THEME:「初夏のアウトドア」「新茶を楽しむ」「夏の器」
「今日をちょっと楽しく、特別にすることって何だろう? イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、SEASONバージョン。季節をもっと楽しみ、もっと彩り豊かな日々を愛したい! 四季の歳時記や衣食住のこと、季節のしつらいや植物たち、日本と外国の生活文化、新しいシーズンライフ…。ここでいろいろ語らっていきませんか? 毎回3つのテーマに沿って、あなたの日々を元気にする季節の暮らしのサプリ、そのライフサプリにこめた思いや願い、由来などとともにメッセージ下さいね!
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※今回の「いわし」ご投稿は5月19日(月)正午で終了とさせて頂きます。
これまた本格的ですね♪ 確かに普通は番茶をほうじ茶にしているでしょうね。
手作りなら、自分の好み探しとしても楽しいし、その日その日で違った味わいが出そうですね。お茶屋さんに聞いたら、お茶をイエでほうじ茶にするなら、その都度焙じると香りが一層よくなると教えてもらいました。
茶所限定かもしれませんが、うちの近隣のお茶屋さん(下町のあちこちにある小さいお店)では、新茶シーズンの今でも、新茶を焙じたお茶が売られていたりしちゃったり♪ ほうじ茶も美味しいですが、手作りお茶レシピも考えてみると色々ありそうですね。
主人が「ほうじ茶」大好きなので、参考にさせていただきます。
この季節だとちょっと炭火は暑そうですが、その苦労が十分報われる新茶の楽しみ方ですね。たしかにごく一部のお茶屋さんでは、顧客の求めに応じて新茶のほうじ茶を提供してくれる所もあるようですが、お茶屋さんの多くはせっかくの新茶なのだから川柳といえどもそのまま味わってほしいという意向なのではないかと思います。そこをあえて、もちろんそのままでも味わいつつ、一煎分だけほうじ茶にしてみるという、ここがお茶好きのお茶好きたるところですね。ほうじ茶を作りつつ立ちのぼる香りが部屋に広がっていくのもお茶のアロマテラピーのようで、リラックスした素晴らしい時間を楽しませてくれそうです。
材料選びといい、本当に楽しそうです。うちでも火鉢は必需品で、一年中台所に鎮座しています。
こうやってほうじ茶を作ってみるのは本当に楽しそうです。あのお茶のいい香りが部屋じゅうに漂って、とても癒されることまちがいなしですね。
それにほうじ茶は私が茶粥を作るときのお茶です。新茶のほうじ茶でできたらいうことないですね!
火鉢はなにも冬だけではありませんよね♪私も作ってみたいと思います。
有りそうで無い物。それが新茶で作られた焙じ茶ではないでしょうか。それもそのはず。焙じ茶は普通、二番茶以後の硬い葉と茎を焙じて作られるからです。しかし、焙じ茶の魅力の一つは、使う茶葉や焙じ具合によって、様々な味・香りの変化が楽しめる点。焙じ茶は、いったん番茶や煎茶などに仕上げられた物を再度加工して作りますから、素材となる茶葉は極めて多彩なんですね。
また、元をたどればあまり美味しくない茶葉をどうやって美味しく楽しもうかという知恵から生まれた焙じ茶ですが、やはり飲み比べてみると、良い茶葉で作られた焙じ茶には、緑茶の時の美味しさがそのまま引き継がれています。
そう考えていくと、もし新茶で焙じ茶を作ったらどんな味がするだろうと、興味津々になってきませんか? というわけで、作っちゃいましょう。自分だけのオリジナルの、新茶で作る焙じ茶を。お茶屋さんには邪道だと叱られてしまいそうですが、手作りならこういうのもアリだと私は思っています。お店では買えない、貴重な味わいが楽しめます。
焙じ茶の作り方は、基本的には簡単です。必要なのは炭火と、そして和紙。奉書に使うような和紙がいいでしょう。使う道具はこれだけです。炭火は当たりの柔らかい火鉢の火がいいですね。無ければ七輪でも構いません。
一度に焙じる量は、せいぜい一度に急須に入れる程度にとどめます。多くてもその数倍まで。一度に大量に焙じようとするとどうしても強い火に当てる必要が出てきてしまいますが、これが大切なお茶のアミノ酸を壊してしまうんです。すると、市販の安物の焙じ茶にありがちな、妙な渋さだけが目立つ、美味しくない焙じ茶になってしまいます。柔らかい火で優しく優しく焙じていく。これが美味しい焙じ茶作りのコツです。
奉書紙に茶葉を乗せたら炭火にかざし、紙を揺すってやります。こまめに揺すって、火が満遍なく茶葉に回るようにしていきます。しばらくすると、葉がだんだんきつね色に変わってきます。焙じ茶特有の香りもしてきます。そして、一筋スッと煙が立ちはじめたら出来上がり。火力(火と奉書紙の距離)、そして時間によって味わいが変わってきます。このへんは経験と勘がものをいいます。
新茶の特徴は甘みが強い点。つまり、アミノ酸の含有量が多いというところにありますから、それを壊さないように意識しながら焙じていきましょう。何種類か焙じ方の深さを変えて作ってみて、好みの焙じ加減を探ってみてください。
使う茶葉は、新茶の生成過程で生じる不揃いな葉や茎などを集めたものが川柳(かわやなぎ)などとして出回りますから、そういうのを使うといいでしょう。
出来上がった焙じ茶の淹れ方は、基本的には番茶と同じです。沸かしたての熱いお湯で淹れていけばOK。難しいことは何もありません。
で、この新茶の焙じ茶、飲んでみると、まず香りは紛れもなく焙じ茶です。私はちょっと控えめに焙じたので、強すぎない爽やかな香りがします。口に含んでみます。ん、香ばしい。やはり紛れもなく焙じ茶です。でも、元々タンニン分の少ない新茶を優しく焙じていますから、変な渋さはありません。サッパリとした味わいです。そして後味。おぉぉぉぉ、口に残るこの味わいは・・・・、新茶です、新茶の味わいがします。何て言うんだろう、鼻腔と喉では焙じ茶のサッパリとした爽やかな風味を感じつつ、舌の上には新茶の柔らかな味と香りが感じられる・・・・。そんな味わいの素晴らしいお茶に仕上がりました。
と、これが去年、焙じ茶作りの得意な方に教わりつつやってみた時の、手作り焙じ茶の試飲風景です。今年はわが家にも長火鉢が入り、自分で焙じ茶を作って飲める体制が整いました。まだ普通の番茶でしか作っていませんが、今年は独力で、新茶の焙じ茶作りに挑戦してみたいと思っています。さてさて、去年のような極上の焙じ茶が、独力で上手に作れるでしょうか。去年のあの味わいの再現、やってみようと思います。
炭火が用意できる方は、火災にだけは十分気を付けつつ、ぜひやってみてください。新茶で作ることにこだわらなくても、少量を柔らかい火で焙じていく手作りの手法は、大量の茶葉を強い火力で焙じていく市販の焙じ茶には無い、繊細な味わいを実現してくれます。手作りならではの焙じ茶の楽しみ、ぜひ試してみてくださいね。