どんな職業でも、一つのスキルがあるからと必ずつとまるわけではありません。
しかし、「必ず仕事ができる」とも言えます。
前者は雇ってもらって仕事をする場合です。
例えば通訳では、日本語のほかに英語が堪能であるから、さぁ、雇いましょう、仕事を任せます、とはなりません。
コミュニケーションスキル、国際マナー、幅広い知識、社交性など他にも多くのことを求められます。
・通訳に求められるスキル
http://www.haken.or.jp/_contents/catalog/tsuuyaku.html
また、語学教室では、子ども(人)が好きであること、忍耐力、授業の組み立て、教材・教具についての知識などが必要です。
語学教室の講師の募集では、「英語ができなくても大丈夫」と書かれているほどです。
後者は、雇われない形で、つまり自営の場合です。
「語学ができるから、〇〇の仕事をやろう」とすれば、いくらでもできます。
これが、「必ずできる」仕事ということになると思います。
英会話教室、フリーの通訳、語学学校、留学マネージメント、輸入品取り扱い会社など。
いずれにしても、語学ができるということは、一つのスキルを持っているということです。
ただ一つのスキルのみでは仕事が続かないでしょう。
しかし、語学ができるというスキルはまだまだ希少なスキルなので、注目されたり有利なのは間違いないと思います。
質問者さんの問いが『語学ができれば必ず仕事ができる種類の仕事』なのではありますが、他の方が触れているように、語学プラスαはどの職でも求められます。
あえて語学ができることがポイントになる職種・業種をあげると次のものがあります。
●秘書(秘書検定1級)
秘書の場合は部長クラスから社長・会長クラスまでの担当になる場合もありますし、
外資系なのか海外との取引が多い(商社とか)業界なのか、取引先が英語圏以外もあるかでも、
英語以外の語学力を問われる仕事です。
秘書検定1級を取る場合、秘書検定の筆記・面接試験以外に、
以下のサイトにある語学(商業英語など)資格の保有が合格対象になります。
>http://www.kentei.or.jp/hisho.kentei/annai2/guidance2.html
●貿易事務
これは秘書とは違い、実務取引で求められるスキルですので、
会社によっては英語以外(中国語など)も必要になるでしょう。
>http://allabout.co.jp/career/careerlanguage/closeup/CU20060321A/
●通訳・翻訳
以前はオフィスシーンでの通訳募集も多かったのですが、
徐々に書籍・専門誌(ジャーナル)・映画などの翻訳の募集広告や、
最近ではウェブサイトの翻訳者を募集している広告を良く見るようになりました。
(「通訳 翻訳 募集」でググルと、サイト翻訳の募集も出てきますよ。)
実際、「ITmedia」等では海外の情報を翻訳して報道しているわけです。
これからの時代のニーズ次第で、ネット上コンテンツの翻訳の市場も拡大するでしょう。
※ただし、ネット上コンテンツであっても、著作権問題があります。
日本の場合は著作権法第27条で翻訳権、翻案権が定義されています。
詳細は省きますが、勤め先がコンプライアンスを守っているかもポイントですね。
●有名なホテルで働く場合は5ヶ国語以上(聞いた話)
以前、京都の某有名ホテルに泊まったときに、ドアマンにちょっと聞いた事なんですが、
諸外国のお客さんも多いため、最低5ヶ国語以上で対応していると聞きました。
結構前の話ですし、ホテルによっては10ヶ国語くらい必要かもしれません。
ただ、最近はモーニングコールは8ヶ国語から録音音声が選べるし、
ホテルサービスに数ヶ国語対応の翻訳機を置いているところもあります。
ホテルだけではありませんが、実際に入社してからの研修で身につける語学もあるでしょう。
>http://job.nikkei.co.jp/2009/corp/acc_info.aspx?E_CD=69087
どの職を選ぶにしても、入社後の研修で語学力の幅が広がる場合もありますし、
英語でもその他でも、得意分野(ITなのか商業なのか、医療・科学など専門的なのか)があるかで、
場合によっては『必ず仕事ができる』ものもあるかもしれません。
この情報が質問者さんのお役にたてれば幸いです。
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