THEME:「紅葉を愛でる」「新米を楽しむ」「ハロウィンに」
「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつSEASONバージョン。四季の暮らしや衣食住のこと、新しいシーズンライフ…。毎回のテーマに沿って、毎日を元気にする暮らしのサプリをその思いや由来とともにメッセージ下さいね。
豊かな暮らしをつくっていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿下さいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とサプリ例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20091021
プレゼント変更ご案内
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080729
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
※質問は10月26日(月)正午で終了させて頂きます。
日本の食と命を支えてきた貴重な道具たちですね。
千歯こきや唐箕、素朴な道具ですが、けっして間に合わせではない、しっかりとした作りになっていますね。
きっとこういう道具もそれぞれに専門の人がいて、丹誠込めて作っていたのだと思います。
今はもう、都会生活では田畑すら教科書の中でしか知らない暮らしです。
都会の子供は切り身の魚しか見たことがないから食の尊さがわからないなんて言われてずいぶんたつと思いますが、
今は毎日食べているお米の元の姿さえ知らない子供が増えていると思います。
>農業の仕事は機械化で軽減されていますが、まだまだ肉体的な労苦は他の労働以上です。
ちょうどお米の刈り取りの時期にお米の生産で有名な地域を通ったことがありました。
そうしたら、大きな田んぼに刈り取られた稲が全部寝かされていて、
それを数人で束にくくる作業をしていたんです。
わしっと稲束を一掴みして、根元を稲藁で巻いてから器用に稲束を回転させると、あら不思議。
結ぶ動作なんかしていないのに、しっかりと根元で縛られた束のできあがりです。
まるで手品のような熟練の技でした。
それほどに手際が良くても、あの大きな田んぼで手作業では、きっと一日では終わらないと思いました。
家に帰って調べてみました。
あの稲束を作る作業は、もちろん「はさがけ」のためですね。
やはり思った通り、昔ながらのはさがけで自然乾燥させるお米は、少し高く出荷できるみたいでした。
農家の中には、少しでもお米の価値を上げるために、機械を使えばすむところにも、わざと昔ながらの手仕事を残している人がいるんですね。
でも、はさかけ米も機械乾燥米も、そんなに大きな取引価格の違いはないらしいこともわかりました。
それでも楽できるところにも手間を惜しまないプロの誇りみたいなものがあるのかなぁと思いました。
農業の歴史や昔ながらの道具、そして実際の農作業の様子。
お米や野菜を食べる人なら、一度はじっくりと見て、知って、
そしてできれば真似事ではない本当の農作業を体験する機会を持ちたいですね。
ファーストフードと出来合いのお総菜で全てが済んでしまう今の暮らしだと、
素材としての野菜やお米に全く触れずに過ごしてしまうこともできてしまいます。
そんな時代だからこそ、田畑の段階から食を見つめていく必要があるんだと思います。
◆
私の夫@浜松が代々、農家を営んでいるので、農業に親しみがあります。親戚は果樹園(!?)を兼ねキーウィやブドウ、温室メロン、花ではガーベラやチューリップを栽培しているので秋と言えば夫の実家というイメージがあります。
そのなかでも農業で親しみあることと言ったら秋の収穫、稲の刈り取りです。黄金色した稲穂を秋の夕方、夕日が空を染め上げるときに刈り取るのは心地よく、涼しく、日の沈むまで作業を続けることが日常です。
稲の刈り取りから精米し、そして新米をおいしくいただくまで、いろいろな作業があります。いまでは米研ぎをしなくてもそのまま食べることのできる無洗米もありますし、いろいろと便利な世の中になりました。精米する機械も自動販売機感覚に使える施設もあり、1回ワンコインといってご飯を食べるまでの苦労を感じなくなってしまいました。
そこで、たまたま偶然なんですが先週都内に出かけたときに、「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」へ行ってきました。そこでは渋谷区の歴史を縄文時代から、江戸時代、明治大正昭和期、戦災から復旧した開発期と時代ごとの渋谷の顔を紹介してくれています。
◆<脱穀>
脱穀するときの機械が種々展示されていました。お米を収穫すると千歯こきで稲穂から種・実を取ります。唐箕で重い実だけを残すことができます。説明書きより調べてみると、唐箕のふるい分ける作業は女性の仕事だったみたいです。
千歯こきに使う木が何か分かりませんでしたが、先は竹です。また、(唐)箕も同じく竹製で、むしろを下に敷いていました。イエでもこれまで多く扱った竹と生活の関わり合いを実感できたような気がします。
◆<写真>
本来、博物館や資料館では撮影禁止のところが多いのですが、撮影が許可されていたので、撮った写真をアップし掲載します(見えるかな?)。
どうでしょう。使い古した温かさと仕事師のような雰囲気が伝わってきませんか?
初めて写真をアップするので、リンクを念のため入れておきます。
http://f.hatena.ne.jp/fwap/20091015140123
http://f.hatena.ne.jp/fwap/20091015140107
※
最後に、「千歯こき」、「唐箕(とうみ・からみの)」ともに一発で変換することができませんでした。これは生活から脱穀が切り離されたことを象徴していると思われます。
巨人の堀内投手がコンバインで指先を切断してしまったことは有名で、実は母方の親戚でも指先を切り落としまった人を知っています。
農業の仕事は機械化で軽減されていますが、まだまだ肉体的な労苦は他の労働以上です。それに、生活の根幹に関わるのでイエのみなさまに、食の安全に関心のあるとりわけ若い方に見てもらいたいです。