パイロットが緊急脱出の際、自爆装置を作動させるのですか? (空中分解はその為ですか?)
いざと言う時の自爆装置作動はパイロットの判断ですか? (あの様に高額なもの、現場の一存で決められるのかどうか、とても興味がありまして。。)
敵国で自爆させたとして、ボイスレコーダーは残るのではないですか? 一緒に破壊ですか? (それとも、ボイスレコーダーには個別の自爆装置が付いているのですか?)
場違いな質問ですけれど(何時もと大差ない。。)お目こぼし頂ければ幸いです。 よろしくお願い致します。
一番嫌な所を突いてきましたねぇ。軍事的には殆ど未公開の世界です。
KEI-CHANさんもやってくれたのかな?以前から気になっていたのですが、ビンラディン抹殺の作戦名ならジェロニモだし、爆破されたヘリコプターならブラックホークかその改良型だし…。
まぁビンラディンの作戦でという話しは以前から聞いていましたので、今までの回答やそれに対するKEI-CHANさんのコメントに対する補足と指摘を加えながら解説をしていきます。
#a1でsuppadvさんが自爆装置については解からないと書いておられますが、兵器の情報を公開する理由は限られています。
①圧倒的な新技術で相手国に防御用の負担を強いる
巡航ミサイルがそうでした。あれが飛んできた時にどうやって防ぐのか、ロシアに防空網や体制を見直させ、軍事費を他に回させないためだったとされます。
②それなりに強力な兵器を所有していると宣言し、相手国の侵略意欲をそぐ
日本の公開理由の多くがこれです。中国やソ連に対し、それなりに強力な兵器を持っているぞと宣言することで、侵略の意図を抑えこんでいます。ところが、一番刺激を受けてしまったのが韓国という皮肉な現象が発生してしまいました。韓国はそのためにF-15を購入しています。
③同盟諸国への売り込み
日本は兵器の輸出を禁止していますが、多くの国が兵器を輸出し、儲けています。特に実戦で活躍すると売れ行きがよくなります。フォークランド紛争でのエグゾセミサイル、湾岸戦争やイラク戦争でのM-1戦車などが有名ですね。
④議会での予算承認
ステルス戦闘機F22の存在が公表された理由が実はこれです。F117は誤魔化したんですが、F22は開発予算が膨らみ過ぎ議会を誤魔化せないことから開発を公開しました。
兵器に関する技術情報はこういった理由で公開するのですが、自爆装置の存在は①~④のいずれにも該当しません。だから公開されないのです。
で、#a1にMig25の自爆装置の話しが出ていますが、これはミグ25事件の際に米側からMig-25の機体を調査したいという要請がありその言い訳として、またソ連の奪還作戦に備えて陸上自衛隊に待機させるための口実として自爆装置が搭載されているという情報があると防衛庁に発言させたんですね。それがいつの間にか搭載されていたという話しになってしまったと思われます。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_04.html
実際、自爆装置が搭載されているのかどうかはわからないというのが正しい回答で、搭載されているはずだという説の根拠は
①軍事機密が漏洩し相手側が同等以上の兵器を開発されるのを防げる
②使用しているアヴィオニクスの詳細情報を守ることで兵器の運用が確実になる
だから自爆装置が必要だと言っているんですが、私は支持していません。
飛行機の設計って非常にシビアなんですよ。例えば計器盤のガラスをプラスチックに換えただけでかなりの重量を落とせるんです。ガラスとプラスチックの重量の差、それを支える金具の重量の差、そうして最後に構造自体の重量の差でt単位になるんです。
例え数百グラムの火薬でも自爆用に付けるとなると全体でかなりの重量増になってしまいます。
戦争中に墜落した機体の機密を守るためなら、一帯に絨毯爆撃を行えば済む話しですからね。
で、#a3に軍用機にボイスレコーダーを搭載していないというのは事実ですが、理由は少し違います。普段の会話を録音するどころか、飛行データを作戦中送信したりしませんよ。あのQ&Aはよく読まないといけないんですが、訓練中のデータなら送ることもありますがね。
作戦中はできるだけ電波を出さないようにします。F117なんてレーダーも使わないですからね。電波を出すということはそれだけで見つけてくれと言っているようなものですから。
ボイスレコーダを載せるくらいなら降ろしてその分軽くしたい、弾丸や燃料を多く積みたいんですよ。よくゼロ戦が防弾をしていなかったからと批判する人がいますが、事実はそれだけではありません。後期型は防弾していたんですが、現場で外してしまったんです。そっちの方が安全だからです。もちろんベテランの搭乗員ですが。
それと回収チームが回収するのは機体ではありません。パイロットです。名目としては人道上の処置となっていますが、実際は養成に時間がかかることと、機密保持です。それも前線から奥深くまではやりません。
沖縄国際大学構内に米海兵隊のヘリコプターが墜落した時の対応でそう思われているのかもしれません。これは説明が難しいのですが、日本で言う事故調査委員会みたいに調査だけを行う機関というのはありますが、回収用だけの専門部隊というのは空母などにしかありません。ただし、回収に用いるための機材は必ず備えています。
軍隊というのは全てを自分達で賄うというのが基本です。今回の震災でも陸上自衛隊が風呂から炊き出しから全部やっていますよね。あれは全て緊急事態に備えて機材とかは用意して、たまに訓練をかねて実際に使いますが、普段はちゃんと兵舎の台所で調理するんです。
沖縄国際大学での墜落事件の際は機体の一部に放射性物質が使われていたのまでちゃんと処理したことから誤解を招いたのだと思いますが、普段の任務は整備だとか警備の人間です。
さて、今回の事件で何を隠したかったのか?何を使って爆破したのかというのが質問の主旨ですよね。
まず、巷ではステルス型の改造という噂ですが、私はそれはありえないと考えています。今回の作戦には墜落というか不時着したヘリコプターのほかにCH-47という大型ヘリコプターが使われています。
ステルス型のヘリコプターを作戦に投入したというのなら、CH-47も一緒に飛ばすはずがありません。わざわざ、大型の良く見えるヘリコプターと一緒に飛ばしたのですから、彼らは大馬鹿です。
もう一つ、ステルス型のヘリコプターが開発できるかというと、少なくともF117やF22で開発したのとは全く別の技術を使わない限りありえません。
現在のステルス技術でもどうしても見えてしまう場所に翼の縁があります。そのため、後退角を揃えたりしますが、ヘリコプターの場合それを回転させてしまいますので、どうしても見えてしまいます。
また、ヘリコプターというのは非常に不安定な航空機です。以前も申し上げましたが、ステルス機は空力的には非常に不安定にすることを要求する技術です。それこそアパッチのような攻撃型のヘリに用いるのならまだ理解できますが、ブラックホークのような汎用型、人員を輸送するヘリに用いるのは不自然です。また、破壊されたヘリコプターの写真を見る限りでは、随所に曲線が見られますので、ある程度レーダーから見えにくくする程度の工夫はしたかもしれませんが、あれではそこそこ見えるのは間違いないでしょう。
ただし、レーダーではなく赤外線に対するステルスだとか消音といったレーダー以外の機器から見えてしまう部分を消したというのなら理解できますが。
また、後日パキスタン政府が機体を米国に返還しましたので破壊したのは機体ではなく、レーダーなどのアヴィオニクスであっただろうと推測されます。
次に何を使ったかについては公表はされていませんが、ビンラディンの自宅外壁を爆破したことは公表されていますから、そのために携行したC4(プラスチック爆弾)を用いたものと推測されます。
http://rocketnews24.com/?p=93297
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1382859/Osama-bin-Laden-...
最後に、戦闘機の搭乗員に高価な機体を爆破するという判断ができるかとも質問されていましたが、回答は可です。正確にはマニュアルにしたがってというのが頭につきますが。
唯一撃墜されたF117に搭乗していたのは大尉でした。飛行機に乗っていて直接の部下を従えているわけではありませんから想像できないでしょうが、陸軍なら大隊長として千人前後の部下を抱えていてもおかしくない階級です。民間で言えば連結子会社の社長クラスです。
戦闘機の搭乗員は下士官と呼ばれる、尉官以上です。作戦行動中は全てを司令部と無線でやり取りしてしまうと、それだけで使用無線の周波数をはじめとする軍事機密を相手に教えてやるようなものですから、極力交信はしません。そのため、自身の判断で墜落した機体処理の判断が許されるのです。
答えになっていないかもしれませんが・・・。
自爆装置をつけている飛行機は、ほとんど無いのではないでしょうか?
秘密保持のために自爆装置をつけていたものはあったようですが(MIG25)、イーグルやファントムには、ついているという話は聞きません。
空中分解は、飛行機は出来るだけ軽量に作られているので、音速を超える速度で機体の向きが真横になったりしてありえない方向から風を受けたりしたら、簡単に空中分解してしまいます。
(但し、脱出の際には、そんな速度は出ていません。)
ちゃんとアパッチと書けば良かったんですけど、質問文に書いて検索で上の方に出てしまったら
恥ずかしいなぁ、、と思いやんわり遠回しに書いてしまいました。
良く分かりもしないで質問しているものですから、こっそり教えて頂こうと思いました。。
(そのうち状況がお分かりの7770様がお見えになられると思います。。)
そうでした、、軍用ヘリ と書き損じておりました。。 またやってしまった・・・
ご回答ありがとうございました!
http://www.masdf.com/crm/crm117.html
自爆用の弾薬は積んでおらず、ステルス機や秘密にしときたい兵器が墜落したような場合は、回収チームによって回収されるようです。
最重要部=コンピュータなどの部分は自爆装置があるようです。
あの時のステルスどうなったのか知りたかったんです! やっぱり回収チームがあるのですね。
(回収の時だけ精鋭部隊が結成されるのか、この部隊があるのか、興味深いところです。)
あの機体の破片だってトップシークレットでしょうに、、いいなぁ商品で当たった人。。
写真見たいのは山々ですけど、深入りは止めました。
でも大変良いものを貼って下さいました! ご回答ありがとうございました!
http://ryukyushimpo.jp/news01/2004/2004_12/041215m.html
墜落原因など調べる必要よりも、機密保持のほうが優先されるので、
考えてみれば当然なんですが軍用機にはレコーダー関係は積まないみたいですね。
軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ) - 航空機全般
http://www6.atwiki.jp/army2ch/pages/74.html
「通常、軍用機にフライトレコーダーは付いてないですよね?」
民間機に搭載しているようなフライトレコーダーは、戦闘機には装備していませんが
輸送機の一部(C-9Bナイチンゲールなど)は装備しています
でも、戦闘機の格闘戦訓練では、安全確保と解析のために飛行データを全部リアルタイムで
無線送信しているので、傍受すれば性能は裸同然になったりします
http://spinnaker.blog108.fc2.com/?m&no=113
ビンラディン氏の時にブラックホークの改造版が墜落(不時着)したようですが、
その時は目的遂行後に爆破処理してますね。
機密保持とか、爆破する理由を考えてみましたが、
兵器に転用できる技術、設計を解析されること、通信機(GPS,無線)のログ、といったことを残さないためでしょうかね。
最新の技術を満載した試作機とかだと、機体の回収とか徹底的な機体の破壊だとかが優先されるでしょうね。
なにぶん自爆装置を積んでいるかどうか、そのあたりの機密情報の保護はどうするのかといったこと自体機密なので、
ニュースや詳しい人の考察から想像するしかないですね。
でも、最悪のケースも想定した上で実践に臨んでると思いますよ。
墜落だとか、不時着だとか、乗っ取られるとか。
それぞれのケースで優先する事項の順位だとか、対処方法が想定されているはずです。
これはすごい! 特に2番目に貼って頂いたものは、私の疑問総てが載っています!
ステルス専門のカテゴリもあるんですね!
戦争関係の物に興味を持つなんて、不謹慎で人格を疑われてしまうかも知れませんけど、
湾岸で初めてステルスを目にした時の衝撃が忘れられません。見れば見る程美しい。。
戦争は反対です。でもステルスは素敵!
あの襲撃の時のヘリは爆破したのでしたか。。
シールズって凄いですね、、家族にも内緒なんでしょ・・・凄い世界があったものです。。
大変よく分かりました! ありがとうございました!
http://www.google.co.jp/search?q=%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F&um=...
かっこいい戦闘機かぁ。
難しいですねぇ。
とりあえず グーグルの類似画像検索で・・・。
「UFO=アメリカの軍事兵器」説?
http://hexagon.inri.client.jp/floorB1F_hss/b1fha777.html
ぜんぜん違う話題ですが おもしろいかなぁって。
スゴイ! 一日見てても飽きなさそー!! (益々太りそう・・)
自分では探せなくて、、有り難い事です!
下の方はまだよく読んでませんけど、昔のUFOって今の自動掃除機のルンバみたいな形の物も
あったりして。。
満足でございます♪ ありがとうございました!
一番嫌な所を突いてきましたねぇ。軍事的には殆ど未公開の世界です。
KEI-CHANさんもやってくれたのかな?以前から気になっていたのですが、ビンラディン抹殺の作戦名ならジェロニモだし、爆破されたヘリコプターならブラックホークかその改良型だし…。
まぁビンラディンの作戦でという話しは以前から聞いていましたので、今までの回答やそれに対するKEI-CHANさんのコメントに対する補足と指摘を加えながら解説をしていきます。
#a1でsuppadvさんが自爆装置については解からないと書いておられますが、兵器の情報を公開する理由は限られています。
①圧倒的な新技術で相手国に防御用の負担を強いる
巡航ミサイルがそうでした。あれが飛んできた時にどうやって防ぐのか、ロシアに防空網や体制を見直させ、軍事費を他に回させないためだったとされます。
②それなりに強力な兵器を所有していると宣言し、相手国の侵略意欲をそぐ
日本の公開理由の多くがこれです。中国やソ連に対し、それなりに強力な兵器を持っているぞと宣言することで、侵略の意図を抑えこんでいます。ところが、一番刺激を受けてしまったのが韓国という皮肉な現象が発生してしまいました。韓国はそのためにF-15を購入しています。
③同盟諸国への売り込み
日本は兵器の輸出を禁止していますが、多くの国が兵器を輸出し、儲けています。特に実戦で活躍すると売れ行きがよくなります。フォークランド紛争でのエグゾセミサイル、湾岸戦争やイラク戦争でのM-1戦車などが有名ですね。
④議会での予算承認
ステルス戦闘機F22の存在が公表された理由が実はこれです。F117は誤魔化したんですが、F22は開発予算が膨らみ過ぎ議会を誤魔化せないことから開発を公開しました。
兵器に関する技術情報はこういった理由で公開するのですが、自爆装置の存在は①~④のいずれにも該当しません。だから公開されないのです。
で、#a1にMig25の自爆装置の話しが出ていますが、これはミグ25事件の際に米側からMig-25の機体を調査したいという要請がありその言い訳として、またソ連の奪還作戦に備えて陸上自衛隊に待機させるための口実として自爆装置が搭載されているという情報があると防衛庁に発言させたんですね。それがいつの間にか搭載されていたという話しになってしまったと思われます。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_04.html
実際、自爆装置が搭載されているのかどうかはわからないというのが正しい回答で、搭載されているはずだという説の根拠は
①軍事機密が漏洩し相手側が同等以上の兵器を開発されるのを防げる
②使用しているアヴィオニクスの詳細情報を守ることで兵器の運用が確実になる
だから自爆装置が必要だと言っているんですが、私は支持していません。
飛行機の設計って非常にシビアなんですよ。例えば計器盤のガラスをプラスチックに換えただけでかなりの重量を落とせるんです。ガラスとプラスチックの重量の差、それを支える金具の重量の差、そうして最後に構造自体の重量の差でt単位になるんです。
例え数百グラムの火薬でも自爆用に付けるとなると全体でかなりの重量増になってしまいます。
戦争中に墜落した機体の機密を守るためなら、一帯に絨毯爆撃を行えば済む話しですからね。
で、#a3に軍用機にボイスレコーダーを搭載していないというのは事実ですが、理由は少し違います。普段の会話を録音するどころか、飛行データを作戦中送信したりしませんよ。あのQ&Aはよく読まないといけないんですが、訓練中のデータなら送ることもありますがね。
作戦中はできるだけ電波を出さないようにします。F117なんてレーダーも使わないですからね。電波を出すということはそれだけで見つけてくれと言っているようなものですから。
ボイスレコーダを載せるくらいなら降ろしてその分軽くしたい、弾丸や燃料を多く積みたいんですよ。よくゼロ戦が防弾をしていなかったからと批判する人がいますが、事実はそれだけではありません。後期型は防弾していたんですが、現場で外してしまったんです。そっちの方が安全だからです。もちろんベテランの搭乗員ですが。
それと回収チームが回収するのは機体ではありません。パイロットです。名目としては人道上の処置となっていますが、実際は養成に時間がかかることと、機密保持です。それも前線から奥深くまではやりません。
沖縄国際大学構内に米海兵隊のヘリコプターが墜落した時の対応でそう思われているのかもしれません。これは説明が難しいのですが、日本で言う事故調査委員会みたいに調査だけを行う機関というのはありますが、回収用だけの専門部隊というのは空母などにしかありません。ただし、回収に用いるための機材は必ず備えています。
軍隊というのは全てを自分達で賄うというのが基本です。今回の震災でも陸上自衛隊が風呂から炊き出しから全部やっていますよね。あれは全て緊急事態に備えて機材とかは用意して、たまに訓練をかねて実際に使いますが、普段はちゃんと兵舎の台所で調理するんです。
沖縄国際大学での墜落事件の際は機体の一部に放射性物質が使われていたのまでちゃんと処理したことから誤解を招いたのだと思いますが、普段の任務は整備だとか警備の人間です。
さて、今回の事件で何を隠したかったのか?何を使って爆破したのかというのが質問の主旨ですよね。
まず、巷ではステルス型の改造という噂ですが、私はそれはありえないと考えています。今回の作戦には墜落というか不時着したヘリコプターのほかにCH-47という大型ヘリコプターが使われています。
ステルス型のヘリコプターを作戦に投入したというのなら、CH-47も一緒に飛ばすはずがありません。わざわざ、大型の良く見えるヘリコプターと一緒に飛ばしたのですから、彼らは大馬鹿です。
もう一つ、ステルス型のヘリコプターが開発できるかというと、少なくともF117やF22で開発したのとは全く別の技術を使わない限りありえません。
現在のステルス技術でもどうしても見えてしまう場所に翼の縁があります。そのため、後退角を揃えたりしますが、ヘリコプターの場合それを回転させてしまいますので、どうしても見えてしまいます。
また、ヘリコプターというのは非常に不安定な航空機です。以前も申し上げましたが、ステルス機は空力的には非常に不安定にすることを要求する技術です。それこそアパッチのような攻撃型のヘリに用いるのならまだ理解できますが、ブラックホークのような汎用型、人員を輸送するヘリに用いるのは不自然です。また、破壊されたヘリコプターの写真を見る限りでは、随所に曲線が見られますので、ある程度レーダーから見えにくくする程度の工夫はしたかもしれませんが、あれではそこそこ見えるのは間違いないでしょう。
ただし、レーダーではなく赤外線に対するステルスだとか消音といったレーダー以外の機器から見えてしまう部分を消したというのなら理解できますが。
また、後日パキスタン政府が機体を米国に返還しましたので破壊したのは機体ではなく、レーダーなどのアヴィオニクスであっただろうと推測されます。
次に何を使ったかについては公表はされていませんが、ビンラディンの自宅外壁を爆破したことは公表されていますから、そのために携行したC4(プラスチック爆弾)を用いたものと推測されます。
http://rocketnews24.com/?p=93297
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1382859/Osama-bin-Laden-...
最後に、戦闘機の搭乗員に高価な機体を爆破するという判断ができるかとも質問されていましたが、回答は可です。正確にはマニュアルにしたがってというのが頭につきますが。
唯一撃墜されたF117に搭乗していたのは大尉でした。飛行機に乗っていて直接の部下を従えているわけではありませんから想像できないでしょうが、陸軍なら大隊長として千人前後の部下を抱えていてもおかしくない階級です。民間で言えば連結子会社の社長クラスです。
戦闘機の搭乗員は下士官と呼ばれる、尉官以上です。作戦行動中は全てを司令部と無線でやり取りしてしまうと、それだけで使用無線の周波数をはじめとする軍事機密を相手に教えてやるようなものですから、極力交信はしません。そのため、自身の判断で墜落した機体処理の判断が許されるのです。
私の様な者にこのように詳しくお書き下さって自失茫然 驚いて気絶しそうでしたー!
兵器の情報公開にはこの様な理由と思惑があったのですか、、
でも今日日「相手国の侵略意欲をそぐ」事に成功しているとは思えないんですけど・・・
却って中国なんか軍事費増やしちゃって、受けて立つ気満々ではないですか?
ミグ 日本に来ちゃったんですか!! 亡命の為だったから良かったものの、それにしても
ファントムがミグ見失ったなんて、、、全く記憶に無いんですけど、怖い事があったんですね・・
わざわざ百里基地まで運んで解体って 何で?? 奪還を恐れたとかですか? そんな訳ない・・?
自衛隊は結局米軍を頼ってしまうんですね。。
去年でしたっけ、燃料費が高騰した時、航空会社(何処だか忘れましたけど)機体の塗装止めて、
燃費良くする様な企業努力してましたよね。塗装だけで、何百キロも軽くなるって、、
あと食器の軽量化とか・・その時、えー って驚いたんです。繊細ですねぇ。。
自爆装置、ボイスレコーダーのご説明大変良く分かりました! 超納得!!!
回収チームは、パイロットの救出(と言うか、機密の救出)だったのですか!
全く勘違いしてました。。
ステルス性のあるヘリコプターは、実際何所まで完成しているんでしょうか、、
あの作戦の時は消音のヘリだと思っていたんですけど(読んだ気がしました。)でも目撃者の
インタビュー聞いたら、ヘリの音がかなりしていたと、、
話がそれますけど、アパッチの射程距離すごいんですね・・・何キロも先から(それこそ姿を
現さず、確実に的をロックオンですもんね。あれにステルス性が合体したら、想像しただけで
ぞっとします。。
機体の爆破の判断は、パイロットに任せられているんですか!
日本もそうなんでしょうか? 指さし確認とか、上司に報告、指示を仰ぐ、指示があるまで待機
と言う段取りがある気がしてならないんですけど・・・
実際には、日本が他国に行ってそんな状況になる筈ないですけど、、、(多国籍で参加を無理強い
されてそんな事になったら、やっぱり米軍が手助けしてくれるんでしょうか。。)
大変分かり易く教えて下さり感謝致します!! 専門用語連発では、理解不能でしょうから。。
ただ、ご迷惑な質問をしてしまい申し訳ございませんでした。
以前私味方の流れ弾に当たって負傷しましたけど!!? 今回Baku7770様を同じ様な感じに・・
(持っていた銃が暴発しちゃいましたー ワザとではないんですから。。)
ご回答ありがとうございました! (続編ございましたら、回答欄へお願い致します。)
(もういい加減にして~ と言う叫び声が聞こえたような・・?)
一番嫌な所を突いてきましたねぇ。軍事的には殆ど未公開の世界です。
KEI-CHANさんもやってくれたのかな?以前から気になっていたのですが、ビンラディン抹殺の作戦名ならジェロニモだし、爆破されたヘリコプターならブラックホークかその改良型だし…。
まぁビンラディンの作戦でという話しは以前から聞いていましたので、今までの回答やそれに対するKEI-CHANさんのコメントに対する補足と指摘を加えながら解説をしていきます。
#a1でsuppadvさんが自爆装置については解からないと書いておられますが、兵器の情報を公開する理由は限られています。
①圧倒的な新技術で相手国に防御用の負担を強いる
巡航ミサイルがそうでした。あれが飛んできた時にどうやって防ぐのか、ロシアに防空網や体制を見直させ、軍事費を他に回させないためだったとされます。
②それなりに強力な兵器を所有していると宣言し、相手国の侵略意欲をそぐ
日本の公開理由の多くがこれです。中国やソ連に対し、それなりに強力な兵器を持っているぞと宣言することで、侵略の意図を抑えこんでいます。ところが、一番刺激を受けてしまったのが韓国という皮肉な現象が発生してしまいました。韓国はそのためにF-15を購入しています。
③同盟諸国への売り込み
日本は兵器の輸出を禁止していますが、多くの国が兵器を輸出し、儲けています。特に実戦で活躍すると売れ行きがよくなります。フォークランド紛争でのエグゾセミサイル、湾岸戦争やイラク戦争でのM-1戦車などが有名ですね。
④議会での予算承認
ステルス戦闘機F22の存在が公表された理由が実はこれです。F117は誤魔化したんですが、F22は開発予算が膨らみ過ぎ議会を誤魔化せないことから開発を公開しました。
兵器に関する技術情報はこういった理由で公開するのですが、自爆装置の存在は①~④のいずれにも該当しません。だから公開されないのです。
で、#a1にMig25の自爆装置の話しが出ていますが、これはミグ25事件の際に米側からMig-25の機体を調査したいという要請がありその言い訳として、またソ連の奪還作戦に備えて陸上自衛隊に待機させるための口実として自爆装置が搭載されているという情報があると防衛庁に発言させたんですね。それがいつの間にか搭載されていたという話しになってしまったと思われます。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_04.html
実際、自爆装置が搭載されているのかどうかはわからないというのが正しい回答で、搭載されているはずだという説の根拠は
①軍事機密が漏洩し相手側が同等以上の兵器を開発されるのを防げる
②使用しているアヴィオニクスの詳細情報を守ることで兵器の運用が確実になる
だから自爆装置が必要だと言っているんですが、私は支持していません。
飛行機の設計って非常にシビアなんですよ。例えば計器盤のガラスをプラスチックに換えただけでかなりの重量を落とせるんです。ガラスとプラスチックの重量の差、それを支える金具の重量の差、そうして最後に構造自体の重量の差でt単位になるんです。
例え数百グラムの火薬でも自爆用に付けるとなると全体でかなりの重量増になってしまいます。
戦争中に墜落した機体の機密を守るためなら、一帯に絨毯爆撃を行えば済む話しですからね。
で、#a3に軍用機にボイスレコーダーを搭載していないというのは事実ですが、理由は少し違います。普段の会話を録音するどころか、飛行データを作戦中送信したりしませんよ。あのQ&Aはよく読まないといけないんですが、訓練中のデータなら送ることもありますがね。
作戦中はできるだけ電波を出さないようにします。F117なんてレーダーも使わないですからね。電波を出すということはそれだけで見つけてくれと言っているようなものですから。
ボイスレコーダを載せるくらいなら降ろしてその分軽くしたい、弾丸や燃料を多く積みたいんですよ。よくゼロ戦が防弾をしていなかったからと批判する人がいますが、事実はそれだけではありません。後期型は防弾していたんですが、現場で外してしまったんです。そっちの方が安全だからです。もちろんベテランの搭乗員ですが。
それと回収チームが回収するのは機体ではありません。パイロットです。名目としては人道上の処置となっていますが、実際は養成に時間がかかることと、機密保持です。それも前線から奥深くまではやりません。
沖縄国際大学構内に米海兵隊のヘリコプターが墜落した時の対応でそう思われているのかもしれません。これは説明が難しいのですが、日本で言う事故調査委員会みたいに調査だけを行う機関というのはありますが、回収用だけの専門部隊というのは空母などにしかありません。ただし、回収に用いるための機材は必ず備えています。
軍隊というのは全てを自分達で賄うというのが基本です。今回の震災でも陸上自衛隊が風呂から炊き出しから全部やっていますよね。あれは全て緊急事態に備えて機材とかは用意して、たまに訓練をかねて実際に使いますが、普段はちゃんと兵舎の台所で調理するんです。
沖縄国際大学での墜落事件の際は機体の一部に放射性物質が使われていたのまでちゃんと処理したことから誤解を招いたのだと思いますが、普段の任務は整備だとか警備の人間です。
さて、今回の事件で何を隠したかったのか?何を使って爆破したのかというのが質問の主旨ですよね。
まず、巷ではステルス型の改造という噂ですが、私はそれはありえないと考えています。今回の作戦には墜落というか不時着したヘリコプターのほかにCH-47という大型ヘリコプターが使われています。
ステルス型のヘリコプターを作戦に投入したというのなら、CH-47も一緒に飛ばすはずがありません。わざわざ、大型の良く見えるヘリコプターと一緒に飛ばしたのですから、彼らは大馬鹿です。
もう一つ、ステルス型のヘリコプターが開発できるかというと、少なくともF117やF22で開発したのとは全く別の技術を使わない限りありえません。
現在のステルス技術でもどうしても見えてしまう場所に翼の縁があります。そのため、後退角を揃えたりしますが、ヘリコプターの場合それを回転させてしまいますので、どうしても見えてしまいます。
また、ヘリコプターというのは非常に不安定な航空機です。以前も申し上げましたが、ステルス機は空力的には非常に不安定にすることを要求する技術です。それこそアパッチのような攻撃型のヘリに用いるのならまだ理解できますが、ブラックホークのような汎用型、人員を輸送するヘリに用いるのは不自然です。また、破壊されたヘリコプターの写真を見る限りでは、随所に曲線が見られますので、ある程度レーダーから見えにくくする程度の工夫はしたかもしれませんが、あれではそこそこ見えるのは間違いないでしょう。
ただし、レーダーではなく赤外線に対するステルスだとか消音といったレーダー以外の機器から見えてしまう部分を消したというのなら理解できますが。
また、後日パキスタン政府が機体を米国に返還しましたので破壊したのは機体ではなく、レーダーなどのアヴィオニクスであっただろうと推測されます。
次に何を使ったかについては公表はされていませんが、ビンラディンの自宅外壁を爆破したことは公表されていますから、そのために携行したC4(プラスチック爆弾)を用いたものと推測されます。
http://rocketnews24.com/?p=93297
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1382859/Osama-bin-Laden-...
最後に、戦闘機の搭乗員に高価な機体を爆破するという判断ができるかとも質問されていましたが、回答は可です。正確にはマニュアルにしたがってというのが頭につきますが。
唯一撃墜されたF117に搭乗していたのは大尉でした。飛行機に乗っていて直接の部下を従えているわけではありませんから想像できないでしょうが、陸軍なら大隊長として千人前後の部下を抱えていてもおかしくない階級です。民間で言えば連結子会社の社長クラスです。
戦闘機の搭乗員は下士官と呼ばれる、尉官以上です。作戦行動中は全てを司令部と無線でやり取りしてしまうと、それだけで使用無線の周波数をはじめとする軍事機密を相手に教えてやるようなものですから、極力交信はしません。そのため、自身の判断で墜落した機体処理の判断が許されるのです。
私の様な者にこのように詳しくお書き下さって自失茫然 驚いて気絶しそうでしたー!
兵器の情報公開にはこの様な理由と思惑があったのですか、、
でも今日日「相手国の侵略意欲をそぐ」事に成功しているとは思えないんですけど・・・
却って中国なんか軍事費増やしちゃって、受けて立つ気満々ではないですか?
ミグ 日本に来ちゃったんですか!! 亡命の為だったから良かったものの、それにしても
ファントムがミグ見失ったなんて、、、全く記憶に無いんですけど、怖い事があったんですね・・
わざわざ百里基地まで運んで解体って 何で?? 奪還を恐れたとかですか? そんな訳ない・・?
自衛隊は結局米軍を頼ってしまうんですね。。
去年でしたっけ、燃料費が高騰した時、航空会社(何処だか忘れましたけど)機体の塗装止めて、
燃費良くする様な企業努力してましたよね。塗装だけで、何百キロも軽くなるって、、
あと食器の軽量化とか・・その時、えー って驚いたんです。繊細ですねぇ。。
自爆装置、ボイスレコーダーのご説明大変良く分かりました! 超納得!!!
回収チームは、パイロットの救出(と言うか、機密の救出)だったのですか!
全く勘違いしてました。。
ステルス性のあるヘリコプターは、実際何所まで完成しているんでしょうか、、
あの作戦の時は消音のヘリだと思っていたんですけど(読んだ気がしました。)でも目撃者の
インタビュー聞いたら、ヘリの音がかなりしていたと、、
話がそれますけど、アパッチの射程距離すごいんですね・・・何キロも先から(それこそ姿を
現さず、確実に的をロックオンですもんね。あれにステルス性が合体したら、想像しただけで
ぞっとします。。
機体の爆破の判断は、パイロットに任せられているんですか!
日本もそうなんでしょうか? 指さし確認とか、上司に報告、指示を仰ぐ、指示があるまで待機
と言う段取りがある気がしてならないんですけど・・・
実際には、日本が他国に行ってそんな状況になる筈ないですけど、、、(多国籍で参加を無理強い
されてそんな事になったら、やっぱり米軍が手助けしてくれるんでしょうか。。)
大変分かり易く教えて下さり感謝致します!! 専門用語連発では、理解不能でしょうから。。
ただ、ご迷惑な質問をしてしまい申し訳ございませんでした。
以前私味方の流れ弾に当たって負傷しましたけど!!? 今回Baku7770様を同じ様な感じに・・
(持っていた銃が暴発しちゃいましたー ワザとではないんですから。。)
ご回答ありがとうございました! (続編ございましたら、回答欄へお願い致します。)
(もういい加減にして~ と言う叫び声が聞こえたような・・?)