割とどんな状況でもオールマイティに使える、

- 謝り方
- 許し方
を教えてください。

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被害者に対する加害者の謝罪の方法 ラージアイ・イレブン2008/04/26 10:31:29ポイント1pt

たとえば、妻や娘を殺された人に対して、妻や娘を殺した加害者はなにをどうすれば良いのか。光市母子殺害事件の遺族の本村洋さんに対して、殺した少年はどうやって謝罪すれば良いのか。

あるいは、侵略国大日本帝国の軍人に妻の腹を裂かれ娘を強姦され家族を殺された中国人遺族に対し、加害者・加害国はなにどうすれば、謝罪したと認めてもらえるのか。

こうした議論は、もう何十年もの長い間議論されてきました。

 

ひとつの答えは、なにをしても赦してもらえない罪というのは存在する、ということです。

どんな謝罪も、ムダだ、という回答です。

死には死を。殺人には死刑を。目には目を。「罪人に等価を与えよ」。

それ以外に謝罪としての形はありえない、という考え方もそのひとつです。

光市母子殺害事件の遺族の本村洋さんや、本村洋さんの考えを支持する人はそういう考え方を持っているのでしょう。

 

しかし、同じ殺人被害の遺族でも、違う考え方をしている人もいます。

たとえば、殺人という行為は、一生をかけて謝罪し、殺人の無い社会を作ることによって償うべきだ、という考え方です。

大日本帝国の軍人は、命令によってたくさんの中国人を殺しました。戦後、軍人たちは戦犯として処刑された人もいましたが、戦争に参加したすべての人が戦犯として処刑されたわけではありませんでした。昭和天皇や岸信介元総理(安倍晋三前総理の祖父)は、被害者に処刑を望まれた一人です。

中国人の一部には「岸信介を処刑せよ」という声がありましたし、オーストラリア政府は「天皇も戦犯として裁け」との態度をとっていましたが、結果的に天皇も岸信介も処刑されませんでした。それは、占領統治を円滑に実現させ、戦争しない日本、未来の平和を建設するためにこの二人の存在は欠かせない、と日本を占領していた連合国が考えたからです。

日本が中国と平和条約を締結する交渉の時も、中国の一部の人は、賠償させろ、殺されただけの報いを日本に与えよと主張していました。しかし、交渉していた中国の周恩来は最終的には「新たな戦犯の処罰は必要ない。賠償もしなくても良い。謝罪だけでよい」と日本に言いました。しかし同時に周恩来は日本政府代表にこう言ったのです。「二度と覇権国家として戦争をしないと約束するなら。その約束を未来に渡って実行し努力するなら友達になりましょう」と。中国国内には、鬼畜日本を絶対に赦さない、日本を赦した周恩来を殺せという声もあったそうですが、多くの中国人は周恩来に従いました。だから、今の日中関係が存在するのです。

 

加害者を死刑にして殺すことは簡単な方法です。

しかし、殺人の無い社会を作ること、戦争しない国家、戦争の無い国家関係、平和を建設することは、とてつもない労力、とてつもない努力が必要です。一生かかっても、殺人の無い社会などとても作れませんし、戦争しない国家、戦争の無い国家関係を作ることはできません。

しかし、そういう社会、国家、国際社会を建設すること、平和な社会、平和な世界をつくることは、一生を捧げるだけの大きな価値がある。

少なくとも、そう考えている人が現実にたくさんいるということを、犯罪被害者、戦争体験者の多くは知っていると思いますし、現にいまもそういう努力を続けている人がたくさんいると思います。

 

二度と同じ過ちを繰り返さない。被害者がそう確信できるまで、罪を繰り返さない決意を一生かけて表明し続け、行動すること。その行動を加害者自身で選び、実行することが、本当の意味での謝罪です。

 

口だけの謝罪、態度だけの謝罪、お金だけの謝罪、形式だけの処刑、形だけの自決という責任のとり方は、お手軽で簡単な方法です。本当の謝罪ではありません。

大事なことは、悲劇を二度と繰り返さないこと、そういうシステムをつくる努力を続けることです。

「罪人に等価を与えよ」という方法による謝罪、報復による謝罪で悲劇が防げるなら、とっくに悲劇は世界から無くなっていることでしょう。

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