(2008年2月18日 読売新聞から引用)[I種試験合格者と、それ以外の2種、3種という現行の区分を無くし、採用試験を総合職、一般職、専門職に分けて実施する。採用後の対応では、試験の種類に関係なく幹部候補への道を開く「幹部候補育成課程」を創設。同課程を経ても幹部への登用を「保証されるものではない」との表記も盛り込んで、能力本位での人事を徹底させることとした。]
→こう書いてありますが、総合職、一般職と名前が変わっただけで、キャリアが課長ぐらいまで自動昇進する現状は実質変わるのですか?
ご質問の記事は、国家公務員の人事権を、キャリア制度の総本山である人事院から内閣府へ移管させようという「国家公務員制度改革」の目標ですね。その端緒が、6月に成立した「国家公務員制度改革基本法」です。
ただ、これは基本法の名前が示すように、人事権のスキームを述べているだけで、具体的に、いつ、どのような形で移行されるかは、先月スタートした「国家公務員制度改革推進本部」によって検討されていくようです。
したがって、まだ暫くの間、キャリア制度が続くことになります。
暫くって何年ぐらいと推測されますか?数年程度ですか?
これは個人的観測ですが、今回の国家公務員制度改革基本法は骨抜きにされることになるでしょう。
というのは、この法律には人事権を内閣へ移行するというスキームが書かれているに過ぎず、肝心な公務員評価に関する方針が読み取れないのです。
これは民間企業でも言えることですが、部下の人事評価は難しいです。
ましてや、我が国のあらゆる分野に根を張っている中央官庁業務に従事するすべての公務員を、そうした業務経験の無い内閣の人間が評価できるとは思えないのです。
今後、二度、三度と改革法が決まっていくに従って、ゆるやかにキャリア制度が変わっていくかもしれませんが、それは10年、20年以上先のことになるでしょう。
これとは直接関係ありませんが、矛盾を抱えた「国家公務員制度改革基本法」はユニークな視点でとらえた記事です。
※設定された回答回数の上限になりましたので、これにて失礼します。
Ⅰ種の超エリートだけだった総合職に旧来のⅡ種相当も混じることで、自動昇進がなくなるということは十分ありうると思います。
試験制度が変わるだけで一期に変化するので、これは場合によってはある日突然変わることも考えられます。
ただ、それは根本的に解決したというより、普通の大企業(特に銀行等のお堅い業種)の採用形態と似た状況になるだけで事実上の「資格者」みたいなものは残るでしょう。
例えば都市銀行で辛うじて採用された三流大学出身の総合職が頭取になれるかというとほぼ可能性はないわけです。銀行や商社のいわゆる一般職・総合職という採用区分は、公務員のI種+Ⅱ種・Ⅲ種に相当するでしょうから、そういう状態になるんだと思います。
東大出身の総合職が、かなり有利に自動的に昇進していくという状況はすぐには変わらないでしょう。
むしろ、今までの自動昇進が事実上保障されて、異なった取り扱いをすると目立った状況と変わることにより、東大で総合職で採用された人間でも(公益を考えて?)政治家の意向に反対した場合は干されやすくなり、不公正な行政が蔓延する、というリスクも大きいと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%88%A...
回答ありがとうございます。暫くって何年ぐらいと推測されますか?数年程度ですか?