お金ですよ、お金。
今じゃ、地球周回軌道上に物を送り届けるにも赤字。
月へ行っていた時は、国家威信をかけていたので、予算が青天井。
大きな差です。
お金もそうですが、安全面の問題もあると思います。
昔は事故の心配よりとにかく月に送り込むことが最優先でしたが、現代に至っては中の人の安全を当時とは比べるべくもないレベルで確保しようとするので、逆に当時より敷居が高くなっています。
そこそこの安全性で送り出して、それで事故でも起こした日には世論が黙っていませんからね・・・。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2004&d=0329&f=nat...
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-tech...
お金と目的、というほうが正しいかな。
以前は国家の威信をかけて、「俺たち世界一」を主張する目的で予算をぶちこんでいたので、とにかく月にさえ行けばよかった。
今、一番月に熱心なのは中国。ここもオリンピックを初め「俺たち世界一」と今一番言いたい国ですから。
ただし、一応、その先も考えているのか「月面にあるヘリウム3(核融合燃料)」を採取することを目的にあげています。
核融合自体がまだできてないので、言い訳のような気もしますが、もし化石燃料が枯渇して、そのころ核融合が実用化していれば、必死になってみんな月を目指すことになると思います。
http://homepage2.nifty.com/maiden_voyage/spacerace/spacerace.htm
http://moon.jaxa.jp/ja/qanda/faq/faq4/discontinuation.html
米ソの宇宙開発戦争の経緯とアポロ計画中止の背景が此方に書いてあります。
簡単に説明すると、
当時冷戦状態だったアメリカとソ連の間で
戦争のための技術開発にも繋がるロケットの開発競争が激化していました。
その一環として宇宙船の打ち上げ技術が切磋琢磨されており、
ソ連がいち早くスプートニクの打ち上げに成功したことにより
アメリカにスプートニク・ショックと呼ばれる
ある種の恐慌状態が巻き起こります。
ソ連に負けてはならじと、
威信をかけた莫大な費用を投資した宇宙技術開発計画がアポロ計画でした。
で、世界初の月面着陸に成功したことにより威信を回復したとたん、
アメリカ国内にこれ以上のアポロ計画の継続の必要はないとの
反対意見が多くあがるようになってきて、
結果、月の調査は終了です。
第六大陸
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%85%AD%E5%A4%A7%E9%99%B...
この本はフィクションですが、月開発がなぜうまくいかないかについて詳しく書いてあります。
お金の問題もそうですが、人々のモチベーションという問題も大きいと思います。
火星の無人探査機ですら成功率が3割という世界です。
有人飛行でもたくさんの人が死んでいます。
多額の資金を投入してまで宇宙開発をする意義ができるか、技術の圧倒的なブレイクスルーが達成されるまで月に手軽に行くことはできないでしょう。
http://homepage3.nifty.com/junji-ota/s/index.htm
やっぱり予算じゃないですかね。
逆にいうと、お金を投入されないから発展しない。
中国とかも有人で月着陸とかやってみたいのかもしれませんが、
予算的に無理なんじゃないですかね。
ヘリウム3を持ち帰るなんて、現実路線じゃないですし(^^;
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>38年も前の技術力で月面着陸
成功して当然なので失敗すると、国の威信にも関わりますし・・。
計画立てて、実際実行しようと思ったら、アメリカが嫌がらせしてきそう
ですけど(苦笑)。
38年前の技術で人類を月面着陸できたほうが、奇跡的なような。
それに、この40年で技術は発達しましたが、予想してた形でなくて
かなり偏った方向に発達してるので、どうだろうとかは思います。
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第二次世界大戦中連合軍側を恐怖に陥れた兵器の一つにドイツの新兵器にV1号V2号に代表される誘導ミサイルがありました。特にV2は連合国側に防御する手段が無く、生産性が低いことから大量使用できなかった1点にかけるしかありませんでした。
ドイツの敗色が濃くなった時点で米ソの間でV2の開発スタッフや技術をどちらが抑えるかと抑えるかという競争が始まりました。結局V2の工場とスタッフをソ連が抑え、開発に携わったフォン・ブラウンを中心とする科学者を米軍が抑えこの時点では引き分けとなります。
http://www.ffortune.net/nature/cosmos/rocket/vostok.htm
冷戦時代の宇宙開発競争はV2以上の兵器を開発したことを誇示するためのものです。ケネディはその究極の証として人類を月面に1960年代に到達させることを宣言しています。つまり技術開発に名を借りた軍事目的でもあったのです。
http://starfort.cocolog-nifty.com/voorlihter/2007/05/post_adca.h...
現在宇宙開発の目的は宇宙ステーション建設に移行しています。これは宇宙空間の経済利用にその目的が移行したことを意味しています。そのため月まで行く必要がなくなったのです。
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2007102702059775....
回答有難うございます。
なるほど、わざわざ人が莫大な費用を使ってまで月に行く理由が今はないんですね。