆円貸し出しているとしたら0兆円だし。
日銀の作った分はいつかは返される、という形で、
要は、日銀も含めたプラスマイナスでは、0円になるのでしょうか?
(そうすると、純水に物理的に消滅していっている円はあると思うので、総額は負の値になりますよね…)
そして、円以外の通貨ではこの仕組みはどうなのでしょうか?
http://www.stat.go.jp/data/chouki/04exp.htm
http://www.mof.go.jp/kankou/hyou/g335/335_07.pdf#search='%E9%80%...
http://www.boj.or.jp/oshiete/money/05100012.htm
http://www.boj.or.jp/oshiete/money/05100002.htm
http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/exp/index.htm#money
さまざまな統計、解説を挙げてみましたが、「総量としての円」をどうとらえるかによって変わる、としかいえないのではないかと思います。
円は通貨として、流通している分をはるかに超える分が「創造」されているからです。
例えば、日々の外為市場などは実際に通貨が動いているわけではなく、企業の資本金などもそれがすべて現金となっているわけではないことはご承知の通りです。株式の信用取引なども実際に個人が持っている資産を大きく超える形で取引が行われています。
土地などの価値が変わることで、企業、個人の資産も変わっていきます。
戦後すぐと総量が同じか、といえば、それは全く違います。
発行高自体は何百倍と増えています。
貨幣価値がこの50年では変わっていることが一つ。当時の100円と今の100円では全く価値が違うでしょう。円とドルの関係においても昔は1ドルは360円でしたが、現在は120円です。
国のベースでプラスマイナスはどうか、と言われると、バランスシート的な見方をすればマイナスです。
http://www.kosonippon.org/project/detail.php?m_category_cd=&...
一方で、トヨタ自動車のように毎年1兆年を超える利益を上げる企業があり、日本の国際収支はプラスになっています。
お望みのような答えになっていなくてすみません。
うーん、僕が知りたいのは、一言で言うと、
日銀が、
「今で貸したお金を全部返してくれ!」
と言って今までに貸し出した総額を全て回収した
(日銀の帳簿はプラスマイナス0、あるいは公定歩合の分だけ黒字)
時に、
世の中に、日本円は幾ら残るか?
です。
公定歩合の分だけ、日銀は貸した分より多く集めるから、世の中全体ではマイナスになるでしょうか?
日銀での黒字分(公定歩合分)も含めると、プラスマイナス0??
その辺がよく分からないのです。
経済用語を知らないので、うまく説明できなくてすいません。
日銀がこれまでに発行した(貸し付けた)金額と、返済された(される予定の)金額は差し引き0になるか。
という問に関しては、差し引き0にはなりません。理由は市中銀行が日銀にお金を返すときに利息を支払うからです。これを公定歩合といいます。
現在の円の流通量が75兆円くらいで、公定歩合が0.75%なのでざっくり計算して+5600億円くらいになるでしょう。
(実際には日割り計算しないといけないので、値はずれると思いますが。)
とにかく、日銀が貸し出した総量よりも返済される金額は多いです。そして、それは日銀の追加的な貸付(貨幣の増刷)によってまかなわれます。
たとえばAさんとCさん、B銀行の三者だけの世界を考えます。
Aさんが、B銀行に千円預けます。銀行は、Cさんに千円を貸します。このとき、「千円札」はAさんからCさんに渡った1枚だけです。でも、Aさんの通帳には千円計上されています。この世界にある「円」は、通帳の千円とCさんの千円札を足して二千円あることになります。つまり、お金は貸し借りされるとふえるんです。
もちろん、ここで単にCさんがお金を銀行に返して、Aさんが引き出してしまえばこの世界の円は千円に戻ります。ただし、実際の世界では、お金を借りる人はそれを元手に商売したりして、何度も銀行を通ってたくさんの人の間を渡っていきます。景気がよくて、いろんな取引が活発にされれば、返済されて減る分を、新たに貸し出されて増える分が上回って、全体としてもふえていきます。で、それを全部巻戻せば元々あった金額に戻るでしょ、というふうには考えないです。お金はあくまで実体経済の裏返しでしかないからです。だから、日銀が全部円を回収すると残りはいくら、という問いは、日本中で全部経済活動を停止して一旦全部清算したら残りの価値はいくらか、という問いと同じになって、土地建物だの商品だのその他財産の「評価」の問題になってしまうと思います。そうではなく、ただ差し引きいくらということであれば、
http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/money/ms/index.htm
で、最新の日銀の統計を見ると現金通貨流通量が80兆円に対して、銀行の普通預金とか当座預金とかが320兆円、定期預金も同じくらい、さらに郵便貯金とかその他もろもろ足して1200兆円くらい。それだと差し引きではおよそ1130兆円ということになります。
解説はhttp://www.boj.or.jp/type/exp/stat/exms.htm
また、いわゆる日銀貸し出しのことを言ってるのでしたら、
http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/boj/bojloan/index.htm
2007年5月末現在の貸出残高は1億円です。
M2+CDは723兆円ぐらいですね。
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/ms/ms0705.pdf
他の方の認識はちょっと古いかもしれません。公定歩合はほとんど死語ですよ。
↓参考URL貼って置きますね
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B...
http://allabout.co.jp/career/economyabc/closeup/CU20021231A/
??それは日本銀行に借りる、という形ですよね。
流通量じゃなくて、総量として幾らなのか?が知りたいです。
例えば、10兆借りたとして、その分は日本銀行が-10兆として記録しているわけですよね。
単に新たな10兆が出来たわけじゃないんですよね?
そして、11兆返してもらったとしたら、1兆分は+1兆として日本銀行は記録しているんですよね?
(まさか、その1兆は抹消しているんじゃないですよね?抹消しているんだと、公定歩合の分だけ、円の総量はどんどんと減っていくことになる)
つまり、新たな円が生み出されたり、既存の円が抹消されたりすることがあるのか?ということが知りたい質問です。
日本銀行の外だけの流通量のことではないので、その点を踏まえて、更なる回答を頂けると幸いです。