http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090909/175095/?ST=NM...
三菱航空機常務執行役員(技術担当) MRJプロマネ
機体設計部長の藤本隆史氏の話
当初は,軽量化によって燃費性能を良くするために,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)複合材を用いる予定だった。
ところが,実際に主翼を試作・検証したところ,思っていたほどの軽量化効果が得られなかったため,
素材をアルミニウム合金に変更する。
CFRP複合材で思っていたほどの軽量化効果を得られなかった原因は,主翼の形状,
具体的には「曲率」にあると,藤本氏は言う。
一般的な大型機の主翼の曲率がR2000であるのに対し,MRJはR800とカーブが大きい。
こうした形状をCFRPで造ろうとすると,炭素繊維のシートを積層する際に「しわ」が出来やすい。
しわが出来ると機械的性能が極端に下がるので,避けなければならない。
そのためにはシートを分割して積層すればよいのだが,分割する場合は機械的性能を確保するために,
積層する枚数を増やしたり,補強材を追加したりする必要がある。
そうすると,質量が増えるほか,コストもかさむ。
費用対効果でみたときに小型ジェット旅客機の主翼にCFRPを使うメリットは小さいと,
最終的に同社は判断した。
ばっちりです。ありがとうございます。