税金を無駄使いする方も、国民のお金を無駄使いしているという認識が無くて好き勝手していたのですが、国民から見られていると思うと、無駄な事は出来ないという意識が生じるのではないでしょうか?
国民も、自分たちが、税金の使い方に注文をつける事が出来るんだ、と感じる事が出来て、国民が「自分だけが良かったら良い、どうせ国は自分には何もしてくれない」とは思わなくなりますね。
税金は、政治家と官僚のお金ではないのです。国民のお金なのです。それが民主主義ですよね。
これまで官僚が好き勝手していた金の分配を、代わって、民主党とその取り巻き(ブレーン?)が好き勝手にしているだけのように見えたよ。
仕分け人の選定にも疑問が残るし、法的権限が無いにも関わらず、妙に居丈高な態度で進められてゆく議論の在り方もどうかと。
政権交代のパフォーマンスとしては一定の成果はあっただろうけど、「国民目線」と呼ぶには程遠い内容で、私はあまり評価しないなぁ・・・。
国民が、自分たちにも税金の使い道を公開してくれるんだ、自分たちも税金の無駄使いに対して意見を言える情報が公開されるんだ、というだけで、最初の大きな一歩だと思うので、私は大きく評価します。
今回の仕分けは、これまでの密室のコネとカネの行政を、変えますよというパフォーマンスの域を出ていない点と、金額的に不十分で目標が達成できなかった事は、残念です。
>金額的に不十分で目標が達成できなかった事
”事業仕分けだけ”で、「2兆円削減」と誤解させるマスコミの伝え方が多かったですね。事業仕分けの結果を受け、他の多くの対象外の事業でも、予算の組み方を変えさせた結果で・・・ということなんですけどね。
事業仕分けは、財務省主導で対象事業を選定し、仕分け人の選定方法、短時間での仕分け、多数決の結果を無視などいろいろ問題があります。
しかし、
「えっ?そんな事業やってるの?」、
「そんな予算必要?」、
「なぜそんなに必要?」、
「なぜ、わざわざ間に独立行政法人が入ってる?」
「なぜ、そんなに報酬が高い?」
などなど、国民にオープンにしようという仕組みを始めたのは、大きな意義があると思います。
科学技術の研究・開発、スポーツ振興など、
「仕分けに馴染まないのでは?」、
「仕分け対象とした事業が、事業全体から見れば、ごく一部である」、
「仕分け結果が、実際にどの程度、予算に反映されるか」
などなど、課題が多いですが、国民の視線を集めたのもよかったでしょう。