あくまで科学の事例ということで、データが検閲を受けて差し替えられたり、そもそも研究成果自体が一切知られないように情報制限がかけられていた事例などが知りたく思います。 有名な例としては地動説弾劾などが該当するかと思いますが、なるべく近代科学の事例をお願い致します。
第二次大戦後半、アメリカは全力で原子力研究を進めていました。
そして、その成果は全て秘密とされました。
SF作家で、うっかり核爆弾の理論を思いついて作品中で使ってしまったために、FBIの取り調べを受けたという話も。
逆に、日本の物理学者は、アメリカ発の学会誌に、核物理学はおろか「原子」という単語さえ現れなくなったのを見て、
「アメリカは原子力爆弾を開発中だ」
と確信した、という。
(だからこそ、広島長崎の被害を見て「これは原爆によるものだ」と直ちに理解できたわけで)
ともあれ、原爆の理論や構造は完全に秘密にされていました。
政府による科学の隠蔽、といえばこれが筆頭ではないかと。
理論そのものの隠蔽というより、兵器としての実用化に必要な技術部分の隠蔽を目的としたものだったのでしょうね。
資料を見たことはないのですが、日本の原爆は、臨界量のウランを集めるだけの、広島型だったようです(「原子炉を暴走させる」タイプ)。
プルトニウムを爆縮させる(そしてその後世界の主流となる)長崎型ではなかったわけです。
原子力の理論はもう存在していましたが、爆縮レンズの製造などは、工学的な問題とも言えるし理論的な問題とも言えるのではないかと。(両者を峻別するのは難しいですが)
コメントはまだありません
これ以上回答リクエストを送信することはできません。制限について
ログインして回答する
第二次大戦後半、アメリカは全力で原子力研究を進めていました。
そして、その成果は全て秘密とされました。
SF作家で、うっかり核爆弾の理論を思いついて作品中で使ってしまったために、FBIの取り調べを受けたという話も。
逆に、日本の物理学者は、アメリカ発の学会誌に、核物理学はおろか「原子」という単語さえ現れなくなったのを見て、
「アメリカは原子力爆弾を開発中だ」
と確信した、という。
(だからこそ、広島長崎の被害を見て「これは原爆によるものだ」と直ちに理解できたわけで)
ともあれ、原爆の理論や構造は完全に秘密にされていました。
政府による科学の隠蔽、といえばこれが筆頭ではないかと。