いわゆる「縦パーセント」と「横パーセント」の本質的な違いが分かなくなってしまいました。
画像で添付したクロス集計表の場合、説明変数の「肥料」の効果(らしきもの)を見たいときは
横パーセントを見るのが妥当である、と教科書には書いてあります。
この場合での横パーセントの差(83.3%と33.3%)は「寄与危険」的な考え方で理解できるのですが、
横パーセントの差(71.4%と20.0%)にはどのような意味があるのでしょうか。
あいまいさの残る質問ですみませんが、議論しながら論点を詰めていきたいと思います。
よろしくお願いします。
まず、基本的なことですが、この2x2表がどのような研究デザインで出来たかが大切です。
つまり、症例対照研究なのかコホート研究なのかです。コホート研究であれば、全数が分かっているので、相対危険度が計算できますが、症例対照研究であれば、オッズ比しか出せません。
横パーセントの差(71.4%と20.0%)>縦パーセントと読み替えますが、これの意味を考えることがどれくらい重要か不明です。
例えば、この表の肥料の代わりに発芽予想検査だったとすると、次のリンクのようにLikelihood Ratioを計算するとき、
paraflagaさんが言う縦パーセントに意味が出てきます。
http://www.kdcnet.ac.jp/college/toukei/statistics/predictive/lik...
どうでしょうか?
nobnob3さん、いつもありがとうございます。ご指摘のtypoはコメントにて訂正させていただきました。
(以下、説明変数、曝露etc.が表側に置かれている場合として。)
なるほど、尤度比のときには縦パーセントが出てくるのですね。
コホート研究と症例対照研究では意味が違ってくるとの指摘は確かにそうだなあと思いました。
自分の理解では、コホートでは横パーセントは相対危険や寄与危険の計算に用いられますが、縦パーセントはあまり意味はなさそうに思います。
一方、症例対照では症例(対照)中の曝露の割合が問題となりますので、当然に縦パーセントは重要な数字となりそうです。
そういえば、症例対照研究におけるオッズ比の計算で、近似する前の式は縦パーセントを使っていますね。
(もっとも、本を読むと、通常の症例対照研究では表頭に曝露を持ってくるのが普通らしいですね。)
回答ありがとうございました。次も機会あればよろしくお願いします。