中国の一人っ子政策は人口抑制の為だと聞くのですが、国土の大きい中国でなぜ人口抑制をしないといけないのでしょうか?
中国は、すごい勢いで高齢化が進んでいると聞くのですが、その方が国家としては問題ではないのでしょうか?
また、同様に人口の多いインドでは、人口抑制をしていませんが、状況が違うのでしょうか?
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8220.html
データがちょっと古いですが、概算をやるためのデータという事でご勘弁を。
ここでの数字をザックリと。20代がおおよそ2億いると考えます。
http://www.rieti.go.jp/users/yamashita-kazuhito/serial/004.html
で、農村部では子どもは労働力・老年保障とされますので多く持とうとします。で、その農村部人口はおおよそ7割として7000組のカップル。これが5人の子どもを持ったとした場合、3億5千万人の人口増が見込まれます。都市部カップルはそんなに子どもを持とうとしないでしょうから誤差の中に入ってもらいますね(^^;
つまり、一人っ子政策というのはこの極端な人口増を回避しようとして採られた政策であると言えましょう。で、この増加はとてもではありませんが養いきれない数字です。~農業生産の機械化や土地の保有解禁なんかをしてもこれを賄いきれるほどの生産性アップは望めない訳で、現実的に60~80年代において中国は食糧不足に悩んでいた訳です。最もこのあたりは人民公社などの『どんだけ頑張っても個人は報われない』制度を採用していた為に生産性が極端に低下していたというのもあったはずな訳ですけれども。
で、ご指摘に『超高齢化』は現在中国の抱える爆弾という論評も存在します。
例えば中国農村部には年金制度というものが存在せず、つまりは『土地があんだから自分らで何とかせーや』というスタンスな訳なのですが、一人っ子政策などの結果、将来的にその高齢化した父母の世話をする子ども達は我が国の年金制度でよく指摘されるような2人で1人を支えるというような状況を越えていく洒落にならない状況となるだろうと言われてもいます。都市部などにおいてもこれは同様のことが言えるはずではあるのですが、まぁ。
インドで産児制限が為されなかったのは純粋に政体/社会体制の違いという事になりましょうか? 中国は共産主義による一党支配(指導)が行われている訳ですけれども、インドは自由主義による選挙が存在している訳で、良い意味でも悪い意味でも産児制限というような政策は採りえなかったと言う事でしょう。
http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2005/2005honbun/html/H213500...
コメント欄が使えないのでこちらに。
一応中国農村部にも年金はあるようですが、やはり家族扶養が基本になっている感じです。
後はあれですね。青年層の減少は国防などにも影響を及ぼすはずなのですが、このあたりについてはどうなる事やらです。……兵器の近代化なんかが進めばやっぱりおっかない事この上ありませんしねぇ。あと、子どもの減少は地域の活力を低下させるというのもありますが、これは我が国の方が厳しいですね(^^;;;
国土の大きい中国でなぜ人口抑制をしないといけないのでしょうか?
水・食糧が不足するためです。
中国は、すごい勢いで高齢化が進んでいると聞くのですが、その方が国家としては問題ではないのでしょうか?
これは「一人っ子政策」の結果として生じた問題です。
中国政府もその問題は認識しており、各都市で「一人っ子政策」に対する緩和がはじまっています。
人口の莫大な増加を防ぐためです。
今でも管理するのに大変ですが、人口が増えすぎると国家として統治できない可能性があります。
だからです。
>すごい勢いで高齢化が進んでいると聞くのですが、その方が国家としては問題ではないのでしょうか?
人口が多いので問題ないです。
何か問題があって、人口の半数が死んでもやっていけます。
>また、同様に人口の多いインドでは、人口抑制をしていませんが、状況が違うのでしょうか?
中国は統治可能な人口にこだわれなければ、潜在的な許容量が多きですが
インドはそれほどありません。自然に任せてもどこかで頭打ちします。
インドの場合、人口抑制すると経済発展が止まる可能性があるのでできないのかも。
1960年代1970年代の中国が一人っ子政策というか極端な人口抑制策をを必要としたからです。
私が考えている中国の政治で最も悪い点ですが、反省をしないという点にあります。実際高齢化社会が中国国内でもかなり問題視している見方がありますが、今更一人っ子政策を止めるとなると、それまで一人っ子政策で苦しめられた世代から強烈な反発が出るのが怖いから、急激な変化となる一人っ子政策の取り止めができないということでしょう。
元々は第二次世界大戦で大勢の死者を出したことにあります。毛は復興のために人口増大を指示します。
そのため、1960年代前半に中国でベビーブームが起こります。
毛沢東の農業政策の失敗がこれに加わります。元々毛沢東は農業に疎い人間でした。その毛が全く農業には関係ない理論を農業政策に取り入れるよう指示し、各地方では毛へのおべっかも手伝って、毛の指示が正しく農産物が増産したといった内容の報告をしたのです。
そのため、極度の食糧不足に陥ってしまいました。URLには2千万人が餓死したとありますが、学者によってはもっと大きな死者が出たという見方もあります。
第一、人口増に対して農業生産に加わることができるのに15年ほどかかりますので、一時的に極度の人口抑制が必要だったのです。
http://www.sjef.org/kouza/envslect/envs_08b.html
ただ、一人っ子政策にも抜け道はあるようで、
http://blog.canpan.info/fukiura/archive/7056
私が聞いたのは、離婚して別の女性と結婚して生むという手があるようです
データも歴史もよく知らないので憶測ですが・・・
国土はたしかに大きいと思いますが、国土の全てが居住可能の地ではないと思います。もしくは、ギリギリ居住できても快適ではない土地ということもあります。
ほんとに憶測ですが、もしかしたらは中国の国土には住民に都合のよい土地が思ったより無いのかもしれません。
そうだとすると、中国の国土が実際には小さく、また良い環境の土地があまり無いことになるので、住居に関して言えば人口が増えたら住めなくて困る、ということもあるのではないでしょうか。
以上、妄想でした
憶測にすぎませんが、インフラが大切なときには、計画的にできるときと出来ないときがあると思います。
日本でいえば、若い夫婦が二人の子どもを一時持つというのは難しい問題です。
親が働くとしても、誰が子供を育てるかという問題が生じます。
昔の中国は、誰でもが子供を産める経済・家族状況ではなかったのではないでしょうか?
今は、総体的にそういう困窮の家族は多くはないでしょう。
当時の中国は、国民が移住することさえ許されなかったはずです。
個人主義が確立して、自分の人生を謳歌しようという意識が高まることによって、出産率は低下するものです。
ひとは単純に、自己昇華的に物事を解釈はしないということです。
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