というくだりの話を聞いたことがあります。
色々調べてみて、
「与党が提出した法案に野党(民主系)が拡大解釈のできる修正法案を付け加えて提出し
現在の外国人参政権のベースになった」という解釈でいたのですが、
ネット上にそれに関する記載のあるブログやホームページは
ありますでしょうか?
また1998年当時、外国人参政権をの法案を提出した党名は
何という党名だったでしょうか?
外国人に対する参政権付与についての議論は、古くは明治開国期の自由民権運動にまでルーツを遡ることができますが、平成7年2月28日最高裁判所が外国人参政権を合憲・立法課題とする画期的判決が出してから立法課題となり、1998年に公明党と民主党が永住外国人に地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等を付与する「永住外国人地方選挙権付与法案」を共同提出して以降、自由党、保守党、共産党、社会民主党、民主党など複数の政党による提案があり、今日まで法案提出→継続審議→解散廃案を繰り返しています。
2003年、小泉純一郎氏が自民党総裁に再選され極右の安倍晋三氏が幹事長に就任されてからは、外国人参政権はいわゆる「帰化問題」へと矮小化され、極右議員を抱える民主党が法案提出に消極的となり、共産党が議席減少で法案提出権を失ったこともあり、公明党だけが単独で法案上程をするようになりました。社民党は政党として外国人参政権付与に賛成の機関決定をしていますが、国会における単独法案提出権が無いため法案提出に到っていません。
平成7年2月28日の最高裁判所判決
我が国に在留する外国人のうちでも永住者等であってその居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至ったと認められるものについて、その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理に反映させるべく、法律をもって、地方公共団体の長、その議会の議員に対する選挙権を付与する措置を講ずることは、憲法上禁止されているものではない
第143回国会→閉会中審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h11ug...
第144回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h11ug...
第145回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h11ug...
第146回国会→審査審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
第147回国会提出→審査未了
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
第148回国会提出→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
第149回国会→審議審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h12ug...
第150回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h13ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h13ug...
第151回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h13ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h13ug...
第152回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h13ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h13ug...
第153回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h14ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h14ug...
第154回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h14ug...
第155回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h14ug...
第156回国会→継続審査
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h15ug...
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h15ug...
第157回国会→審査未了
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h15ug...
第158回国会
法案上程なし。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h15ug...
「与党が提出した法案に野党(民主系)が拡大解釈のできる修正法案を付け加えて提出し
現在の外国人参政権のベースになった」という点についてですが、前述の通り、最初に提出された法案は、公明党と民主党の共同提案で、当時は両党とも野党でした。
なお、自民党は外国人参政権にずっと反対してきたという人がいますが、それは間違いで、平成12年1月20日の森内閣三党合意によれば、「三党(自保公)は、今通常国会冒頭に「永住外国人に対する地方参政権付与に関する法律案」を提案する。但し、党内手続きが間に合わない政党にあっては衆・参委員会採決までにこれに提案者または賛同者として加わるよう努め成立を期する」と約束をしていました。党としては公明党と足並みを揃えるが提案者に名乗りをあげる議員がいないので結果的に自民党が賛成していないように見えるという状態です。ただし、小泉総裁再選・安倍幹事長就任以降は、党として外国人参政権付与に反対に軌道修正。民主党も、
第143回国会 公明・民主共同案 第144回国会 公明・民主共同案/共産党案 第145回国会 公明・民主共同案/共産党案 第146回国会 公明・民主共同案/共産党案 第147回国会(自自公体制樹立) 公明・自由党共同案/共産党案 第148回国会 公明・保守党共同案/民主党案 第149回国会 公明・保守党共同案/民主党案 第150回国会 公明・保守党共同案/民主党案/共産党案 第151回国会 公明・保守党共同案/民主党案/共産党案 第152回国会 公明・保守党共同案/ 第153回国会 公明・保守党共同案/ 第154回国会 公明・保守党共同案/民主党案/共産党案 第155回国会 公明・保守党共同案/民主党案/共産党案 第156回国会 公明・保守党共同案/民主党案/共産党案 第157回国会 公明・保守党共同案/民主党案/共産党案 第158回国会(安倍晋三幹事長就任) 法案提出なし 第159回国会 公明案/共産党案 第160回国会 公明案 第161回国会 公明案 第162回国会 公明案 第163回国会 公明案 第164回国会 公明案 第165回国会 公明案 第166回国会 公明案 第167回国会 公明案 第168回国会 公明案 第169回国会 公明案 第170回国会 公明案 第171回国会 公明案 第172回国会 ?
法案の国会への提出状況 (外国人参政権付与反対派の極右系サイト)
憲法学の立場から考えると、国会における「人権が外国人にも及ぶのか否か」といった議論は学問的にはナンセンス(外国人を含めたニンゲンにニンゲンとしての前国家的な権利があるのはあたりまえ)で、「外国人に保障されない人権」 があるのかどうか、あるとすれば何か、その根拠は何か、という形で、外国人への保障を前提にして考える議論が国際的にも国内的にもスタンダードであると言えます。外国人参政権(や政治難民受け入れなど)の外国人問題・移民問題は、学問と政治が大きく乖離し、日本の政治の現場が国際的に時代遅れのものとなってしまった不幸な政治課題と言えるでしょう。
外国人の地方参政権
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2001/0115.html
ところで憲法学では、人権が外国人にも及ぶのか否かといった議論は、「人権の国際化」のなかですでに意味を失った。むしろ、「外国人に保障されない人権」 があるのかどうか、あるとすれば何か、その根拠は何か、という形で、外国人への保障を前提にして考えていくわけだ。一般には外国人に保障されない権利として、参政権、社会権、入国の自由がよく挙げられる。その場合、日本国籍を基準にするか、それとも生活の実態を基準にするかで、保障の可否・程度の判断は分かれてくる。とくに参政権は「国民」主権や「国民」代表との絡みで、国籍へのこだわり度は高い。だが、近年、在留(定住)外国人に関しては、国籍にこだわらない、現実的な処理が求める説が有力に主張される に至った。95年2月の最高裁判決も、「地方自治の制度の趣旨からすれば、在留外国人のうちでも永住者等で居住区域と特段に密接な関係をもつに至ったと認められる者については、その意思を公共的事務処理に反映させるべく地方公共団体の長・議員等の選挙権を付与することは憲法上禁じられていない」と結論した。選挙権を国籍保持者に限定した判決 だから、93条にいう「住民」が日本国民たる住民であると理解されており、だとすると、これとの整合性はどうなるのかといった論点が当然出てくる。ただ、少なくとも地方参政権については、立法による道が開かれたことは確かだ。だが、「永住外国人地方選挙権付与法案」は継続審議となった。
正確に言うと、自公政権ではなく公明党が提出しています。
民主党が結党する以前から公明党は提案し続けてきていますが、自民党はそれに賛成していません。
自公政権として提出していたのならそのときに成立してるはずですし、「自公政権が提出した法案」というのはあり得ません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E5%8F%8...
ご回答ありがとうございます!
前述のやり取りと内容が重複してしまいますが
元々、公明党が提出していた「外国人参政権の元となる法案」に
その後結成した民主党が「地方公共団体」等のくくりを追加して
再度共同提出した。
それに対し自民は積極的に賛成していない、という解釈で
大筋合っていますか?
「自公政権が提出した」という件、
自民の議員が提出したが
自民の内部でも意見が割れていて
結局成立しなかった、ということではないのですね。
情報の探し方が悪いのか、なかなか希望の情報にたどり着けず・・・
情報提供ありがとうございます!
ご回答ありがとうございます!
時代が自由民権運動まで遡るとは予想もしておりませんでした。。。
それが最近になって公明、民主とも「宗教関係・支援団体のからみから
法案を再提出した」という解釈でよろしいのでしょうか?
納得のできるご回答、感謝致します。