(ただ、DMSOは細胞の保存用にも使われると聞いたことがあるので、後者はないでしょうか…??)
すごく初歩的な質問で申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。
>DMSO(ジメチルスルホキシド)には、界面活性作用あるいは細胞膜のリン脂質二重膜を可溶化させる作用などはありますか?
DMSOは、界面活性作用は無いです。普通の状態では可溶化させる作用もありません。
細胞溶液の中にDMSOを添加すると、細胞に特に毒性を示さず細胞膜を透過して中に入っていくので、凍結した時の細胞へのダメージを抑えることが出来ます。そのため、DMSOは細胞の保存用に使われます。
脂質とDMSOの相互作用を研究した以下の文献を見ると、50%以上のDMSO濃度で(ある温度以上という条件も加わります)は、FI(構造が特定出来ない液晶)という状態があることがわかるので、高濃度のDMSOを用いたこの状態が可溶化と言えないことも無いかもしれません。
http://pfwww.kek.jp/pf-sympo/24/abstract/UG04_Takahashi2.pdf
http://www.env.go.jp/chemi/report/h19-03/pdf/chpt2/2-2-2-22.pdf
構造を見て頂くとわかりますが,親水基と疎水基と行った構造を持たないので,界面活性剤としては作用できません。何時も薬剤を溶かして細胞培養液中に使用していますので,細胞膜を溶かす作用もないと思います。高濃度では細胞毒性があります。
大変参考になりましたm(_ _)m
どうもありがとうございます!
化学が苦手で困っているのですが、構造をきちっと理解するためにも、もっと努力が必要だと身に染みました(苦笑)
>DMSO(ジメチルスルホキシド)には、界面活性作用あるいは細胞膜のリン脂質二重膜を可溶化させる作用などはありますか?
DMSOは、界面活性作用は無いです。普通の状態では可溶化させる作用もありません。
細胞溶液の中にDMSOを添加すると、細胞に特に毒性を示さず細胞膜を透過して中に入っていくので、凍結した時の細胞へのダメージを抑えることが出来ます。そのため、DMSOは細胞の保存用に使われます。
脂質とDMSOの相互作用を研究した以下の文献を見ると、50%以上のDMSO濃度で(ある温度以上という条件も加わります)は、FI(構造が特定出来ない液晶)という状態があることがわかるので、高濃度のDMSOを用いたこの状態が可溶化と言えないことも無いかもしれません。
http://pfwww.kek.jp/pf-sympo/24/abstract/UG04_Takahashi2.pdf
大変参考になりましたm(_ _)m
どうもありがとうございます!
ははぁ。細胞保存用に使うのは、そういった理由があったのですね。勉強になります。
現在、とある実験で使用しているDMSO濃度は10%なので、どうやら後述されました状態を考慮する必要はなさそうです。
ありがとうございました。
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どうもありがとうございます!
ははぁ。細胞保存用に使うのは、そういった理由があったのですね。勉強になります。
現在、とある実験で使用しているDMSO濃度は10%なので、どうやら後述されました状態を考慮する必要はなさそうです。
ありがとうございました。