夏、父の故郷から、写真入りの手紙が届きました。写真は親戚の皆さんがお墓参りをしている時のものでした。普通、お盆はイエで迎え火を焚いてご先祖様をお迎えしますが、父の故郷ではまずお墓にお灯明を供え、それからイエに帰ってお仏壇にも明かりを灯してお迎えするというしきたりがあります。写真はその時にお墓の前で撮ったものでした。写っているのはご高齢の皆様ばかり。父は懐かしそうにそれを眺めていました。
そのうち誰言うとなく、うちでも蝋燭を立てたらご先祖様が遊びに来てくれるのかなという話になりました。お盆の時だけ棚をしつらえてそこにお供え物をするイエもありますから、来年はうちでもそんな形でやってみようかなどと話していたのですが、父の故郷に盆棚の習慣はありませんので、それなら日常的に供養が出来るちゃんとしたお仏壇を祀ってみたいという話になっていきました。
しかし日頃、神様仏様には全く縁がないわが家ですので、祀り方が分かりません。そこでしきたりに詳しい親戚に相談してみると、イエの中の上座に当たる場所に南向きか東向きにして祀る、仏壇の大きさや豪華さは供養とは無関係などと教えてくれて、意外に簡単に祀れそうなことが分かりました。
続いてお仏壇屋さんにも行ってみました。高い物は驚くほどのお値段ですが、小さな物はわりと買いやすいお値段です。また父が相談の電話をかけてみると、お仏壇は小さくて装飾も少ない物が一番との答えのようでした。小さな物なら祀る場所に困らないし、シンプルなデザインならお掃除もしやすいというのがその理由です。色々な考え方があると思いますが、少なくともうちの一族は皆そういう考え方でやっているようでしたので、小さな、そして一番シンプルなデザインのお仏壇を買うことにしました。色は家具調の栗色です。
中にお祀りするお位牌は、お寺にお聞きしてから注文するのが一番確実と言われたので、手紙で問い合わせ。お位牌を作った後からお戒名の誤字が発見されて作り直し、などということがよくあるのだそうです。最近はお位牌の文字もコンピュータで彫ったり書いたりするようですから、旧字体や、標準のフォントと異なる字体などにも要注意だそうです。問い合わせの結果、わが家の場合は個別のお位牌で祀るべきご先祖様はいらっしゃらないとのことで、先祖代々の霊位が一つあればいいということになりましたが、これからお仏壇を祀ってみようという方は参考にしてくださいね。
お仏壇は二階の一番奥の部屋にお祀りすることにしました。祀る高さは、お位牌が目の高さより下にならないようにとのことでしたので、壁に棚を吊って、そこに置くことにしました。棚は父が作りましたが、お仏壇の和風なイメージを壊さない、なかなかの出来映えでした。きっと父の記憶にある懐かしい方々を思って作ったのでしょう。それを眺める父は、感無量のようでした。
こうしてわが家にやってきたお仏壇。私も朝仕事に行く前や帰宅時などに手を合わせています。こんなことのどこがトップニュース?と言われてしまいそうですが、この朝晩の新しい習慣が結構大きな変化。暮らしの中の動線にお仏壇というラインが加わったことが、かなり新鮮な出来事だったんです。宗教とは全く無縁のわが家ですが、ご先祖様がいて今の私達がいることだけは確かですから、お仏壇に手を合わせる暮らし方も悪くないと思っています。
夏、父の故郷から、写真入りの手紙が届きました。写真は親戚の皆さんがお墓参りをしている時のものでした。普通、お盆はイエで迎え火を焚いてご先祖様をお迎えしますが、父の故郷ではまずお墓にお灯明を供え、それからイエに帰ってお仏壇にも明かりを灯してお迎えするというしきたりがあります。写真はその時にお墓の前で撮ったものでした。写っているのはご高齢の皆様ばかり。父は懐かしそうにそれを眺めていました。
そのうち誰言うとなく、うちでも蝋燭を立てたらご先祖様が遊びに来てくれるのかなという話になりました。お盆の時だけ棚をしつらえてそこにお供え物をするイエもありますから、来年はうちでもそんな形でやってみようかなどと話していたのですが、父の故郷に盆棚の習慣はありませんので、それなら日常的に供養が出来るちゃんとしたお仏壇を祀ってみたいという話になっていきました。
しかし日頃、神様仏様には全く縁がないわが家ですので、祀り方が分かりません。そこでしきたりに詳しい親戚に相談してみると、イエの中の上座に当たる場所に南向きか東向きにして祀る、仏壇の大きさや豪華さは供養とは無関係などと教えてくれて、意外に簡単に祀れそうなことが分かりました。
続いてお仏壇屋さんにも行ってみました。高い物は驚くほどのお値段ですが、小さな物はわりと買いやすいお値段です。また父が相談の電話をかけてみると、お仏壇は小さくて装飾も少ない物が一番との答えのようでした。小さな物なら祀る場所に困らないし、シンプルなデザインならお掃除もしやすいというのがその理由です。色々な考え方があると思いますが、少なくともうちの一族は皆そういう考え方でやっているようでしたので、小さな、そして一番シンプルなデザインのお仏壇を買うことにしました。色は家具調の栗色です。
中にお祀りするお位牌は、お寺にお聞きしてから注文するのが一番確実と言われたので、手紙で問い合わせ。お位牌を作った後からお戒名の誤字が発見されて作り直し、などということがよくあるのだそうです。最近はお位牌の文字もコンピュータで彫ったり書いたりするようですから、旧字体や、標準のフォントと異なる字体などにも要注意だそうです。問い合わせの結果、わが家の場合は個別のお位牌で祀るべきご先祖様はいらっしゃらないとのことで、先祖代々の霊位が一つあればいいということになりましたが、これからお仏壇を祀ってみようという方は参考にしてくださいね。
お仏壇は二階の一番奥の部屋にお祀りすることにしました。祀る高さは、お位牌が目の高さより下にならないようにとのことでしたので、壁に棚を吊って、そこに置くことにしました。棚は父が作りましたが、お仏壇の和風なイメージを壊さない、なかなかの出来映えでした。きっと父の記憶にある懐かしい方々を思って作ったのでしょう。それを眺める父は、感無量のようでした。
こうしてわが家にやってきたお仏壇。私も朝仕事に行く前や帰宅時などに手を合わせています。こんなことのどこがトップニュース?と言われてしまいそうですが、この朝晩の新しい習慣が結構大きな変化。暮らしの中の動線にお仏壇というラインが加わったことが、かなり新鮮な出来事だったんです。宗教とは全く無縁のわが家ですが、ご先祖様がいて今の私達がいることだけは確かですから、お仏壇に手を合わせる暮らし方も悪くないと思っています。