株は売りたい人からしか買えません。店で物を買うのとは違います。
売りたい人が多ければ安く買えますが、少なければより高い値段でないと買えません。
払ったお金は売った人に払われます。
◆基本ルール
株式の購入というのは、その株式を発行している会社に対して投資することです。
例えば、ある会社が新しく工場を造る時に、そのお金が足りないと、株式を発行して投資家からお金を集め、そのお金で工場を造ります。
会社は、その工場で作った製品が売れて儲かったら、その儲かった利益を投資家に配分する(配当金といいます)のが約束事です。
その会社が儲からなかったら、配当金も無しになってしまいます。
◆株式売買ルール
株式には、額面価格というのが決まっています。
例えば、上記の工場を造りたい会社の株式が1株500円、というように。
ところが、その会社がとても優秀だった場合、他の会社よりも配当金が多かったり、将来的にもそれが継続すると思う人が多かったりすると、
額面価格以上の金額でも欲しい!と思う人が多く、高い値段で売買されます。
つまり、本来は500円なんだけど、良い会社の株式だから1000円でも買いたいという人が多ければ、1000円で売れます。
逆に、その会社がお金儲けがヘタで、もうちょっとしたらつぶれるかもしれない、なんて思う人が多ければ、500円でも売れずに、もっと安い値段でしか売れません。
◆株価変動
株式を売買する人の多くは、「配当金」が目当てではなく、その株式の価格が時々刻々と変ることで儲けようという人たちです。
これらの人たちは、安く買って高く売れば儲かります。逆なら損をします。
ある会社が、経営に失敗したというニュースが伝われば、その会社の株式はとても安い値段になります。
その後、失敗したけれど、上手くやりくりして、なんとかなりそうだ。その会社はつぶれずに、これからは儲かりそうだ。という
ニュースが伝われば、高い値段で取引されます。
安くなったときに買い、高くなったら売れば、儲けになりますが、安くなったままつぶれてしまう会社もありますから、
安くなったからといって、買う人がたくさんいるわけではありません。
逆に、安くなりかけたときに、それ以上損をしないように売ろうと思う人が多いので、株価が安くなるようなニュースが多いと、
どんどん値段が下がります。
例えば、100円で買ってくれる人がいないと、90円に値段を下げますね。
それでも買ってくれる人がいないと、80円ではどうか?70円ではどうか?と値段が下がってしまいます。
逆に、買いたい人が多いと、1000円で売ってくれないか?ダメなら1100円ではどうか?と値段が上がります。
こういう理由で、株式の価格が上がったり下がったりします。
そして、株式会社というのは、株式を買ってくれた人(つまり投資家)に、儲かった分を還元することで成り立っています。
「例えば、100円で買ってくれる人がいないと、90円に値段を下げますね。
それでも買ってくれる人がいないと、80円ではどうか?70円ではどうか?と値段が下がってしまいます。
逆に、買いたい人が多いと、1000円で売ってくれないか?ダメなら1100円ではどうか?と値段が上がります。」
これは誰が言っているんですか。おそらく比喩だとは思うのですが、どういう基準であがったり下がったりしているのか、具体的な計算式などがあると嬉しいです。
会社を始める時、たくさんのお金が要りますよね?
例えば、パソコンを買ったり従業員を雇ったり。
でも、このお金を自分一人で用意するのは大変!
そこで、たくさんの人にお金を出してもらいます。
このお金を出してもらった人へ、会社は、お金と引き換えに、「株」を渡します。
「株」というのは、会社がたくさん儲かれば、その一部が貰える(配当)という約束が書いてある紙(権利書)です。
会社が儲からなければ、配当は多くなり、会社が倒産すれば、利益は1円も上がりませんから、永久に配当は貰えません。
そして、この株券は自由に売買しても良いものです。
友達同士で売買しても良いですが、買いたい人、売りたい人を見つけるのが大変ですから、現代では、東京証券取引所などで売買されることが多いです。
イメージとしては、友達に売買するより、バザーやフリーマーケット、オークション会場に持ち込んだ方が売買しやすいようなものです。
株の価格が上下するのは、その会社が儲かりそうだと思う人が多くなれば、配当が増えるので欲しい人が増えますよね。
そうすると、オークション形式ですので、価格はつりあがります。
逆に、売り上げが下がったり、会社が倒産しそうだと皆が判断すると株価は下がります。
バザーでも、人気商品は高くても売れますが、人気が無い商品は、価格を下げないと売れません。同じ原理です。
なお、初めに株を買った人(出資した人)のお金は、直接設備投資などに使われますが、途中で売買されるお金は、この株を買った人に渡るだけでお金の使われ方に意味は無いです。
ご自身が所有されている株を誰かに売っても、そのお金がどの様に使われるか関係無いと同じです。
「なお、初めに株を買った人(出資した人)のお金は、直接設備投資などに使われますが、途中で売買されるお金は、この株を買った人に渡るだけでお金の使われ方に意味は無いです。
ご自身が所有されている株を誰かに売っても、そのお金がどの様に使われるか関係無いと同じです。
」
の部分についてですが、だとしたら、会社にとって株を売る理由ってあるんでしょうか。なんの得があって、自分とは関係ないのに、株を売ったり買ったりしなくちゃいけないんでしょうか。
うーん、いまいち、わからんのです。
株を買ったり売ったり、これは誰かの役にたつ行為なのでしょうか。
あなたの友達のA君は、ちょっとしたアルバイトを思いつきました。
このあたりでは子供たちが携帯電話を持つのは大人が良く思わないので、どの子も携帯電話を持っていません。
でもそれだと、皆でショッピングセンターに遊びに行ったりするときに不便です。
そこで、A君はプリペイドの携帯を何台か買って、友達に時間貸しをすることを思いついたのです。
最初に数台プリペイド携帯を買うのにお金が足りなかったA君は、あなたに一緒にこのアルバイトをしないか、と持ちかけてきました。
具体的には「プリペイド携帯を買うのに1万円出してもらえたら、A君がバイトの儲けの1%をくれる」というのです。
ただし、このバイトがうまくいかないと、この2万円は自分には返ってこないかも、とのこと。
A君ととても仲がよく、お年玉の余りがあったあなたは、この話に乗って、2万円をA君に託しました。
律儀なA君はこの約束を紙に書いて、2万円の代わりにA君に渡しました。
さて、このバイトはなかなか好調です。
あなたはA君から、月に雑誌を数冊ずつ買えるくらいのお金をもらっています。
この話を聞いたB君が、あなたに、月々A君からお金を貰える権利を、2万5千円で売ってほしいと持ちかけてきました。
新発売のDSiがほしかったあなたは、A君に相談もせずに、B君に売り渡しました。
しかし、A君もしたたかです。
もう少しプリペイドの携帯電話が必要になったA君は、他の友達に「1万5千円につき、儲けの1%を支払うけど、どうかな?」と声をかけています。
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どうでしょうか?
お金のやり取りの額が、子供の扱う額としてはちょっと現実味のない数字ですが、この律儀なA君がお金を託して貰うときに書く紙が、株式になります。
A君からしてみれば、自分の手持ち資金がなくても、プリペイド携帯を買い足して、儲けを増やすことができます(会社が株式を発行して増資をする仕組み)。
債券ではないので、お金を返すという話にはなりません。
株式は債券ではないので、発行する会社にもっていっても現金化はしてくれません。
しかし、その会社が儲かっていれば、その儲けが配分されるので、それが魅力に見える人が、自分が買った額以上で買い取ってくれるので、現金化には困らないでしょう(株価が上がる仕組み)。
逆にお金に困ったときに、誰も買ってくれないと、値段を下げてでも、売れる相手を見つけざるを得なくなります(株価が下がる仕組み)。
この話の"自分"は、この株価が上がる仕組みを利用して、配当金以外に5千円を儲けることができました(株式が売買される理由)。
B君も、あとでこの"株式"をより高い額で、他の誰かに売るかもしれません。
実際にこんな話がおこったら、A君はすぐに破産して、"株式"を持っている皆に問い詰められるでしょうが、それは株式の仕組みとはまた別の話です。
それはわかります。なぜ、そうなるかを聞いています。