その世界観自体はとてもしっかりしている作品を教えてください。小説でもアニメでも。
例えて言うなら、僕が平安時代の人間だとして、その僕が攻殻機動隊を観たときに覚えるような感覚、
そういった感じを味わえる作品です。
方向性としては3つ考えられます。
まずは難解な現代物理を使ったハードSF。2番の方が挙げた『ディアスポラ』と同じ路線ですね。この路線だとグレッグ・イーガン『順列都市』、グレッグ・ベア『永劫』、石原藤夫『宇宙船オロモルフ号の冒険』などがあります。ただ所詮は現代人が現代人向けに書いているわけで、まったくわからないということはないでしょう。
もうひとつは、現代日本とは時代も場所もかけ離れた、まったく異なる文化の中で書かれた物語。たとえばラブレー『ガルガンチュワ物語』、『マハーバーラタ』など。同じ日本とはいえ『源氏物語』なども、当時の常識を共有していない我々には、注釈なしで読むのは困難でしょう。
最後は、独自の世界に生きていた人物が書いた作品。『シュレーバー回想録』はパラノイアを発症したドイツの裁判官が書いた本ですが、その内容は異様でありながら非常に理論的で、独自の論理に貫かれています。
シュレーバー回想録―ある神経病者の手記 (平凡社ライブラリー)
十二国記はアニメで観ました。
だけど、普通のファンタジーっていう感想です。
質問文の例えにあるような感覚は到底感じることができません。
グレッグ・イーガンのSF小説、『ディアスポラ』はどうでしょう?
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%...
ソフトウェア化された人類という設定は、攻殻機動隊と同一線上にある設定かもしれませんが、「情報体としての生命」、「多次元宇宙」といったモチーフも楽しめます。
小説内の世界観や諸々の設定もしっかりと構成されていると思います。
ただ、「平安時代の人が攻殻機動隊に感じる感覚」に匹敵するショックを受けられるかどうかは・・・微妙ですね。
ありがとうござます。
読んでみたいと思いますけど、
確かに>「平安時代の人が攻殻機動隊に感じる感覚」に匹敵するショックを受けられるかどうかは・・・微妙
な気がします…
沼正三の小説、「家畜人ヤプー」は、いかがですか。
一般には「SM」のイメージが先行していますが、パラレルワールドものとしても、なかなかにハードなSFです。
ただし、この作品が下敷きにしているのが大東亜戦争後の日本の社会だということを考えた途端に、ちょっとガッカリさせられてしまうのですが、そこに目をつぶれば、社会や歴史のシミュレーション、パロディとしてのおかしみがある作品です。
家畜人ヤプー(第1巻)
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0259deae.17b0e506.04572363.28959...
おー、これはなかなかスゴそう。よさげです。
そっち系の方には有名な本なんですかね。
ぜんぜん知らなかった。
ありがとうございます。
映画 マトリックス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%8...(%E6%98%A0%E7%94%BB):title]
映画 スターウォーズ
というところでしょうか?難しい質問ですね。
うーむ、この辺の作品は想像できないってことでもないんですよね。
逆に想像しやすい部類です。
方向性としては3つ考えられます。
まずは難解な現代物理を使ったハードSF。2番の方が挙げた『ディアスポラ』と同じ路線ですね。この路線だとグレッグ・イーガン『順列都市』、グレッグ・ベア『永劫』、石原藤夫『宇宙船オロモルフ号の冒険』などがあります。ただ所詮は現代人が現代人向けに書いているわけで、まったくわからないということはないでしょう。
もうひとつは、現代日本とは時代も場所もかけ離れた、まったく異なる文化の中で書かれた物語。たとえばラブレー『ガルガンチュワ物語』、『マハーバーラタ』など。同じ日本とはいえ『源氏物語』なども、当時の常識を共有していない我々には、注釈なしで読むのは困難でしょう。
最後は、独自の世界に生きていた人物が書いた作品。『シュレーバー回想録』はパラノイアを発症したドイツの裁判官が書いた本ですが、その内容は異様でありながら非常に理論的で、独自の論理に貫かれています。
シュレーバー回想録―ある神経病者の手記 (平凡社ライブラリー)
たくさんありがとうございます。
そうなんですよね、そこなんです>所詮は現代人が現代人向けに書いている
なので、普通のSFでは条件に合うものってなかなか無いですよね。
オロモルフ号の冒険はいいかも。
源氏物語やガルガンチュワは、考え方としてはいいんですけど、どちらも知ってましたし、
読んだ時に衝撃をうける程ではないものでした。
まあ、彼等より未来に生きてるんで、なんとなくでも予備知識がありますからねぇ…仕方ないですけど。
最後のシュレーバー〜は、いいですね。とてもいい感じです。読んでみます。
ちょっと方向性が違うかもしれませんがこういうのはどうでしょう。
「家畜人ヤプー」
http://d.hatena.ne.jp/asin/4877287817
世界観はこれでもかというぐらいしっかりしています。
設定だけみるとよくあるSFととれるかもしれませんが
かきこまれるディティールを追っていくうちに
読み手である自分までもがまるでただの肉のブロックであるような感覚に襲われる、
感覚がねじ曲がるような未知の読書体験ができます。
私は宇宙船で船酔いしたらこんな感じだろうかと目を回しながら読みましたよー。
お、boojumさんのコメントを含めて3票目獲得の「ヤプー」ですね。
これはやっぱりよさそうですね。
ぶっちゃけ、お話として面白いかどうかはどうでもいいので(世界設定が緻密であればそれだけで面白いとも思えるので)
悪趣味でもなんでもどんとこーいです。
家畜人ヤプーなどはいかがでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E7%95%9C%E4%BA%BA%E3%83%A...
黄色人種が家具として使用される社会の話です。
価値観、文化等結構ずれていると思いますが。
わ、4票目…
これってやっぱりメジャーなんですね。
ベルゼバブの孫への話―人間の生に対する客観的かつ公平無私なる批判
世界観がしっかりしているのかどうかはわかりませんが、下の解説だけで頭がくらくらしました。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0617.html
そういえばこれも変わった小説でしたね。
いいですね、どちらも。カオスっぷりがたまりません。読まねば。
まあ、「無い」って言うのが答えなんだろうね。
価値観の違う、共通の認識が無いものには共感できないし、共感できないもの理解できないものの世界設定が正しく、うまくできているかは「こちら側」の人間には判断はできない。
せいぜい、こういう考え方で世界を構築することもできるのだな と言うSF小説の世界設定でしかない。読者に読ませるにはその中にも現代の感覚で理解できることに「翻訳」していかないといけない。
で、翻訳しちゃうとなんとなく面白くなくなっちゃうんだよね。
最近読んで面白かったのは
「AIは人間とは違うものです。」
AI側からみると人間と言うのはこういう風に見えるのかと言うとこが面白いよ。
あと古いけど。
ドリームマスター
著 者 ロジャー・ゼラズニイ 浅倉久志
ハヤカワ文庫 SF433
まあ、いずれにせよそんなに破壊力は無いけどね。
例えば最先端の量子力学の理論とかを読んでも、物理や数学が一般人レベルの僕には
共感とか理解とかは難しい。だけど、読めば読むだけ、量子とか宇宙とかの概念、世界観を
驚きをもって感じることができます。意味わかってなくても面白いんですよ。
とにかくスゴサだけは伝わってくるというか。
ドラえもんは既に僕の心の奥底にまで染み入っているんで
ダメです。
北方謙三の ブラッディドールシリーズ
挑戦シリーズ
約束の街シリーズ
老いぼれ犬シリーズ
なんかと いかがなものか?
自゛分としては 心震える。が、
絶対 こんな男たちなんて いやしねーよ。という非現実的な・・・
あは、北方謙三ですか。
ちょっと求めているものと向きがちがいますねぇ。
あー、おもしろそうですね。
けど、僕が読んで衝撃をうけるというより、作中の人物がそうであるような感じですかね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A...
『諸世紀』っていうのはどうでしょうか。
ちょっと意味合いが違うかもしれませんけれど
この本の解釈としては「例えば私たちが500年後の未来を見たら、江戸時代の人が車や携帯電話を見るようにそれは一体何なのか理解に苦しむだろう。そして、それを表現する際それは一見意味不明な、意味を計りかねる言葉の羅列になるのではないだろうか」
という解釈もありますから
もしかしたら、その「呆然とするほど理解を超えた作品」に当てはまるのではないかと
なるほど。
これはちゃんと読んだことないです。
これのちゃんとした日本語翻訳本ってあるんですか?
余計な考察とか、誤訳のないやつ。
椎名誠の「水域」を挙げます。
読んだのは随分昔なのですが、世界観の完成度の高さは秀逸です。
平安人が攻殻を観るほどには理解し難い世界観ではありませんが(というか普通に読みやすい作品です)、
最後まで読んでも、結局この世界は何だったのかについての確信の持てなさが残る作品です。
主人公が人間なのかどうかさえ、よく解らなかったような。
ただ、その解らなさは、世界観そのものの奇抜さだけでなく、
世界観についてことさらに語られることなく巧みに物語が進んでいくが故でもありますので、
質問の意図には沿っていないかも。
ただ、まあ作品の面白さは保障しますし、私個人としては攻殻を観たときの衝撃より水域を読んだときの衝撃の方が上でした。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E5%9F%9F-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7...
椎名誠はエッセイくらいしか読んだことがないんですが、
面白そうです。
たくさんありがとうございます。
そうなんですよね、そこなんです>所詮は現代人が現代人向けに書いている
なので、普通のSFでは条件に合うものってなかなか無いですよね。
オロモルフ号の冒険はいいかも。
源氏物語やガルガンチュワは、考え方としてはいいんですけど、どちらも知ってましたし、
読んだ時に衝撃をうける程ではないものでした。
まあ、彼等より未来に生きてるんで、なんとなくでも予備知識がありますからねぇ…仕方ないですけど。
最後のシュレーバー〜は、いいですね。とてもいい感じです。読んでみます。