金利に関する金融政策は政府ではなく、中央銀行である日本銀行が行っています。政府は基本的に日銀の金融政策に干渉できないことになっています。(政治家や政府関係者の発言などで日銀に影響を及ぼそうとすることはありますが)
2番のRecorderManさんは「公定歩合を上げることで、銀行の金利は高くなります」とありますが、これは現在では通用せず、日本銀行が短期金融市場に市場介入する(公開市場操作=オペレーション)ことによって日銀の政策金利に誘導しています。
http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/wkinqn1.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%AE%9A%E6%AD%A9%E5%90%8...
日本銀行は毎月金融政策決定会合を開いて、金融政策の一手段として上記の誘導金利を引き上げるか、引き下げるかを決定します。
誘導金利の決定は景気や物価の情勢によって判断されます。
一般的には、
景気上昇→物価上昇→金利引上げ→市場の資金量減少→インフレ抑制
景気後退→物価下落→金利引下げ→市場の資金量増加→景気の後退に歯止め+デフレ抑制
といった関係が成り立ちます。
質問に戻りますが、日銀が政策誘導金利を引き上げると、短期金融市場の金利が上昇し、銀行が市場から資金を調達するコストが上昇するので、預金者からの資金調達量を増加させるため、銀行は預金金利を引き上げるのです。同様に、企業への貸付や住宅ローンなど銀行の貸出金利も、銀行の資金調達コストの上昇に伴って引き上げられます。
ありがとうございます、正にその通りですね。でも自分の質問の仕方に問題があったのですが、そういう意味ではなく具体的に何かをすると、銀行の金利が上がると言う政策を知りたかったのです。
例)消費税率を上げると、金利はあがる。その理由は・・・・
上記のような回答をお待ちしています。
現在の日本において、「政府」が金利を政策で直接上下させることはないのではないでしょうか?
arhbwastrhさんの回答にもある通り、「金融政策」、もっと具体的に言えば公定歩合を上げることで、銀行の金利は高くなりますが、これは日本においては日本銀行(国の中央銀行)が行う政策で、政府が携わる政策ではありません。
(日銀の政策決定の際に政府の関係者が意見を述べたりすることはありますが、政府とは独立に政策決定がなされます。)
日本銀行 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8...
公定歩合(正式名称「基準割引率および基準貸付利率」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%AE%9A%E6%AD%A9%E5%90%8...
なるほど、勉強になりました。上の回答への返信にあるような具体例はあるのでしょうか?
ありがとうございます。
金利に関する金融政策は政府ではなく、中央銀行である日本銀行が行っています。政府は基本的に日銀の金融政策に干渉できないことになっています。(政治家や政府関係者の発言などで日銀に影響を及ぼそうとすることはありますが)
2番のRecorderManさんは「公定歩合を上げることで、銀行の金利は高くなります」とありますが、これは現在では通用せず、日本銀行が短期金融市場に市場介入する(公開市場操作=オペレーション)ことによって日銀の政策金利に誘導しています。
http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/wkinqn1.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%AE%9A%E6%AD%A9%E5%90%8...
日本銀行は毎月金融政策決定会合を開いて、金融政策の一手段として上記の誘導金利を引き上げるか、引き下げるかを決定します。
誘導金利の決定は景気や物価の情勢によって判断されます。
一般的には、
景気上昇→物価上昇→金利引上げ→市場の資金量減少→インフレ抑制
景気後退→物価下落→金利引下げ→市場の資金量増加→景気の後退に歯止め+デフレ抑制
といった関係が成り立ちます。
質問に戻りますが、日銀が政策誘導金利を引き上げると、短期金融市場の金利が上昇し、銀行が市場から資金を調達するコストが上昇するので、預金者からの資金調達量を増加させるため、銀行は預金金利を引き上げるのです。同様に、企業への貸付や住宅ローンなど銀行の貸出金利も、銀行の資金調達コストの上昇に伴って引き上げられます。
詳しい説明ありがとうございます。金利は日銀が決める事で、景気や物価の動向により変動すると言う事ですね。でもここ数年景気は上がっていると思うのですが、金利が上がらないのはなぜなんでしょうか?このままだと多くの人が自分の貯金を海外に移してしまい、この動きが広がると世界経済に影響しかねないと言う話を聞いてこの質問をしてみました。
近年の国内の好景気は、企業がリストラや不採算事業の売却・撤退などにより収益体質を改善したことと、円安基調が続いて輸出が好調だったことが原因ではないかと考えています。
しかし、業績が改善したのは主に大企業で、中小企業は全般的に横ばいか、多くの企業が依然厳しい経営環境にさらされているというのが実感です。
また、サラリーマンの給与も、最近一時金(賞与)が増加しているニュースが流れたいましたが、多くのサラリーマンはなかなか年収があがらない状況にあると思います。
そのような中で、現在の景気は期間が戦後最長だと言われていますが、国民全般の所得は増えない中で、物価動向はようやくデフレが収まってきた状況ですので、日銀もようやく金利を引き上げる環境が整ってきたと考えているようです。
なるほどです。大変勉強になりました、ありがとうございます。
詳しい説明ありがとうございます。金利は日銀が決める事で、景気や物価の動向により変動すると言う事ですね。でもここ数年景気は上がっていると思うのですが、金利が上がらないのはなぜなんでしょうか?このままだと多くの人が自分の貯金を海外に移してしまい、この動きが広がると世界経済に影響しかねないと言う話を聞いてこの質問をしてみました。