月桂樹を育てていますが、高さが2mくらいになっています。

これ以上高くなると葉を収穫する事が難しくなりますので、
センターを止めようと思っています。
センターを止めるのと同時に、葉が多くなると蒸してしまい
月桂樹に悪影響を与えると聞きますので剪定を考えています。
どの様に剪定するのが最も収量の増える剪定方法になりますか?
美観ではなく、あくまで、収量の増える方法を教えてください。
宜しくお願い致します。

回答の条件
  • URL必須
  • 1人2回まで
  • 登録:
  • 終了:2009/08/14 16:58:56
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

ベストアンサー

id:shinok30 No.1

回答回数143ベストアンサー獲得回数10

ポイント60pt

「収量を増える方法」ということですが,

高さ2mもある月桂樹なら,枯らしさえしなければ,

一般家庭では使い切れない量の葉が収穫できます

枯れるリスクをできるだけ減らして長生きさせることが,

長期的にみて「収量を増やす」ことになるとなると思います

 

 

まず,確かに樹高を抑えるためには,

センターを止める(芯止める)必要があります

現在,葉が密生しているところが最上部になるようにすると良いでしょう

しかし,幹を切ると,切断された箇所から材の腐朽が進み,

空洞化することがあります

コレを防ぐためには,

「幹の1/3以上の太さのある元気な枝」を残して切ると良いと言われます

切る位置は,この『残す枝』のすぐ上です

『残す枝』の角度と平行に,幹を斜めに切ると,

枝からの光合成産物が運ばれて,幹の切り口が癒合しやすくなるので,

材が腐朽するリスクを減らすことができます

 

また,芯を止めて樹高を抑えても

剪定をしないと,枝はどんどん伸びて大きくなりますし,

葉からの光合成産物が供給されて幹もどんどん太くなり,

根も大きく張っていきます

幹が太くなると,テッポウムシに入られるリスクも増します

 

剪定の時期は,月桂樹は,花を楽しむわけでも,実を収穫するわけでもなく,

萌芽力も強い樹なので,

基本的には真夏と真冬を避ければいつでも良いと思います

ただし,あまりにも頻繁な剪定(年5回以上)や

極端な強剪定は樹勢を弱めるので避けた方が無難です

植えている地域にもよりますが,

一般的には,年2回,5〜6月と10〜11月に行う程度で良いのではないでしょうか?

 

剪定方法としては,

自然樹型にするためには,

「車枝上に伸びた新枝の中央の長い枝を根元から落とし,

 その他の枝は4〜6芽残して切る」という作業を全体的に行って

全体が同じ葉の濃さになるように,すかしていくことになりますが,

手間と時間がかかります

 

自然樹型に拘らないのであれば,

円筒形や円柱形に仕立てる刈り込み剪定と枝抜き剪定を組み合わせるのが楽だと思います

 

 

刈り込み剪定は前回の刈り込みの外側を刈って形を整えていくのが基本です

 

 

枝抜き剪定は,枝を間引くように,枝の根元から切ります

このとき,枝と幹の境目で切るようにします

よく枝を少し残して切っていることがありますが,やめて下さい

この「少し残された枝」には葉も芽もない,いわば極端な強剪定なので

枯れることが多く,さらにその後,腐朽が幹の中まで進む危険性もあります

 

また,「枝の根元から」というのを誤解してブランチカラーまで切ってしまう人もいますが,

これは「フラッシュカット」と言って切り過ぎです 

幹の組織まで削っているので,傷口が大きくなって癒合しにくく,

病原菌が入りやすくなるので,しばしば胴枯れ病などの原因となります

 

もし,ブランチカラーが分かりにくいのであれば,

まず,枝を少し残して切り,

ブランチカラーが膨らんで分かりやすくなってから切り戻すという方法が

慣れるまでは安全かもしれません

 

 

剪定の際に,地面から伸びるヒコバエや下の方の幹から伸びる胴吹き枝も適宜取り除きます

ヒコバエや胴吹き枝があると「養分が取られて樹勢が弱まる」「病気になりやすい」ので

全て取り除くようにいう人もいますが,私は疑問に思います

(以下は,私の個人的な見解なので参考までに)

これは原因と結果が逆になっていて,

ヒコバエがあるから樹勢が弱まるのではなく,

樹勢が弱くなっているからヒコバエがたくさん出るのだと思うんです 

もちろん,ヒコバエを全て残して置くことはできませんが,

主幹が胴枯れ病やテッポウムシなどで枯れた場合の保険として,

勢いのあるヒコバエをいくつか残しておくという方法もあると思います

胴吹き枝に関しても同様で,胴吹き枝を全て取り除いてしまうと

懐にまったく枝のない不自然で弱い樹になってしまいます

 

 

また,通常の刈り込み剪定を繰り返しているとだんだん樹が大きくなってしまうので

何年かに一度は強剪定をして切り戻す必要もあります

強剪定をすると蒸散する葉の量が減って,

根の量とのバランスが崩れて,ウロの発生の原因となりやすいので,

枝先の下の根をスコップで切る「根切り」の作業をした方が良いでしょう

 


 


>ゲッケイジュ(月桂樹)

http://yasashi.info/ke_00003g.htm

>月桂樹の剪定の時期、剪定方法、水やり、カイガラムシの防除など、

>栽培方法全般について教えて下さい。

http://www.iris-gardening.com/qa/QA001.asp?ID=197

>月桂樹(ゲッケイジュ)の育て方と剪定、栽培方法

http://www.sentei-s.x0.com/hoge/gekeiju.htm

>【月桂樹の剪定について】

http://engeisoudan.com/lng.cgi?print+200906/09060064.txt

>月桂樹の剪定について

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1228786...

図解 樹木の診断と手当て―木を診る・木を読む・木と語る

図解 樹木の診断と手当て―木を診る・木を読む・木と語る

  • 作者: 堀 大才 岩谷 美苗
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • メディア: 単行本

名人庭師とっておきの知恵袋 (講談社プラスアルファ新書)

名人庭師とっておきの知恵袋 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 平野 泰弘
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 単行本

名人庭師 剪定・整姿の知恵袋 (講談社プラスアルファ新書)

名人庭師 剪定・整姿の知恵袋 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 吉村 隆一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 新書

id:TREEG

要点が抑えてありとても良く分かりました。

良回答ありがとうございました!

2009/08/14 16:58:36

コメントはまだありません

この質問への反応(ブックマークコメント)

「あの人に答えてほしい」「この質問はあの人が答えられそう」というときに、回答リクエストを送ってみてましょう。

これ以上回答リクエストを送信することはできません。制限について

回答リクエストを送信したユーザーはいません