ちなみに、以下の情報以外のネタ(近況ネタ)を探しております。
心神(しんしん)は日本の防衛省技術研究本部(以下技本)が三菱重工業を主契約企業として開発を行っている航空機。技本では先進技術実証機(ATD-X:Advanced Technological Demonstrator-X)と称する研究機で、次世代戦闘機に使用できる国内の先進技術を、実際に飛行させて実証・確認をするための機体である。
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/19/jizen/honbun/11.pdf
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/19/jizen/sankou/11.pdf
防衛省、平成19年度「先進技術実証機の研究」の事前の事業評価。
心神で研究する内容
「高運動FLCSの研究」
要素
・Flight Control SystemのRIG試験
・RIG試験装置の製作
・Actuatorの製作(各陀面毎1EA)
・DDV開発、推力偏向用Actuatorの開発
・Flight Control Systemの高圧化(8,000PSI)、油圧源の開発
4ChannelsのControl(3FBW,1FBL)
・エンジン推力コントロールのパドル(エンジン1台に3枚)
3枚による推力偏向、1枚固定、2枚による推力偏向等のManeuverabillityを研究
(ソフトウェア、アルゴリズム開発)
「統合アビオニクス・システムの研究」
主要な目標性能・緒元
複数センサーのデータ融合及び制御、並びに僚機間データリンクにより、自律的な目標識別及び低高度航法ができること。
飛行環境下で音声認識による入出力制御、戦闘機用電子ヘルメットによる有効データの表示
及び僚機間通信の利用によりパイロットに有効な情報を提供できること。
パイロットに与えられた情報をもとに迅速的確な戦術戦闘が効果的に実施できること。
技術的重要事項
・システム統合化技術
・データ融合技術
・センサ管理技術
・目標識別技術
・僚機間データリンク技術
・低高度航法支援技術
・高性能搭載用情報処理技術
・音声認識技術
・電子ヘルメット技術
「コンフォーマル・レーダーの研究」
主要な目標性能・緒元
任意形状の空中線を形成できることを目標とする。
マルチ・ビーム形成ができることを目標とする。
同時多目標処理ができること。
地形情報を迅速に処理できること。
不要波からの妨害を回避できること。
技術的重要事項
コンフォーマル空中線技術
デジタルビーム形成技術
アダプティブな信号処理技術
多目標同時処理技術
妨害波抑圧処理技術
地形情報処理技術
機体適合技術
マルチモノパルス・パターン形成
同時多目標対処
広角ビーム形成
高精度方位探知
マルチビームSAR
アダプティブ・パルスドップラー
マルチビーム
以上2ちんゃんねるの心神スレより
航開3室で研究が始まった頃は2005年には初飛行する予定だとかいわれてましたが、アビオニクスやらスマート・スキンやらいろいろ追加されたりして順調に遅れてます。
あと一応言っておきますが、これは実証機ですので計画がうまくいったからといって実用機として量産されるようなものではありません。
また仮にうまくいったからといって、自衛隊がほしいと思っている性能の国産戦闘機が妥当な予算で手に入るわけでもありません。
無論、メーカーや自衛隊としては国産機を作りたいという気持ちはあるとは思いますが、それだけではなく「ラプター売ってくれなきゃ自分で作っちゃうぞ」といった感じのアメリカに対する駆け引きの道具としての側面もある機体だと思います。
まぁそんな夢の無い話はともかく、個人的には3次元推力偏向ノズルは何とかものにして実用化して欲しいなぁと思ってみたり。
>無論、メーカーや自衛隊としては国産機を作りたいという気持ちはあるとは思いますが、それだけではなく「ラプター売ってくれなきゃ自分で作っちゃうぞ」といった感じのアメリカに対する駆け引きの道具としての側面もある機体だと思います。
私もそうだろうと思います。
大変密度の濃い回答に、感謝いたします。
どうもありがとう。
回答者 | 回答 | 受取 | ベストアンサー | 回答時間 | |
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1 | q_chan | 48回 | 37回 | 0回 | 2007-09-20 04:46:45 |
情報をありがとう御座います。