プロットを造るときに、『話の緩急に気をつけろ』と言われますが、具体的にはどのようにすれば『緩急がついている』ことになるのでょうか。
単純に盛り上げるだけなら、なんとなく想像がつくのですが、緩急というところがよくわかりません。
緩急をつけるために行っている具体的な注意点や、テクニックがあれば教えてください。
不幸を書くためには幸福を、絶望を書くためには希望を、非日常を書くには日常を。
書きたいテーマとコントラストが取れるように気を使います。
あとは受け手の予想をギリギリで裏切るテンポとか。
例えばスローな展開から急展開、二三度畳み掛けておいてクライマックス!
・・・と思われるところで、スローなシーンを挟んで、受け手が「え?」と思ったとたんにもう一度畳み掛ける、とか?
ちなみに読み手の予想を裏切り続けると、読み手がついて来れなくなることも多いので展開でもテンポでも、「お約束」は大事。
だけど読み切られたら負けなので、その匙加減・・・は緩急の話ではない気もしてきました(笑)
なんかセンスの問題のような気もしますが、実際に体系立てて勉強したわけではないので、経験論です。
タメは大事。
大まかなプロットでは、時間の流れるスピードの変化やそのシーンの全体のテンポだと思います。
(ゆっくりのシーンと、急激な流れのシーンをリズムよく並べる。)
細かい部分であれば、文章の長さや、シナリオですとセリフの長短のテンポのことがそれにあたると考えられます。
良い戯曲(芝居)のシナリオでは、短いセリフが連発したあとに、パッと長台詞が入ったり、長台詞の続くシーンに突然短いセリフがあったりと、(活字上の)見た目でも劇作家の特徴が見られます。
劇作家で演出家の鴻上尚史と(映画監督)庵野秀明氏の対談で語られていると覚えているのですが、下記の本の中のどれかの対談に収録されていたと思います。
趣味レベルなのですが、
緊張と緩和とか、起承転結みたいな意味かな?と思い、書いてみます。
わたしの場合、具体的な方法としては、2つですね。
1.物語内の経過時間:文章量の比率で変える。
例えば「清々しい天気」の説明で、400字くらい使うと
物語中の時間経過、情報の急激な変化は無いけど、読者の過ごした時間はそこそこなので、その分ゆったり感じる。
(風、音、湿気、匂い、今日の気分、おなかの空き具合、なんでも使う)
例えば「清々しい天気」「散歩に出る」「知り合いと偶然会う」「喫茶店に入り話をする」の説明で、400字くらい使うと
物語中の時間経過、情報の変化はけっこうあり、読者の過ごした時間はもそこそこあるので、普通の流れに感じる。
盛り上げるのは、感情の変動を、短い文章量のなかに詰め込めばいいので割愛。
2.読ませる速度で変える。
これは頻発はできない、謎を埋め込んだり、不可解な言動をさせたりして、読む速度を一旦鈍らせる。
不意にそれまでの言動からは、理解しにくい行動を取らせるとか。(周りにも、ん?、と反応させ、読者との感覚を離しすぎない)
分かりにくい(一般的でない)言葉を使って減速する人もいるみたいですが、わたしは好きじゃないです。
(相手の知識が高いとブレーキにならないし、逆に、低いと読む気を奪っちゃうから。それに読者の知識量を言い訳にしたくないし)
ちなみに、こんなの書いてます。
http://www.mmjp.or.jp/scenario/
話の緩急に気をつけろ』の部分の「話」という単語ですが、ここを、私なりに分解してみました。
1。ストーリ
2。会話
3。描写
4。視線
5。間(全体的に)
6。行間(空白の部分)
このようなパーツに、それそれに緩急が存在しているとおもいます。
たとえば視線ですが、数年前から視線の緩急に興味を持っておりまして、読者の視線を意識しながら、①読者の意識に一致した表現、②はぐらかした表現、③反発させるような書き方など。ちょっと長くなりますので省略しますが、それぞれに緩急が必要かと思っております。
回答に適したURLが見つかりませんでしたのでダミーで申し訳ありません。私が以前、受講したスクールです。
http://q.hatena.ne.jp/1183864658
URLはダミーです。
私は、感覚的にとらえていることなので、実はどう説明したらいいか悩みますが。
つまり、単純にいえば音楽の導入部、サビというか盛り上がり(または、歌い上げる部分)と、その間とのバランスと理解しています。
現実には、まずいろいろな種類の本を読み重ねたり、実際に完成したものを書き上げる作業をして、また人に読んでもらうことを重ねることが一番の経験と思いますね。
ただし、現実売れる本とおもしろい本は違うことが多いのは現実だったりします。
編集スタッフで仕事したことがあるので、これは実感です。
おそらく、自分の感覚や人々の価値観の差が生むことなのでしょうが。
こんな返答ですみません。
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