会社の社員の間でファイルを共有するためのサーバを作りたいと思います。
サーバは、NTTフレッツ光 (10 Mbps 程度) の配下に設置し、すべてこの回線を通して使用します。
ファイル共有は、日常的に、かつ頻繁におこないます。
大体、10 人ほどの社員が、1 日に 1 GB 程度、読み書きする計算になります。
さて、このサーバは、できればノートパソコンにしたいと思いますが、
具体的に、どの程度のスペックが必要でしょうか?
現在、IBM の ThinkPad X40 という、かなり型落ちの製品を持っておりますが、これでいければ最高です。
この IBM ThinkPad X40 のスペックは下記のとおりです。
・CPU: Pentium M 1.2 GHz
・メモリ: 1.3 GB
・HDD: 内臓は少なすぎるので、「USB 2.0 外付け 2 TB」を 2 台、接続します。
よろしくお願いいたします。
10 人程度で挙げられているノート PC をファイルサーバとして使うのは、別段、無理というスペックではないですが、いくつか注意点はあります。
1つ目は OS の問題で、ThinkPad X40 という事は、自前で OS を入れてかえていない限り、Windows XP だと思いますが、Windows XP などのクライアント向け OS の場合、接続できるのは同時に 10 台まで、という制限があります。
クライアント版Windowsに付属するIISの制限 - @IT
Vista 以降では、Home Edition だと 3 台までになりますが、仮に XP Professional だとすると、最大で同時接続数が 10 までなので、「10 人程度」は微妙な感じになります。
2つ目は、USB HDD の転送速度の問題です。ThinkPad X40 の USB は USB 2.0 なので、USB の部分の最大転送速度は 480Mbps になります。
Universal Serial Bus - Wikipedia
480Mbps の「b」は「ビット」なので、「バイト」に直すと 60MBps になります。
X40 - ThinkPad X60s/X40/X31 メモ
ちょっと分かりづらいですが、上記ページの「速度比較(2005年8月+11月)」の表の下に書かれている「注5」に
X40のUltra DMA mode 5の上限(100MB/s)
という記述があります。つまり、外付けの USB HDD は、内蔵 HDD の 60% しか転送速度が確保出来ないことになります。
実際のディスクへのアクセスがどうなるかは、単純に転送速度の問題だけではないので、上記の比較はかなり大雑把なものですが、何れにしても、「外付け HDD の方が不利」という事は言えると思います。
サーバにするハードウェアに関しては、こんな感じですが、むしろ、
サーバは、NTTフレッツ光 (10 Mbps 程度) の配下に設置し、すべてこの回線を通して使用します。
こっちの方が気になりました。
各拠点がフレッツ光を使っていたとして、例えば、フレッツ・グループアクセスのような VPN サービスを受けたり、自前で VPN を構築するのか、それとも、インターネット上からアクセス可能なサーバとして置いてしまうのか、といった事や、ファイル共有を、通常の Windows のファイル共有の仕組を使うのか、WebDAV を使うのか、といった、ネットワーク周りとセキュリティ関係が気になります。
追記:
OS は、Ubuntu Server か、CentOS のどちらにすべきか、迷っております。
他人様の知識をあてにしないならば、Ubuntu なのかな、と思いますが……
どちらでも良いと思いますが、Ubuntu Server はデスクトップ向けとは、かなりイメージが違うので、デスクトップ用の Ubuntu を触って「これならいけそう」と思って使うと、結構戸惑うと思います。あと、サーバ用途に使うのであれば、いわゆる LTS 版を選択する事をおすすめします。直近では 10.04 が LTS 版になります。
ありがとうございます。お話からすると、ハードに関してはこれでいけそうですね。
OS は、Ubuntu Server か、CentOS のどちらにすべきか、迷っております。
他人様の知識をあてにしないならば、Ubuntu なのかな、と思いますが……
拠点間のネットのキャリアが違うので、キャリア提供の VPN は、だめです。
OS の選択によって、ネットワーク関連の構成は自然と決まるのかな、と思います。
ありがとうございました。