THEME:「輪」「触る」「おやすみの前に」
「今日をちょっと楽しく、特別にすることって何だろう? イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら……」と展開してきた“リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、キッズ・バージョン。子どもたちと一緒に遊び、学び、楽しむ暮らしのサプリを、テーマに沿って語らいませんか? 豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿くださいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とアイデア例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20100922
※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。またメッセージは表記統一や文章量の調整をさせていただくことがございます。
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中は、はてなスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
※質問は9月27日(月)正午で終了させていただきます。
触る絵本には、ほんとに小さな幼児向けの、布の感触を楽しむ本なんていうのもありますが、ここで取り上げられているのはもうちょっと年齢が進んだ、絵を追いながら物語を楽しんでいける子供達向けですよね。こういうジャンルの絵本、もっとたくさん普及して欲しいと思います。
こういう本は価格帯が高かったり、出版される数が少なくて一般書店になかなか出回らなかったりするのがちょっと残念。こういう本を特別な子供向けなんだと考えず、誰もが「うちの子も楽しめる本」として受けとめていくようになれば、需要が増して、安価にたくさん出回るようになりますよね、きっと。そういう意識変革による消費行動の変化が本当のバリアフリー社会を作っていくのかな、なんてちょっと思いました。
触る絵本の手作りも楽しそうですね。紹介されている研究報告は、とても参考になりました。こういう勘所をしっかり押さえて作っていけば、オリジナル絵本もどんどん作っていけそうです。
こういう技法は、触覚で理解する絵画として、アートの世界でも、もっと注目されていっていいなあ。ちょっと極めて、「触る個展」なんて開いてみたくなっちゃいました。
1900年代初頭、現実世界の支配から人間を解放する絵画技法として注目を浴びたコラージュ。「触る絵画」も平面に新たな絵画空間を追加していくという点では同じですが、こちらは絵画を視覚以外の方法で表現することで、新たな人間の解放を目指して行けそうです。
読書の秋でもありますし、今回のテーマ「触る」に「本」をプラスした話題を一つお届けしてみたいと思います。それは「触る絵本」です。まず、こちらをご覧ください。
https://www.kaiseisha.co.jp/webapp/bookdata.pl?isbn=978-4-03-226...
これは、誰でも知っている有名な絵本「はらぺこあおむし」の触る絵本バージョンです。布を貼り合わせて作られた絵は、指先で触っても「見る」ことができます。点字も添えられていて、目が見えなくても「はらぺこあおむし」が楽しめる絵本なんです。もちろん、目が見える子供も目を閉じて、指先で感じるもうひとつの「はらぺこあおむし」の世界が味わえたらすてきですね。
ちびまるのぼうけん (さわる絵本)
これ、なあに? (さわる絵本)
これらも同じく、触って楽しめる絵本です。この2冊は比較的単純な図形や絵を中心としていますから、指の感触だけで絵をイメージしやすいと思います。
サワッテゴラン ナンノハナ? (バリアフリーえほん)
さわってごらん いまなんじ? (バリアフリーえほん)
さわってごらん だれのかお? (バリアフリーえほん)
こちらはずばり「バリアフリーえほん」と題されたシリーズです。こうした絵本は視覚の状態にかかわらず誰でも楽しめる絵本、というのが大切なところ。点字も添えられていますが、目が見える子供にだって、触る絵本は楽しいですよね。バリアフリーというのは、障害者や高齢者のみを対象とした概念ではなく、誰もが楽しめるとか、誰もが便利といった社会を作っていくことだと思うんです。このシリーズのキャッチフレーズも「目のみえない子もみえる子もいっしょにあそべるよ」になっています。
こうした「触る絵本」が手作りできたら、さらに楽しそうですね。どんな所に注意して作れば触ってよくわかり、楽しめる絵本になるのかということを研究した報告書を見つけました。こちらです。
http://www.nise.go.jp/kenshuka/josa/kankobutsu/pub_f/F-104/EHON/...
これは独立行政法人国立特殊教育総合研究所の奨励研究として行われたものらしく、「絵が触ってよく分かり楽しめるための方針」といった基本的な事柄から、触察する子供の立場に立った様々なアイデア、そして実際の作成方法までが、とても詳しくまとめられています。ここに美術的なセンスが加われば、目の見えない子供も見える子供も一緒に楽しめる絵本が手作りできそうですね。
指先の感覚の発達は知能の発達にも大切だそうですから、そういう面でも「触る絵本」の価値は高いと思います。大人もこういう本との出会いから点字を憶える切っ掛けができたりすると、人生が豊かになりますね。読書の秋に、こんな絵本で、親子共々楽しんでみてください。