しかし、この20種類のアミノ酸の中、ヒトの場合、9種類の必須アミノ酸は、自分では合成できないそうです。だから穀物や豆類や、その他の食品から取り込むしかない。
質問は
1) DNAの4つの塩基の組み合わせとしては、9つの必須アミノ酸を表現できるのに、どうして合成はできないのでしょうか。
2) DNA情報としては、必須アミノ酸の指示を出しているのですか。そして、それを細胞内でタンパク質に合成するときに、必須アミノ酸を血管あるいはリンパ管から補給を受けて、組み合わせるのでしょうか。
3) 必須アミノ酸は、植物では作れるのに、動物では作れない理由は何ですか。
4)動物、たとえば乳から、取り込む必須アミノ酸は、その動物が植物を食べることによって吸収したものでしょうか。
人力検索とイワシの両方で、議論を展開してください。( はてなの新しい使い方かな? )
これまで考えたこともなかったです。
Wikiより
生体を機関に例えるならば、核酸塩基配列が表すゲノムが設計図に相当するのに対して、生体内における酵素は組み立て工具に相当する。酵素の特徴である作用する物質(基質)をえり好みする性質(基質特異性)と目的の反応だけを進行させる性質(反応選択性)などによって、生命維持に必要なさまざまな化学変化を起こさせる
1)DNAに存在する情報は、どのアミノ酸をどの順で並べるか、だけです。活版印刷における原稿のようなもので、活字を用意するのは管轄外です。
2)そうです。自分で合成するかどうかは別として、必須アミノ酸は必須です。
3)生物においては、遺伝情報の狂い(変異)が生じることがよくあります。生きるのに必須な酵素を失うような致命的な変異であれば、その生物は子孫を残せず絶えてしまいます。/原始的な生物は、全ての必須アミノ酸を作る酵素を一揃い持っています。変異によってそのうちのどれかを失えば、その生物は死んでしまうでしょう。/しかし、他の生物を食べることによって、その生物の持っていたアミノ酸を自分のものにする機能を備えた生物は、一部の必須アミノ酸を自分で作れなくなっても生きられます。/というような成り行きの結果です。
4)だいたいそうだと思います(曖昧でスミマセン^^;)。ウシの必須アミノ酸がわかりませんでしたが、動物によって、必須アミノ酸の種類が多少違います。
1)何故合成できないか
DNAのコドン(アミノ酸の対応)はアミノ酸を作るわけではないので、コドンの有無と、アミノ酸合成経路の有無は関係ありません。
ヒトなどの動物は「従属栄養性物」ですので、生きていくのに必要な体の構成成分を必ずしもすべて合成する必要はなく、食事によってまかなうことができる(言い方を変えれば、食事によってまかなわなければならない)ので、必要がない代謝経路は進化の過程で捨ててしまった結果です。
植物などの「独立栄養生物」は、無機物から糖やアミノ酸を作れるので、生物界における生産者です。食物連鎖の上位に動物が居ますが、自分の体を構成する成分は、自分より下の食物連鎖の階層でまかなうことができます。従って、動物によって必須アミノ酸は異なります。なぜヒトでは上記の9種なのかは申し訳ありませんが、勉強不足で解りません。
2)必須アミノ酸を含むすべてのアミノ酸は、血漿から供給されます。食物から摂取したタンパク質が吸収時にはアミノ酸となっており、それが結集に入り体内を循環し、必要とされる部位に行き渡ります。
3)1)に書いたとおりです。
4)必須アミノ酸は植物から摂取しているとは限りませんが、乳のタンパク質を構成しているアミノ酸のうち、必須アミノ酸は、母親が摂取した食物由来と考えて良いです。