学生が合格ラインの理解力を持つことが極めて難しいが、単位を与えないと、進級や卒業や就職ができなくなるというとき、どうしますか?
教員ではありませんが、
昔、明治大学で受講していた学生の過半数を「不可」にしてニュースになった事件がありました。
→明治大学法学部大量留年事件
単位不足で留年&就職不可に陥った学生がかなり出たようですが賛否両論あったようです。
その後は、
学校がカリキュラムを工夫した(先生の成績のつけ方が厳しいのは変わらないので、厳しい先生の科目を取る年度を動かして再試験を受けやすくした)
[Q1] 学生に単位を与えられる条件は何でしょうか?
[A1] 出席を半分以上しており、最終試験で答案を提出していれば、他は何もなくてもギリギリOK
[Q2] 学生が合格ラインの理解力を持つことが極めて難しいが、単位を与えないと、進級や卒業や就職ができなくなるというとき、どうしますか?
[A2] かわいそうなので合格にしています。
ただ、自分はかなり甘いほうだと自覚しています。
単位を簡単に与えると、次のような問題が起こります。
・学生が努力しない、最後には救済してもらえるという甘えがでる
・努力した学生に不公平になる
・自分だけでなく、学校としての評価方法に疑問が持たれる
・就職先に不信感を持たれる
しかし、たしかに単位をあげないとかわいそうな場合、課題等を与え、それをクリアすることにより、単位を与えるようにしたいと思うのですが、どんなものが適当でしょうか? 対外的な説明責任が果たせるものが必要だと思います。
>たしかに単位をあげないとかわいそうな場合、課題等を与え、それをクリアすること
まず、履修登録した者のうち、出席日数を満たしている人の中で最低3割を満たしなさいというような学校側の方針を受けて、中間・期末の考査を作成します。
卒業や進級の有無に拘らず、手厳しい教員もいますし、基礎さえ分かっていれば合格という方もいます。前者の方は、期末考査で落第点を取ってしまった人にチャンスを与えますが、追試のハードルを下げるようなことは決してしません。問題は難しく、しっかり授業を受けていた者でも不合格になることがあります。後者の方は、落第点を取った者に、レポートを提出するように促して、提出した者のみ救済します。
私は学生自身が授業を通して、自分なりの意見を持つことができたかを見ていきます。追試をしても、論述の中身に新鮮さを持てないものは、合格させません。まあ、大学は教員の裁量に委ねられるメリットがあるので、色々な採点がされますよね。
一般的にいって、その学校の性質や授業の性質にもよると思います。
平均的な学校教育の場合、全体の%で優良可などを決め、成績を
それに当てはめていきます。たとえば優10%、良60%,可20%,不可10%という具合ですね。相対評価なわけです。
一方、最終学年で卒業がかかっている場合、かなり乱暴に単位は出されます。
問題は、卒業論文を出さなかったとか、試験を受けてないといった場合で、この場合も大抵の学校は救済措置を行います。追試とかサポートといった形です。この措置に学生が応じるかぎりは救済されますが、卒業旅行に行っていないとか、それも無視するといった場合にはじめて留年となります。
本来は一定の基準に達していないと、どんな理由があろうとも”不可”となりますね。
raftingさんが引用された明大の事件も賛成意見は「本来あるべき姿にしているから」
というのがその根拠でした。
しかし、現実問題として、「あまりに厳しく可哀想。学生の事を考えていないのではな
いか」という批判もありました。
個人的には、そもそも、不可にする基準はある程度避ける(現在、成績は必ずしも相対
評価でなくてもかまいません)それでも、不合格になる場合は、追試、レポートなどで
「それなりの成果を出した」というのを客観的にださせて救済するというところでしょ
うか。それでも、何もしないなら不合格ですね。(学生も就職・進学などがかかってい
る場合はたいてい何らかの努力をしますし、それでも何もしなかったら客観的に落とし
たのが正当だとなるわけです)
なお、上記の明大に事件の場合、それ以外の否の意見としては「大量に学生を不可にす
ると言うことは教員がきちんと教えてこなかったからではないか」という意見がありま
した。この点は自省すべきでしょうね。それに対する反論としては「大人であるべき大
学生にそこまで面倒をみる必要があるのか」というものもあったのですが。
多角的な視点のご意見ありがとうございます。
これらを踏まえて、自分のスタンスを決めなければと思います。
友人が教員をしているのでその基準でお答えします。
友人は、出席点で60点を与えるそうです。
ただし皆出席であれば60点で、欠席した分は回数に応じて引いていくそうです。
皆出席すれば、最低レベルですが単位は付与するそうです。
で、試験点も60点を割り振っています。
試験も満点なら、出席しなくても単位を付与します。
出席点と試験点で120点になりますが、これを100点基準の評価で当てはめていくそうです。
そこそこ出席し試験もできればA評価になるという甘い基準ではあるそうなのですが。
ただこれを授業の最初にきちんと伝えた上で、これを満たさなければ卒業や進級がかかっていようがばっさり切り捨てるそうです。
ただ、事情を考慮しないわけではなく、きちんと本人が説明にきたうえで、レポート20枚という厳しい課題をクリアすれば、別途点数を与えるそうです。
その賛否両論について、詳しく知りたいです。