星形の花はたくさんありますが、日本古来からある花、キキョウはどうでしょう。秋の七草の「朝貌の花」はキキョウと解されていますし、美濃の山県氏、土岐氏などの紋所としても有名です。明智光秀も土岐氏一族ですから桔梗紋ですね。
ところがです。聞いてびっくり。こんな古くからの馴染み深い花が、現代の自然界では、環境省レッドリストの絶滅危惧II類(VU)に指定されているではありませんか。秋の七草のひとつが自然から消えようとしているなんて驚きですね。そういう自然界の危機も考えながらこの花を育てていくのは、とても意義深いと思うんです。キキョウは鉢植えでもプランターでも育てられる花ですから、ぜひ植えてみてください。秋の花ですが、苗の植えつけはちょうど今ごろがいいんです。また、知り合いが育てていてタネがもらえるという人は、4月上旬ごろがタネまきの適期です。
キキョウは古い文献にもいろいろな記述が見つかるように、かなり昔から園芸品種が存在していたようです。背丈は40cm~70cmと比較的大きくなる草ですが、もっとずっと背が低い鉢植え向きの品種もありますので、それぞれのイエの育て方に適した品種を選んでみてください。
キキョウは山野に咲く花ですから、有機質に富んだ土を好みます。水はけも大切ですので、うちのキキョウは、赤玉土5に対して腐葉土2くらいの割合で混ぜたプランターに植えています。日本の花ですから酸性土壌で大丈夫。石灰などは加えません。逆に酸性の方が育ちがいいと鹿沼土を2割くらい混ぜる人もいるようです。
苗で複数植えていく場合は、株と株の間を20cmくらい離して植えてください。本当は尺植え、つまり30cm間隔くらいがいいのかもしれません。
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は控えめにしますが、それでも土は乾かさないようにします。夏でも冬でも乾かしてしまうと根が弱ります。また乾かしてしまうとハダニが寄りつきやすくなるので、その意味でも水やりは大切です。
花は早いと6月ごろから咲き始めますが、夏は直射日光に当てすぎると葉が焼けてしまいますし、鉢植えだと土が乾きやすくなりますから、日中は半日陰に移動してやりましょう。庭に植える場合は葦簀を立ててやります。
多年草ですから、上手に育てれば何年もきれいな花を咲かせてくれますが、鉢植えの場合はそのうち根がぎっしりと詰まってきてしまいますから、そうなったら伸びすぎた根を切り詰めて、一回り大きな鉢に植え替えます。この時に株分けをすることも出来ます。株分けをする場合は、地上部が枯れてしまった晩秋に行います。
このほか挿し芽でも増やせますから、たくさん増やしてお友だちにも分けて、みんなでこの「地上の星」を育てても楽しいですね。そしてこんな有名な花が自然界では絶滅危惧種なんだということもみんなに知らせて、自然を大切にする心を広げてくれたらうれしいです。
星形の花はたくさんありますが、日本古来からある花、キキョウはどうでしょう。秋の七草の「朝貌の花」はキキョウと解されていますし、美濃の山県氏、土岐氏などの紋所としても有名です。明智光秀も土岐氏一族ですから桔梗紋ですね。
ところがです。聞いてびっくり。こんな古くからの馴染み深い花が、現代の自然界では、環境省レッドリストの絶滅危惧II類(VU)に指定されているではありませんか。秋の七草のひとつが自然から消えようとしているなんて驚きですね。そういう自然界の危機も考えながらこの花を育てていくのは、とても意義深いと思うんです。キキョウは鉢植えでもプランターでも育てられる花ですから、ぜひ植えてみてください。秋の花ですが、苗の植えつけはちょうど今ごろがいいんです。また、知り合いが育てていてタネがもらえるという人は、4月上旬ごろがタネまきの適期です。
キキョウは古い文献にもいろいろな記述が見つかるように、かなり昔から園芸品種が存在していたようです。背丈は40cm~70cmと比較的大きくなる草ですが、もっとずっと背が低い鉢植え向きの品種もありますので、それぞれのイエの育て方に適した品種を選んでみてください。
キキョウは山野に咲く花ですから、有機質に富んだ土を好みます。水はけも大切ですので、うちのキキョウは、赤玉土5に対して腐葉土2くらいの割合で混ぜたプランターに植えています。日本の花ですから酸性土壌で大丈夫。石灰などは加えません。逆に酸性の方が育ちがいいと鹿沼土を2割くらい混ぜる人もいるようです。
苗で複数植えていく場合は、株と株の間を20cmくらい離して植えてください。本当は尺植え、つまり30cm間隔くらいがいいのかもしれません。
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は控えめにしますが、それでも土は乾かさないようにします。夏でも冬でも乾かしてしまうと根が弱ります。また乾かしてしまうとハダニが寄りつきやすくなるので、その意味でも水やりは大切です。
花は早いと6月ごろから咲き始めますが、夏は直射日光に当てすぎると葉が焼けてしまいますし、鉢植えだと土が乾きやすくなりますから、日中は半日陰に移動してやりましょう。庭に植える場合は葦簀を立ててやります。
多年草ですから、上手に育てれば何年もきれいな花を咲かせてくれますが、鉢植えの場合はそのうち根がぎっしりと詰まってきてしまいますから、そうなったら伸びすぎた根を切り詰めて、一回り大きな鉢に植え替えます。この時に株分けをすることも出来ます。株分けをする場合は、地上部が枯れてしまった晩秋に行います。
このほか挿し芽でも増やせますから、たくさん増やしてお友だちにも分けて、みんなでこの「地上の星」を育てても楽しいですね。そしてこんな有名な花が自然界では絶滅危惧種なんだということもみんなに知らせて、自然を大切にする心を広げてくれたらうれしいです。