そもそも、今、経済効果をもたらすためには、どれだけの金額をどういう分野に投入することが必要なのか、そしてそれに対して使途を限定しない2兆円を国民に配布することはどの程度の効果があるのか、ということを、できるだけデータに基づいてご教示ください。これは焼け石に水なのか、それとも非常に効果的な政策なのか、経済音痴の私にもわかるように、また根拠あるデータをご提示ください。
ちなみに私はhttp://www.charity-platform.com/kikin/ のようなところに寄付をして、直接的な経済効果をできるだけもたらさない使い方をしようと思っています。
ここが最高にわかりやすいですよー
やる夫で学ぶ定額給付金
結果として効果が出るかどうかは、神のみぞ知るといったところではないでしょうか。
さて、今回の定額給付金は、総額57兆円の経済対策の一部に過ぎません。
現在、日本のGDPは約560兆円/年ですが、2008年10~12月期は年率換算で12.1%減――これは、第一次石油ショックの影響を受けた1974年1~3月期の13.1%減以来、35年ぶり、戦後ワースト2位の大幅な落ち込みとされています。バブル崩壊時でさえ、最大で8%減でした。
そこで、GDPの約1%に当たる57兆円を呼び水に、GDP全体を2%底上げするのが目論見です。
ただ、なぜ2%底上げできるのかという理由は、財務省の資料を読んでもよく分からないのですが‥‥(苦笑)。
具体的に割り当て分野は上述のリンク先に記されていますが、大部分は金融対策(41.8兆円程度)です。
ちなみに、バブル後の公的資金投入は総額で10兆円程度でしたので、一概には比較できませんが、対策費の割り振り方を見ると、当時よりひどい金融危機という捉え方をしているようにも感じます。
「GDPが12.1%減、そこでGDPの約1%を呼び水に、GDP全体を2%底上げする」
なぜそうなるのか、まったくわかりませんねえ……。しかも、給付金2兆円はタンス預金や寄付に流れる可能性もある。
2兆円の投資額に対して数倍の経済効果があるという見方が妥当でしょう。
データに基づいてということに関してはちょっと弱い説明になりますが、以下の情報からみて10兆円規模の経済効果があり、しかもかなりの部分が税金で政府に還流してくるので投資効果としては悪くないと言えるでしょう。
まず、減税で行うよりも給付金の方が低所得者にも配りやすいという効果があります。
http://mougenmougen.blog90.fc2.com/blog-entry-66.html
税金を払っていない人は減税のしようがないからだ。
http://www32.ocn.ne.jp/~abcq/mag1-185.html
内需を引き上げる定額給付金は景気対策として理にかなった手法です。発表された直後、テレビで経済評論家がこんな政策はわが国だけで恥ずかしいと言っているのを聞いて、あまりの無知さかげんにびっくりしました。私はFXを行っていますので、経済関係の記事をネットで見ています。アメリカは昨年の春から夏にかけて、「刺激金」として小切手を家庭に配っていて、アメリカの個人消費に対する経済効果も記事として上がっていました。景気対策として現金を配る方法は全世界で普通に行われています。アメリカがすでに行ったことも知らないような経済評論家をテレビに出しますね。テレビ局の見識が問われます。そして、経済効果が無いと司会者やコメンテーターはいいますが、理論的な理由を聞いたことはありません。2兆円の現金を配って消費されると波及効果を考えればその数倍の効果となります。需給ギャップから見てまだ足りないと言うならわかりますが、経済効果は必ずあります。不足なら追加すれば良いのです。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51487234.html
彼らは100億円の新たに生まれた所得のうちの20億円を貯金した後に80億円を使うとします。
そうするとこの80億円は飲食店やらパチンコ屋やらに流れる分けですが、そうやって儲かった飲食店やパチンコ屋の従業員もその所得で洋服を買ったりするわけです。
それで洋服屋の店員も回り回って花屋で花を買ったりできます。
すべての人が2割貯金して8割使うと考えると、政府の100億円の支出は、
100億円+100億円x0.8+100億円x0.8^2+100億円x0.8^3+・・・・ = 100億円/(1-0.8) = 500億円
となるので、結局、5倍の500億円分、国民の所得増効果があったことになります。
税率を20%とすると、さらに政府は税金で当初の支出を全部回収できたことにもなります。
国民はハッピーになるし、政府も借金が増えずにいいことずくめですね。
こうやって考えていくと、定額給付金はそんなに悪くないと言うことが分かります。
なぜなら、定額給付金はどう言ったものにお金を使うかが最終消費者である国民ひとりひとりにゆだねられているからです。
「定額給付金 経済効果の試算」で検索すれば色々な試算を見ることができ、その内容は結構ばらばらですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E9%A1%8D%E7%B5%A6%E4%BB%9...
付け足しですが、
>直接的な経済効果をできるだけもたらさない使い方をしようと思っています。
使ったお金は結局は誰かの給料に還元されそれはまた消費に使われるのでマクロに見た場合はあまり使い方に影響されないと思います。ある程度の割合は貯蓄に回ってしまうというリスクも認めながらも給付金は経済効果をもたらすメリットはかなりあるでしょう。
放流した額の数倍の効果があるという計算は、信用経済のトリックみたいでなんとなく理解できないですが、そういう計算になるのですか。
(追記:「そうやって儲かった飲食店やパチンコ屋の従業員もその所得で洋服を」とあるのですが、売上が増えたからといって給料が増えるわけではありませんよね。そこで効果は消えてしまうように思うのですが……)
「現金」ではなく、台湾のように期限付きの「商品券」で配布しておいたら、100%の利用率になったと思うのですが、そうではなく口座に振り込むということは、そのまま使われない分が多く、ムダが多いのではないかと思えます。
ところで、寄付の件ですが、「使ったお金は結局は誰かの給料に還元され」ということですけれども、たとえば海外の子供たちのための慈善事業に使った場合、日本経済には還元されない場合も多いと思います。マクロに見るというのは世界経済レベルで見るということでしょうか。
コメント欄が開いていないので2回目の回答で返答します。
(追記:「そうやって儲かった飲食店やパチンコ屋の従業員もその所得で洋服を」とあるのですが、売上が増えたからといって給料が増えるわけではありませんよね。そこで効果は消えてしまうように思うのですが……)
「売り上げが減ったら給料が減るかもしれない、会社が倒産するかもしれない」と考えると理解しやすいと思います。
ミクロに見ると個々の例で一生使わずにタンスにしまいこんでしまう場合もあるでしょうけど、お金は最終的に使ってしまうものです。
お金は使うことで金額以上の経済効果を生み出します。
昔GNPについて聞いた話でこういうのがあります。
「給料10万円の子持ち夫婦がいます。この収入だと厳しいので奥さんが働きに出ることにしました。そして奥さんも10万円の給料をもらいます。しかし、両親が働きに出ると子供を保育園に入れなくてはなりません。その費用が10万円かかってしまいます。結局収支は10万円の給料だけをもらっている時と変わりません。でもGNPは3倍になります。なぜなら今まで10万円の生産があったのが30万円の生産があったことになるからです。」
たとえば海外の子供たちのための慈善事業に使った場合、日本経済には還元されない場合も多いと思います。
慈善事業を受注するのが日本企業の場合もあるでしょう。例えば海外に送る医薬品などの製造元が日本だというケースは少なからずありそうですよね。寄付金はお金として海外に出て行くかもしれませんが必ずそのお金を使って何かを買うのでいづれは日本にもかなりの部分が還元されてくると見ていいでしょう。
それから単純に寄付した金額がそのまま海外に出て行く訳ではありません。かならず寄付を受け付けている団体の運営費は寄付の中から捻出されていますし、寄付を募る活動資金もまた寄付から捻出されています。運営費の主な部分は人件費で日本国内の組織ならその分が日本経済に寄与します。
また団体によってはその運営費の比率がかなり違ってきているので寄付に使うのならその運営実態をよく調べられてから実行に移すことを強くお勧めします。
例えば日本ユニセフ協会はユニセフの日本支部ではなくユニセフ本部と協力協定を結んでいる団体で国連機関ではありません。日本経済に還元されないことを目的として寄付するなら直接的にユニセフにした方がより効果的に寄付金が使われるでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%8...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8...
「1人当たり5回まで回答出来ます」と設定してありますので、遠慮なくどうぞ。また、コメントにおいて有益なことを書いていただいても、割り当てたいポイントが明示化されませんので、できるだけ回答欄に書いていただきたいと思っています。回答の内容によって配分はこちらで考えますので。
さて、回答ありがとうございます。「お金は使うことで金額以上の経済効果を生み出します」ということを覚えておけばいいのかもしれません。しかし、これは経済をよく知らないがゆえの疑問だと思うのですが、「GNPが三倍」「30万円の生産があったことになる」というのが数字のトリックに思えてならないのです。それで本当に経済が3倍になったといえるのでしょうか。実際にお金が増えたわけではないのに……。使えるお金が変わらない(生活は楽になっていない)のに、「経済効果があった」ということになるのは、何かトリックじゃないのかと思います。もちろんこれは素人考えなのでしょうけれども。
寄付の場合の運営実態についてはよくよく調べたいと思います(日本経済に寄与するか否かというより、単純に、寄付が望んだとおり使われるかどうかを知るために)。「日本ユニセフ協会」については一時期話題になりましたね。運営費が大きいとか、宣伝が目的といった団体が悪いとは言いませんが、自分のお金を払う先ではないと思っています。
いずれにしても経済効果の網から逃れられないとしたら、これはもう好きなものを応援するしかないですね。「Save the 下北沢」あたりに全額寄付しようかな。
「お金は使うことで金額以上の経済効果を生み出します」ということを覚えておけばいいのかもしれません。しかし、これは経済をよく知らないがゆえの疑問だと思うのですが、「GNPが三倍」「30万円の生産があったことになる」というのが数字のトリックに思えてならないのです。それで本当に経済が3倍になったといえるのでしょうか。実際にお金が増えたわけではないのに……。
お金そのものが経済ではなく単に経済の媒体だということです。単にお金が多ければ経済が活発になるならお札を多く刷ればいいだけですがそうでは無いということなのです。
GNPの例は極端な話ですが、お金は回す(使う)ことで経済効果をさらに生みます。1000万円の資金で物を仕入れて1100万円で売れば100万円の利益です。
しかし、100万円の資金で物を仕入れて110万円で売って10万円は保留し、また100万円で物をしひれて110万円で売ってまた10万円は保留し、ということを10回回せば資金は100万円でも1000万円の資金を同じ事ができます。これは資金を回すことで金額以上の経済効果を生むことができる事を示しています。
会社組織の場合は資本回転率という指標がこれに相当します。
http://www.mbs-con.com/dictionary/tat.html
個人でも株をやってると100万円の資金で何度も売買を繰り返した(回した)結果、収入1億円、支出9千9百万円、利益百万円というような数字で確定申告することになったりします。これもお金を回した効果です。
これを同じ場所で回すのではなく次々と他の場所(人)で回す(流す)ことでも全く同じ事が起こるので定額給付金も一人当たりの額は小さいですがマクロに見れば金額の数倍の経済効果があるということは間違いでは無いということが理解できると思います。
ただ、回す為には時間が必要です。したがって給付金は速やかに給付される必要がありますし、できるだけ早く使ってしまうことが必要ですね。
実際に存在するお金に比べて、非常に大きくなるのが「経済効果」というものなのですね。
わかりやすさと正確さは別ですからねえ。
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一通り読みましたが、上記質問への回答は得られませんでした。
という「>1」氏の個人的見解(意見)のみが読めただけでした。あまりわかりやすくなかった(あるいは単純化した意見だけが読めた)という気分です。あと、相変わらずの「マスゴミ」批判と。
また、「国民の多くが反対しているのにカネをばらまいても支持率アップにならないから、支持率アップを狙った施策ではない」とありましたが、実際にはカネを受け取れば支持率がアップしています。
もう少ししっかりした根拠のある情報をお願いします。