クローン技術を利用して生み出した子供が親と異なった性別(遺伝子)になることはありえるのでしょうか?
倫理的な話としても難しいものかと思いますが、技術的な質問としてお答えください。
一応私の方で調べた範囲では
1・一卵性双生児でも性別が異なるパターンがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8C%E7%94%9F%E5%85%90
2・初期細胞を使ったクローニングの場合は、多胚化する段階の細胞を利用する。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kagaku/klon98/index.htm
という2つの情報がありましたので、
親がクラインフェルター症候群などの場合、子供の性別が変わってしまう可能性があるように思えました。
他にも可能性があったり、実際には多胚化するタイミングの問題で上記のような事象は起こり得ないなど
ありましたらご回答お願い致します。
基本的にはその元となる個体の性別を引き継ぐと考えて差し支えないと思います。
Oh!Yeahさんご指摘の『一卵性双生児』の例とXXY遺伝子例は確かにその通りなのですが、例えばXXY遺伝子を持った個体(♀)のクローンはX染色体が優勢となりますからやはり♀となります。もちろんクローン操作中、初期にY染色体が破壊されていれば双生児例の『XO』個体~親個体が♂なのにクローン体は♀となる可能性は否定できませんが、希有な例と考えて良いでしょう。
結論としましては、可能性は否定できないけれども、極々まれである、と言えましょう。
(と、ここまで書いていて体細胞クローンなどの場合は遺伝子の改変なんかがおきててもおかしくないよなぁ、と思ったりも。植物細胞による選抜育種なんかは体細胞の遺伝子は変異していると言う前提で行われている訳で……。いやまぁ、真核生物であれば表現形に及ぼすほどの変異というのはごく稀で、あったとしても致死性のものになっている可能性が高く、こう考えるとクローンを継体していくと♂個体の♀化はありえるなぁ、と思うのです)
基本的にはその元となる個体の性別を引き継ぐと考えて差し支えないと思います。
Oh!Yeahさんご指摘の『一卵性双生児』の例とXXY遺伝子例は確かにその通りなのですが、例えばXXY遺伝子を持った個体(♀)のクローンはX染色体が優勢となりますからやはり♀となります。もちろんクローン操作中、初期にY染色体が破壊されていれば双生児例の『XO』個体~親個体が♂なのにクローン体は♀となる可能性は否定できませんが、希有な例と考えて良いでしょう。
結論としましては、可能性は否定できないけれども、極々まれである、と言えましょう。
(と、ここまで書いていて体細胞クローンなどの場合は遺伝子の改変なんかがおきててもおかしくないよなぁ、と思ったりも。植物細胞による選抜育種なんかは体細胞の遺伝子は変異していると言う前提で行われている訳で……。いやまぁ、真核生物であれば表現形に及ぼすほどの変異というのはごく稀で、あったとしても致死性のものになっている可能性が高く、こう考えるとクローンを継体していくと♂個体の♀化はありえるなぁ、と思うのです)
詳しい説明ありがとうございます。なるほど、すごく納得です。
そう考えると、クローンについての倫理的な問題って、単純に1世代目だけでなく
継体していった場合とか色々考えなければならないんだなぁと思いました。
クローンという定義から言うと、性別が異なった時点でクローンとはいえなくなると思いますが、その技術を利用して生み出した子供が親と異なった性別(遺伝子)になることはありえると考えられます。
技術的には、幹細胞を作る段階で、性染色体の欠落の認められる細胞を選抜してやることにより、意図を持って性別を変えることも可能だと考えられます。
確かに、クローンっていう言葉の意味を考えるとクローンとは呼べないですね。
意図をもって性別を変えることも可能っていうのはちょっと面白いです。
可能性は非常に低いですが、あり得ます。
現在のクローン技術で作るクローンは、核移植した細胞を仮親の子宮に着床させるわけですから、通常の異性一卵性双生児と同様に性別が変わってしまうこともごく希にあります。
クローン技術も不思議ですが、そもそも生殖ってのも不思議ですよね。
詳しい説明ありがとうございます。なるほど、すごく納得です。
そう考えると、クローンについての倫理的な問題って、単純に1世代目だけでなく
継体していった場合とか色々考えなければならないんだなぁと思いました。