アンテナは送信用受信用と特に区別はありません。
送信用には受信用とは比較にならないくらいの強力な電力が加わりますのでその電力に耐えるような大きさの部品を使うという違いはありますが本質的には可逆な動作をするので違いは無いということです。
単純にアルミ製のパイプをアンテナエレメントに使用すると経年変化で表面が錆てきて性能が落ちてきます。
アンテナに流れる電波の電流は高周波で、ふつうの電池などのような直流電流と違う性質を持っています。
それは表皮効果と呼ばれるもので、直流の場合は電流の流れる電線の断面に均等に流れるのですが、高周波になると表面に多く中心部は少なく流れます。
したがって中心部に金属が無くても性能に関係ないので、アンテナにパイプ状の素材を使うのは実に理にかなった方法ですし、アンテナをそのものを軽量化できるからです。
しかし、電流が表面に集中しますのでパイプの表面の状態に影響されやすく、表面の錆が即性能に効いてきます。
ですので通常アンテナの表面には塗装が施されたりアルマイト処理が施されたりしているのが普通です。
アルミの色が直接見えているものでもクリア塗装されている場合がほとんどでアルミむき出しはまずありません。
アルミの場合は表面に薄い酸化膜がすぐに形成され割と錆には強いのですが、塩害などで一箇所にできた錆でそれが破れ一気に腐食が進み、性能以前に機械的な強度不足に陥るケースがかなりあります。
したがって、塩害のある地域のアンテナは定期的なメンテナンスが必須です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%AE%B3
少々古い論文ですが、こんなものがあります。
掲載誌は、「映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア」(映像情報メディア学会. -- Vol. 51, no. 1 (1997. 1)
ありがとうございます。
素人にはかなり敷居の高いHPのようですが、理解できそうな解説を探してみます。
大変参考になりました。また、興味深いHPのご紹介ありがとうございます。後でゆっくり訪問してみます。
それにして、受信も送信も同じアンテナでいいんですね。表皮効果って、はじめて聞く言葉ですが、十分納得できました。
自分でキーワードを作って調べるのもいいですが、やはりこういうことは専門家のお知恵が一番ですね。
ありがとうございました。