原子力空母に関してですよね?
自然対流を利用して冷却できるようです。
崩壊熱で熱くなった水は上の方に流れていくので、自然と水が循環します。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/yokosuka_ans.html
10.「合衆国原子力軍艦は極めて速やかに原子炉を停止させるフェイルセーフの原子炉停止システムを有する」ということであるが、一般的なPWR型原子炉に比べ、優れている点があれば情報提供していただきたい。
(答)
米原子力軍艦の多重の安全措置の関連では、例えば、「ファクトシート」には、電力に依存することなく、原子炉の物理的構造と水自身の特性(比重差によって生じる自然対流)のみによって炉心を冷却する崩壊熱除去システムについて言及がある。また、緊急冷却のために無制限に海水を艦内に取り込むことが出来るという特性は、陸上の原子炉には備わっていないものである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%A9%B...
Wikiですが勘弁してくださいね。
ご質問は原子力空母や原潜用原子炉のお話という事でよろしいでしょうか?
そういう前提でお話させていただきます。
さて、問題としてはこの図が正しいか否か、という所もあるのですが、見ていただくと一目瞭然でわかるのですけれども、これ、一次冷却水の入口が下、出口が上にあります。そして次の図。
http://getnews.jp/archives/109213
今福島第一原発とともに叩かれている『もんじゅ』です。こちら中段ほどにFBR(高速増殖炉)の図がありますが、
http://www.mfbr.co.jp/contents/0402.html
三菱FBRシステムさんの図とほぼ同一ですから、凡そこれで正しいと言う事でしょう。
実はFBRは電力を喪失しても冷却材の自然対流で炉心の冷却が可能であるそうです。
これが配管の上下差、熱交換機の配置の妙と言う事になります。……熱せられた冷却材が上部より熱交換器へ流れ込み、冷やされた冷却材は重力で炉の中に戻っていきます。もちろんこれはポンプが動いている時よりもかなり緩慢なものと言えるでしょうが。
http://www.nin-r.com/intr/ashikawa3/13.html
あと、注視したいのは核燃料の形態の違いです。
商用炉は酸化ウランを固めて作ったペレットをジルコニウム合金製の燃料被覆管につめたものですが、軍用炉はペレットではなくウランとジルコニウムの合金と言う事です。
これにより、軍用燃料は拡散しにくいという評価がなされていますが、これについてはご自身でご判断ください。
http://cnic.jp/modules/mydownloads/singlefile.php?cid=2&lid=26
対抗情報はこれですかねぇ。私個人としては、上のほうのお話の方が妥当であるとは考えております。……空母が撃破されたらどうなるかって言われても、もうそういう事態が発生する状況が存在するのであれば、原子力災害どころの騒ぎではなかろう、と思うもので。
今は原子力災害が問題の中心におかれ、被災地が蔑ろにされている気がしますけれども。
ふむむ。
津波で艦がまるごと…。って可能性もありますかね。
http://206.130.125.51/j/p/tpj-20060417-72.html
『合衆国原子力軍艦の安全性に関するファクトシート』です。
原子力資料情報室はその構造についての公開が為されていないという点を批判していますが、確かにそのあたりは『軍機』でしょうから難しいかな、とも思えます。
詰る所、軍用原子炉は燃料体(ウラン・ジルコニウム合金)・密閉溶接された1次冷却系・格納容器・船体の4つで封じ込められている、という事がその拡散防止に寄与していると言う事のようです。
回答が二つに分かれて申し訳なく。
>すべての原子力軍艦は、戦時の攻撃に耐え
魚雷が命中しても大丈夫なんだろうか…。
>回答が二つに分かれて申し訳なく。
いえいえ。ありがとうございます。こういった資料を限られた時間で検索するのは大変なので、助かります。
ほほぉ。
自然対流ですか。
お味噌汁が冷めるの同じシステムですね!?