THEME:「鳥」「習う」「玄関で」
「今日をちょっと楽しく、特別にすることって何だろう? イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら……」と展開してきた“リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、キッズ・バージョン。子どもたちと一緒に遊び、学び、楽しむ暮らしのサプリを、テーマに沿って語らいませんか? 豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
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「Welcome to イエはてな」
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テーマ詳細とアイデア例
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※質問は2月21日(月)正午で終了させていただきます。
どこかで読んでハッとさせられた言葉があります。
歴史と歴史観は違うんだって。
歴史観とは、歴史をどうとらえるかという思想。
だから、思想のフィルターを通した歴史観をいくら学んでも、その時代を本当に生きてきた人の体験はわからない。
そんな話だったと思います。
でも、お祖父様やお祖母様、そしてそのお友だちの皆さんの生の体験は、歴史観という体系づけられた学問にはならなくても、それは本物の生きた歴史です。
戦争のこと、食糧難のこと、進駐軍の人と日本人の間に生まれた子供たちのこと…。
話には聞いていても、生の体験に触れたことのない人には、遠い世界の話にしか思えません。
だから、そういう世代の人たちが作り上げてきた平和を大切だと思えない。
まだあまり物が行き渡っていなかった時代の話なんていうのも、どこか遠い国の話にしか思えませんから、みんなで豊かになろうって頑張ってきてくれた人たちの気持ちもわかりません。
だからせっかく豊かになった国の中で格差が広がって、この国を作ってきてくれた人の願いと違う方向になっていっても、誰も心を痛めないんだと思います。
そんな世代の断絶が、歴史観も歪めちゃってると思います。
だから私も、本当に時代を生きてきた人から、生のお話が聞きたいです。
そして私から次の世代にも、自分の意見などはできるだけ入れずに、聞いたままを話すよって、語り継いで行けたらと思います。
TVでおもしろいおっちゃんのイメージの坂東英二、具志堅用高、ガッツ石松といった戦後生まれの経歴を見ると戦後の混乱や貧しさが分かります。
坂東英二は満州から命からがら逃げてきた人で、幼少期は余裕がない暮らしでした。
具志堅用高は沖縄返還前後で苦労された方です。
沖縄は占領下にでもインフラが整っておらず、国が予算枠を設けたのがよく分かります。
ガッツ石松はぶっきらぼうにみえるのは栃木の方言だからです。
少年時代は非常に苦労しており、ボクサーの道にたどりつくまでも艱難辛苦を舐めた方です。
歴史には客観的歴史と主観的歴史があります。
ここの自伝は主観的歴史で時系列にまとめたものではないことが多いのですが、
いずれの時代も生きた人がいるとは分かります。
祖父母と同居していたので、昔の話を色々聞くともなしに聞いていました。
当然、祖父母の友人が遊びに来た時にお相手をすることもありました。
ちなみに最高齢は102歳(100歳超えていることは確か)のおばあさんでした。
#その人いわく「子どもから見たらみんなお婆さんだけど、ここのお婆さんは私の子と同じ歳よ」とのこと。
戦争中の辛い話も当然聞きました。
田舎なのにわざわざ機銃掃射で攻撃されたこと。(相手の顔が見えたそうです)
食糧難でコメの代わりにカボチャや芋ばかり食べたから見るのも嫌になったこと。
終戦で平和になったとはいうけど進駐軍の中に悪い連中がいて夜間の外出は怖くてできなかった。
夜に女性の悲鳴を聞いても駆けつけることができなかったという話も聞きました。
父のアルバムに明らかにハーフ顔の同級生がいたこと。
(郷土学習ではこんな話聞けません)
昔は洋服を新しくするのはまさに晴れ着で正月くらいしかなかったこと。
洋服の型紙がファッション誌には必ず付いていて、作っていたこと。
(洋服の単価が下がるにつれて、商店街の手芸店が次々に洋服店になっていくか閉店していきました)
景気のいい話では、
元々酒屋さんだったのがコンビニのフランチャイズになってひと財産つくり、
子どもをみな高等教育を受けさせ難関有名大学に送り大企業の社員とさせたご夫婦もいました。
(まだコンビニが都市部にしかなく営業も24時間ではなかったと思います)
割とデリケートな問題だと、
近所の方からよく高い果物を頂いていたので、初詣でお守りを頂いてきて渡したところ、
「うちはダメだから自分でランドセルにつけてなさい」と断られました。
(今思うと日蓮宗のある一派の信者のお宅だったそうです)
年寄りの話はくどくてつまらないという意見もありますが、地に足の付いた近代・現代史でもあるのです。
とはいえ、祖父と話をしていて「前の戦争が」というのでWW2と思っていたら
日露戦争の曽祖父の召集の話であったのはさすがに度肝を抜かれました。