今回のテーマ、「紙」と「あかり」を見て、ピンとくるものがありました。それは漫画家・藤子不二雄先生、つまり藤本弘先生と安孫子素雄先生の出会いの地となった富山県高岡市で行われているイベントで作られたという手作り反射幻灯機のことです。
両先生は中学・高校時代に、子供たちを集めて反射幻燈器を使った自作の絵物語の上映会を行っていたと言われています。それを再現し、実際に体験してみるというワークショップが大変好評であるというのです。
反射幻灯機というのは、スライド映写機と似たような画像をスクリーンに映し出す機械ですが、スライド映写機がフィルムを透過した光を映し出すのに対して、反射幻灯機は、私たちが通常目で見ているのと同じ、物質から反射された光を投影するという違いがあります。つまり反射幻灯機は、いちいちフィルムにしなくても、紙に書いた絵などを直接投影できる映写機なのです。これの高級品は実物投影機(または実物幻灯機)などと呼ばれ市販されていたようです。その構造はこんな感じです。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~taizo/tae/epiexp.html
これのごく簡単な構造のものが、藤子先生たちが使っていた反射幻灯機です。昔はおそらく木箱に光源となるランプやレンズをセットして作られていたと思いますが、今回はごく簡単に、これを牛乳の紙パックで作ってしまいます。作り方はWeb検索をしたら、高岡市のイベントで作られた物の紹介が簡単に見つかりました。こちらの「牛乳パックで作る『Q式反射幻灯機』組み立て説明書」というのがそれです。「Q式」というのは、藤子先生のマンガ「おばけのQ太郎」の中に登場した幻灯機の再現、という意味のようです。
http://www.senmaike.net/color/html/yume/p09.html
土曜日に、さっそく材料集めからはじめました。まず牛乳を買ってきて飲みます。今回はせっかく「健康食」のテーマもありますから、バナナときな粉を混ぜてミキサーで攪拌して、より健康に良さそうな飲み物にしてみました。本編いわしの書き込みを参考に、摺った黒胡麻も加えてみました。これは香ばしくて大成功でした。
レンズは、たしか子供のころに使っていた虫眼鏡があるはずと思い、部屋中を探しまくりました。新しく買えば済むことですが、子供のころのわくわくする思いを幻灯機に込めたいと思い、何としても古い虫眼鏡を探したかったのです。約半日かけてやっと見つけ出しました。プラスチックの枠でできた虫眼鏡は、柄が折れていました。でも幻灯機のレンズにするのに柄は邪魔ですから、ちょうどおあつらえ向きでした。
これで土曜日は終わってしまい、実際の製作は日曜日に行いました。作業はとても簡単で、前述の説明書を見ながらその通りに作ったら、一時間もかからずに終わってしまいました。できあがった形は昔の二眼式のカメラに似た感じです。せっかくなので、手元にあったスプレーで黒く表面を塗装してみました。かっこよくなりました。
夜になるのを待って、部屋の電気を消して実際に映してみました。映してみたのは、お菓子の箱などを切り取った適当な印刷物です。映りました。光源が懐中電灯なので、スライド映写機のように明るくは映りませんが、とにかく幻灯機にセットした印刷物の像が、ちゃんと壁に映ります。ぼやんとした像がかえって幻想的で、ちょっと不思議なひとときを過ごすことができました。
お子さんのいるご家庭では、ぜひこんなのを作って、お子さんの書いた絵などを投影してみてはいかがでしょうか。劇的に鮮明な像が映るわけではありませんが、ほのかな灯りが映し出す映像の世界は、テレビなどに慣れた目にはかえって新鮮だと思います。手作りの楽しさも味わえますから、これから迎える秋の夜長をこんな幻灯機で楽しんでみるのはお勧めです。
今回のテーマ、「紙」と「あかり」を見て、ピンとくるものがありました。それは漫画家・藤子不二雄先生、つまり藤本弘先生と安孫子素雄先生の出会いの地となった富山県高岡市で行われているイベントで作られたという手作り反射幻灯機のことです。
両先生は中学・高校時代に、子供たちを集めて反射幻燈器を使った自作の絵物語の上映会を行っていたと言われています。それを再現し、実際に体験してみるというワークショップが大変好評であるというのです。
反射幻灯機というのは、スライド映写機と似たような画像をスクリーンに映し出す機械ですが、スライド映写機がフィルムを透過した光を映し出すのに対して、反射幻灯機は、私たちが通常目で見ているのと同じ、物質から反射された光を投影するという違いがあります。つまり反射幻灯機は、いちいちフィルムにしなくても、紙に書いた絵などを直接投影できる映写機なのです。これの高級品は実物投影機(または実物幻灯機)などと呼ばれ市販されていたようです。その構造はこんな感じです。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~taizo/tae/epiexp.html
これのごく簡単な構造のものが、藤子先生たちが使っていた反射幻灯機です。昔はおそらく木箱に光源となるランプやレンズをセットして作られていたと思いますが、今回はごく簡単に、これを牛乳の紙パックで作ってしまいます。作り方はWeb検索をしたら、高岡市のイベントで作られた物の紹介が簡単に見つかりました。こちらの「牛乳パックで作る『Q式反射幻灯機』組み立て説明書」というのがそれです。「Q式」というのは、藤子先生のマンガ「おばけのQ太郎」の中に登場した幻灯機の再現、という意味のようです。
http://www.senmaike.net/color/html/yume/p09.html
土曜日に、さっそく材料集めからはじめました。まず牛乳を買ってきて飲みます。今回はせっかく「健康食」のテーマもありますから、バナナときな粉を混ぜてミキサーで攪拌して、より健康に良さそうな飲み物にしてみました。本編いわしの書き込みを参考に、摺った黒胡麻も加えてみました。これは香ばしくて大成功でした。
レンズは、たしか子供のころに使っていた虫眼鏡があるはずと思い、部屋中を探しまくりました。新しく買えば済むことですが、子供のころのわくわくする思いを幻灯機に込めたいと思い、何としても古い虫眼鏡を探したかったのです。約半日かけてやっと見つけ出しました。プラスチックの枠でできた虫眼鏡は、柄が折れていました。でも幻灯機のレンズにするのに柄は邪魔ですから、ちょうどおあつらえ向きでした。
これで土曜日は終わってしまい、実際の製作は日曜日に行いました。作業はとても簡単で、前述の説明書を見ながらその通りに作ったら、一時間もかからずに終わってしまいました。できあがった形は昔の二眼式のカメラに似た感じです。せっかくなので、手元にあったスプレーで黒く表面を塗装してみました。かっこよくなりました。
夜になるのを待って、部屋の電気を消して実際に映してみました。映してみたのは、お菓子の箱などを切り取った適当な印刷物です。映りました。光源が懐中電灯なので、スライド映写機のように明るくは映りませんが、とにかく幻灯機にセットした印刷物の像が、ちゃんと壁に映ります。ぼやんとした像がかえって幻想的で、ちょっと不思議なひとときを過ごすことができました。
お子さんのいるご家庭では、ぜひこんなのを作って、お子さんの書いた絵などを投影してみてはいかがでしょうか。劇的に鮮明な像が映るわけではありませんが、ほのかな灯りが映し出す映像の世界は、テレビなどに慣れた目にはかえって新鮮だと思います。手作りの楽しさも味わえますから、これから迎える秋の夜長をこんな幻灯機で楽しんでみるのはお勧めです。