・映画監督の発言を、1,2行程度引用するのは(出典明記なら)著作権法にはふれません。しかし、「過去に出版された新聞や雑誌、またwebサイトに掲載された既存の英語のインタビューを翻訳し」は、(出典明記でも)当然、著作権者の許可が要ります。
・「インタビュー」となると、著作権者は映画監督だけでなく、インタビュワーにもありますので、より権利関係が複雑です。
・雑誌社やサイトなどは、著作権を譲渡されていれば、許可申請に対して許可を出すことは可能です。しかし、「そのインタビューの出版権、公表権」を得ているだけで、他者(あなた)に対してそれを許諾する権利、翻訳を許可する権利は得ていないかも知れません。つまり、雑誌社などではどうにもならない可能性はあります。
・とはいえ、監督を個人的に知っている場合以外は、雑誌社などに仲介を頼むのが普通でしょう。その際、雑誌社などは、「仲介はしない」という立場をとるかもしれません。それはこちらから強制できるものではありません。
・また、「翻訳」の場合は、訳者としての実績がいるかもしれません。
1の回答者さんと同じで、
1,2行程度の字数の引用をしていて、出典元も明記していれば、とくに問題はないかとおもいます。
「無断で転載された」とおもわれる分量と、明らかにこれは引用ではなくて
転載だろうと判断される内容の場合は要注意です。
『あるインタビューで「最新作XXXは彼の幼少時代を色濃く反映している。」と述べておられた』
くらいの引用であれば、問題ないとおもいます。
くわしくは編集担当者と相談されながらまとめられたらいいかとおもいます。
ご回答ありがとうございました!
たいへん丁寧なご回答ありがとうございます。なるほど。
例えばそれらのインタビューの内容を「資料」として研究し、自分で書く本の中に自分の言葉で"情報として"引用する場合も同じでしょうか。例をあげます。某雑誌のインタビューの中に「A監督: あの映画は僕の子供時代の出来事を色濃く反映しています。カリフォルニア州で産まれたのでそこでの思いでがたいへん印象強く残っているんです。」とあったとします。それを「カリフォルニアで産まれたA監督の最新作XXXは彼の幼少時代を色濃く反映している。」のように書いた場合も上記でご回答いただいたケースに当てはまるのでしょうか。