なんでも、韓国の与野党の国会議員５０人が「対馬の大韓民国領土確認および返還要求決議案」を発議したらしいです。

韓国の内政は，北朝鮮問題や経済問題など，爆弾だらけです。

それを「日帝」の侵略に抵抗する「我が同胞」の名の下に何とかまとめ上げようとしているのですから，日本の側が進んで「敵」になるような対抗策を講じれば，逆効果になります。

韓国の領土的主張は目に余るものがありますが，対馬は今韓国が武力で併合しても双方にとってマイナスしかありません（「人」が関わるので，日本人住民と国家の双方がかなり強固に抵抗するでしょうから）ので，単なるパフォーマンスでしょう。したがって，この問題については「無視」が最適だという意見に賛成します。

いずれにせよ，韓国の一部議員（および自民党や民主党の一部議員も…）がやろうとしているのは，「敵」対「味方」という構図を作って「味方」の結束を固める（そして，自分たちの支配体制を維持する）ことですから，その中で，「日本は平和憲法なんだ！韓国はダメだ！」なんていう発言をしても，その通りには誰も受け取らない，という点には注意すべきだと思います。

正当性があきらかになっているのなら、なおのこと冷静に対応すれば良いと思います。

何の実効性を伴いませんから。

私は専門家ではありませんが、現在、韓国の国内政治はかなり混乱していると聞きます。

恐らく経済も閉塞感が強まっているのだと思います。

国民の怒りの矛先が、政治に向き過ぎないように、ガス抜きのために議員がパフォーマンスとして行なっているだけだと私は思います。

民衆を煽るには、領土問題や歴史問題を持ち出すのが一番分かりやすいと思います。

最近は、資源の問題も絡みますから。

国際ニュースを概観しているだけでも、世界中で、領土・領海侵犯は日常的に起こっており、酷くなると戦闘状態に陥っているケースもあるようです。

歴史を紐解いても、こうした矛盾の繰り返しだと理解しています。

無駄な争いは私はしない方が良いと思います。

官房長官が会見で「冷静に対応する」と良く言っていますが、それで良いと思います。

水面下では、自衛隊が、中国、ロシア、韓国、北朝鮮、台湾などとつばぜり合いをしています。

こうしたことは世界中を見渡しても何ら珍しいことではなく、そういう「微妙なバランス」の中で世界が成立しているんだと理解することが大事なんだと思います。

恐らく日本も外務省を中心に外交で言うべきことは言っていると思いますよ。

騒ぎ立てる必要はないと思います。

（よっぽど今の日本の政官の問題に対してモノを言うべきだと思います）

注意して回るということには反対ですが、平和を実現する為に、アジア諸国と関係を深めたり、国際問題の調整役を買って出たり、アメリカに言うべきことを言うという動きは積極的に行なうべきかなと思います。