カーボンオフセットの仕組みについて、どうも理解できません。

例えば、CO2を出しすぎた企業が木を植えれば、出してなかったことにしてもらえる、
ということでしょうか?
であれば、C02の排出量に対応する木の量や金額の相場(あるいはそれを決定する定義)
が決まっているはずだと思うのですが、いくら探しても出てきません。

考え方自体が間違っているのでしょうか?
出来ればカーボンオフセットの定義からお教えた頂ければ幸いです。

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  • 終了:2009/08/18 12:10:03
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ベストアンサー

id:pahoo No.2

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例えば、CO2を出しすぎた企業が木を植えれば、出してなかったことにしてもらえる、ということでしょうか?

はい、そうです。

京都メカニズムには排出量取引、共同実施、クリーン開発メカニズムの3本柱があります。

しかし、京都議定書発効の時点で省エネ、排ガス規制のトップを発していたわが国にとっては、これ以上の二酸化炭素の削減は非常に厳しいスキームです。そこで、京都議定書第三条に記されている「吸収源プロジェクト」が注目されています。

これがご質問のケースに当たります。

吸収源プロジェクトは「カーボン・オフセット」の部分集合です。


1.わが国における「カーボン・オフセット」の定義

カーボン・オフセットとは、市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等(以下「クレジット」という)を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせることをいう。

詳しくは「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」(環境省、2008年2月7日)をご覧ください。


2.C02の排出量に対応する木の量や金額の相場

Forest Resources of Europe, CIS, North America, Australia, Japan and New Zealand(TBFRA2000) の ANNEX 3B.1, 3B.2 に国別の換算係数が掲載されています。これを参考に、吸収源プロジェクトを立ち上げ、国の認可を得るところが多いようです。

「金額」というのはプロジェクトに要する費用のことを意味しているでしょうか? これは植林の規模や場所によると思うので、完全に個別論になります。

その他の回答2件)

id:kn1967 No.1

回答回数2915ベストアンサー獲得回数301

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(1)カーボンオフセットの定義

環境省のカーボン・オフセット

カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

カーボンオフセットは「削減できなかった分を相殺する」という仕組みを差すのではなく、

前提として「削減努力を行う」があるという点をお忘れなく。


(2)木の量や金額の相場(あるいはそれを決定する定義

「削減できなかった分を相殺する」という部分はカーボンオフセットクレジットと呼ばれます。

気候変動対策認証センター

モニタリング方法ガイドライン(森林管理プロジェクト用)pdf などにて

木の種類、木の年齢、本数などから計算するという事が書かれていますが、

実際にかかる費用については、国や地域、利権なども絡むので一概には出せないです。

id:keisuke2009

ご丁寧にありがとうございます。

そうなんです、この環境省の文章を読んでみたのですが、たしかに前提は努力することではあるのに

「どうしても排出される温室効果ガスに〜埋め合わせる」という部分が、

「埋め合わせしないと怒りますよ」というニュアンスに感じてしまうのが違和感なのです。

それなのに、カーボンオフセットクレジットは、木を植える、金銭を支払う以外の方法もあるはずですが

やはり、その選択に寄って費用効率に大きな差がある

=kn1967さんのおっしゃるような国や地域の「利権」によってしまうんですよね。

pdfをもうすこししっかり読んで勉強します。

ありがとうございました!

2009/08/11 13:15:03
id:pahoo No.2

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ポイント27pt

例えば、CO2を出しすぎた企業が木を植えれば、出してなかったことにしてもらえる、ということでしょうか?

はい、そうです。

京都メカニズムには排出量取引、共同実施、クリーン開発メカニズムの3本柱があります。

しかし、京都議定書発効の時点で省エネ、排ガス規制のトップを発していたわが国にとっては、これ以上の二酸化炭素の削減は非常に厳しいスキームです。そこで、京都議定書第三条に記されている「吸収源プロジェクト」が注目されています。

これがご質問のケースに当たります。

吸収源プロジェクトは「カーボン・オフセット」の部分集合です。


1.わが国における「カーボン・オフセット」の定義

カーボン・オフセットとは、市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等(以下「クレジット」という)を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせることをいう。

詳しくは「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」(環境省、2008年2月7日)をご覧ください。


2.C02の排出量に対応する木の量や金額の相場

Forest Resources of Europe, CIS, North America, Australia, Japan and New Zealand(TBFRA2000) の ANNEX 3B.1, 3B.2 に国別の換算係数が掲載されています。これを参考に、吸収源プロジェクトを立ち上げ、国の認可を得るところが多いようです。

「金額」というのはプロジェクトに要する費用のことを意味しているでしょうか? これは植林の規模や場所によると思うので、完全に個別論になります。

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