THEME:「道」「幸運の色」「アルバム」+「縁起物」
「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、FORTUNEバージョン。FORTUNEとは「幸運・幸せ」。毎回のテーマに沿って、イエと暮らしに幸運を呼ぶコト、ハッピーにするコトを思いとともにメッセージ下さいね。
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※質問は3月1日(月)正午で終了させて頂きます。
TomCatさんの雪国での雪下ろしや道付けの経験談のおかげで、雪国での暮らしがほんのちょっとだけではありますが身近に感じられるようになりました。
テレビでも今年は雪が多くて除雪の費用が予算オーバーした、というニュースを耳にしますが、道を確保するというそれだけのことにものすごい費用や力が必要なんだということにあらためて驚きます。
ぼくが「人が道を作る」んだなあと実感したのは、駅前の車寄せロータリーの真ん中の空き地。芝生の手入れがなされていなくて、草ボーボーの空き地になっているんですが、ここを通る人がいるんです、ちょっとだけ近道なものですから。
そのうちにそこだけが草の生えない道になっているんですね。
で、その道のほうが歩きやすいものだから、どんどん道が道としてしっかり存在感を増しているんです。
人の必要に応じて道ができていく好例だと感じています。
この言葉は「狂人日記」「阿Q正伝」などの作品で知られる魯迅の言葉だそうです。元は中国語ですが、それを今の参院議長のお父さんである江田三郎氏が、このように翻訳されました。
今までも何人かの方が豪雪地帯での雪かきや雪下ろし体験を書かれていますが、この冬私も豪雪の日本海側へ、雪下ろしのお手伝いに行ってきました。そこでまさに「みんなが歩けば道になる」を地で行く暮らし方を目の当たりにしてきたんです。
山あいの集落には、普段から車も入らないような細い道がたくさんあります。当然除雪車なんかやってきません。人々はそういう道を、かんじきを履いて踏み固めながら歩きます。毎日毎日、新雪を踏み固めながら歩きます。雪の上に、みんなで歩いて道を付けるんです。
朝5時にはみんな外に出て、降りしきる雪の中で、この道付けが始まります。これをやらなければ、村の機能が麻痺してしまうんです。雪国では、これを春になるまで、毎日毎日繰り返します。
たまに晴れたら・・・・。晴れたら晴れたで固めた雪が緩みますから、またかんじきを履いて緩んだ雪を踏み固めて歩きます。降っても止んでもひたすら踏み固めます。この粘り強さ。これが雪国の人達の強さなんですね。
私も早朝、かんじきを履いて道付けに参加しました。そうしたらこれが大変な運動量なんです。私が担当したのはほんの50mくらい。しかし、一晩で膝まで埋まるほどの雪。一歩進むだけでも大変です。やっと隣の区画を踏んでいる人の所まで足跡がつながったら、そこからまた戻って、しっかりと踏み固めながらスタート地点に戻ります。これを4往復くらい。これがまた山あいの村ですから、坂道なんですよね。
最初私は、手袋をしてマフラーをして、ダウンのもこもこジャンバーを着込んで外に出たんです。そしたら地元の方が、そんな厚着してたら大変なことになるよ、って言うんですね。すごく汗かくから、上は防水のヤッケか何かでいいよって。ええーと思いましたが、実際それで正解でした。もう最初の50mを歩いただけで汗びっしょり。4往復したら、降りしきる雪の中で顔から湯気が出ていました。
こんなことを毎日やってるんですかと聞いたら、12月から2月一杯くらいまで、毎日少なくとも朝晩1回ずつ。降る量が多ければ2~3時間に1回ずつ。それに加えて自分の家の雪下ろしや玄関先の雪かきなど。もう一日中雪との格闘で休む間もないと言っていました。
「でもな、雪の季節が終わると、ちょっと寂しくもあるんだよ。都会の子供は雪が降ると喜ぶだろう。こういう所の大人もそれは変わらない。みんな雪が好きなんだよ。そして村のために働くことも好きなんだ。雪と地域が嫌いだったら、こんな所からはとっくに逃げ出してる」
困難を困難と思わず、みんなで手を携えながら村を守り作っていくことを誇りとする人達。そういう人達の付けた道が、村中の家々をつないでいます。真っ白な雪上の道に、暖かな思いが流れています。
独りの力ではとても出来ないことだって、みんなでやればきっと出来るんです。今私達は、このイエはてなを通じて、新しい「イエ文化」を創出し、確立していこうという、ものすごく壮大なプロジェクトに取り組んでいます。独りの力では、とても文化なんて生み出せません。でも、みんなで手をつなぎ合って歩いていけば、きっとそこに道が出来るんです。私達の歩みの後ろには、後世「イエ文化」と呼ばれることになる、連続性と普遍性を持った新しい文化の道が切り開かれていることでしょう。