①一貫生産のメーカーとして生き残る
②部品の調達を外部から行い、完成品メーカーとして生き残る
③部品メーカーとして生き残る
以上のうち、どれが一番賢明な選択と言えるでしょうか?
今までの工場や研究費に投入した資金や、育てた社員、会社の戦略などいろいろな要素があるので一概には言えないと思いますよ。
①一貫生産のメーカーとして生き残る
②部品の調達を外部から行い、完成品メーカーとして生き残る
いまどき部品調達を外部から行っていないメーカーなんてあるんですか?
③部品メーカーとして生き残る
難しいですよね。TVが売れないのであれば、部品も大量受注がなさそうだし。他社には作れない技術ノウハウがあれば、部品レベルでも売れるかもしれません。
・TV製造で培った、技術、生産技術、工場・工員の資産を生かして別の製品の生産に転換する。
とういうのが現実的なのではないかと思います。
日本の電気メーカーの流れとしては、
共同出資で液晶などを作る会社を作り、完成品を自社ブランドで売る
方向になっています。
パナソニック、日立、キャノンなどの提携がすでにありますが、つい先日、ソニーとシャープが提携
することが発表されました。
①一貫生産のメーカーとして生き残る
②部品の調達を外部から行い、完成品メーカーとして生き残る
③部品メーカーとして生き残る
今のテレビの主要部品は液晶パネルです。これを自社製品(部品)として持っていなければ生き残りは無理でしょう。
他社から液晶パネルを買ってきて回路を付けて筐体に組み込んで完成品を作るのは国内ではなく海外恐らく中国になります。(すでになってます)
①で生き残るためには主要部品を自社で持っている、安い製造体制がある、強固なブランドを持っている、などの条件がそろっていないと無理です。今それができるのはシャープだけでしょう。
②は主要部品ではシャープ以外の会社でやっていないところはありません。その他の部品では外部調達していないメーカーは皆無です。全ての部品を外部から調達して完成品メーカーとして有名な所としては船井電機などがありますが、OEM生産が殆どです。それも実際の製造現場は中国にあります。主要部品を自社で持っていないために設備投資のリスクは低いですがその代わり液晶パネルなどは需要と供給のバランスで在庫の確保と価格の維持が非常に難しく状況によっては部品が入手できなくなるというリスクが高いです。したがって船井電機も液晶パネルの供給元に資本投資を行って一定の製造枠を確保するということをしています。
③部品メーカーとして生き残るにしても製造現場は中国などにシフトせざるを得ません。韓国や台湾そして中国の同じ部品メーカーと渡り合うにはかなり厳しいコスト競争が待っています。日本国内だけではまず無理でしょう。したがって結局は海外の子会社あるいは関連会社から部品を調達する形になってしまい日本の会社としてみた場合は生き残ったことにはならないでしょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9%E4%BA%95%E9%9B%BB%E6%A9%9...
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060911/121019/
http://www.createvalue.biz/column/200501_000055.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20060828/120488/
http://ocw.u-tokyo.ac.jp/course-list/economics/management-strate...
こんにちは。
この問題を考える際には、「なぜ、TVの価格破壊が進んでいるか?」をきちんと踏まえて考える必要があるかに思います。
TVの普及率はほぼ100%。完全にコモディティ化した商品として認識されており、近年では、その性能の違いが、定量的に評価できるものではなくなってきていると考えられます。
(もう十分に「きれい」だし「大きい」ですよね?)
そうすると、メーカーとしては、
徹底的な価格破壊(ローエンド破壊型イノベーション)を起こすか、高付加価値化を進めるか、という方法のいずれかの選択に迫られるでしょう。
前者を選択しようとすれば、圧倒的な規模の経済を働かせるか、もしくはサプライチェーンのイノベーションによる価格破壊を起こすか(例えばDellのように)などの方法が考えられます。
しかし、このためには、当然、圧倒的な規模の経済を働かせることができる、もしくはサプライチェーンをコントロールできるポジションに位置しておかなければなりません。
よって、「完成品メーカーとして生き残る」というポジションが必要かと思います。
また、TVメーカーが後者を選択しようとする場合には、TVの今までの概念を壊して、消費者への新たなコンセプト提供を行っていく必要があると考えられます。
たとえば、PanasonicのViera Link(こんなつづりでしたっけ?)は、「TVは放送を受信するもの」という既成の概念から離れた新しいコンセプトの提供ですよね。
このコンセプトを提供するためには、やはり、最終的に消費者にリンクできるポジションにいるのが妥当かと感がられますので、この面から考えても「完成品メーカーとして生き残る」という道が選択できるかと思います。
では、部品の調達を外部から行うべきなのか、否か(=①か②か)ということになるのですが、これについては、現在、完全に製品を最初から最後まで作っているメーカーと言うのは存在しがたいと思います。
(成熟した技術は、生産コストの安い国で分担して生産されるのが一般的な考え方かと思います。)
ですので、「②部品の調達を外部から行い、完成品メーカーとして生き残る」という考え方が、最も取りえるのではないかな、と考えます。
※但し、もちろん、今、どういうポジションにいるのか?によって状況は全く違います。現在、部品を専門的に製造しているのであれば、そこからTVの完成品メーカーに移行することは容易ではありませんし、得策でもないでしょう。部品製造技術を他の産品にどう展開できるか?を考えるべきかもしれませんね。
バックナンバーに特集があります。
↓
最近のTVって十分高いと思うんですが・・。
下手なノートパソコンより高くないですか?
昔のブラウン管TVより明らかに高いですが・・
>①一貫生産のメーカーとして生き残る
無理
>②部品の調達を外部から行い、完成品メーカーとして生き残る
可能
>③部品メーカーとして生き残る
可能
部品でも特殊性の高いものじゃないと無理だと思う。
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