なぜ、「・」ではなく「=」なのか教えてください。
最近本でヴァスコ・ダ・ガマ見たのですが…。???
↑外人の名前の表記の仕方「・」など教えてください。
まず、句読点類の使い方については、日本においては明治維新後に西洋のものを真似て使われるようになったものです。したがって、すべての記号について固定的な使い方があるというわけではありません。
その中で目安になるのは昭和25年12月の文部省『国語の書き表わし方』の付録にある「くぎり符号の使い方」です。一部引用します。
くぎり符号には、次の五種がある。
1 。 まる
2 、 てん
3 ・ なかてん
4 ( )かっこ
5 「 」『 』かぎ
ここで今回問題になるのは「・」です。
3「・」は、名詞の並列の場合に用いる。
日付や時刻を略して表わす場合に用いる。
称号を略して表わす場合に用いる。
そういうわけで、「・」と「=」について、文部省なり何なりが定めたことはありません。なお、「=」について、本来は等号ではなくダブルハイフンという別の記号ですが、表示できないPCも多いので、等号で記します。
その中で、「・」は外国人の名前のくぎりにも用いられます。「=」は、並列の「・」と区別したいというような場合に用いられます。なので、一般書や新聞雑誌などでは「バスコ・ダ・ガマ」、世界史の教科書では「バスコ=ダ=ガマ」と使われるようなことがあります。
また、西洋の名前だとハイフンでつながれた名前もあったりします。そこで、厳密には、以下のような用法があります。たとえば、Elisabeth Noelle-Neumannという人名(「沈黙の螺旋」理論を提唱した社会心理学者)の名前を例にとりましょう。
一般の書籍などでは3番目のパターンが多くつかわれていると思われます(ウィキペディア等もこの表記です)。ただし、教科書では4番目(か5番目)になっている場合もあるかもしれません。
いずれにせよ、「その本の中でのルール」として統一されていればよいということになります。「・」を人名に使う場合は並列なのか姓名なのかがわかりにくいという欠点がありますので(マルクス・レーニン主義が「マルクス・レーニン」さんだと思われてしまったり)、教科書などでは厳密さを重視して=を使う場面が多いと思われます。
まず、句読点類の使い方については、日本においては明治維新後に西洋のものを真似て使われるようになったものです。したがって、すべての記号について固定的な使い方があるというわけではありません。
その中で目安になるのは昭和25年12月の文部省『国語の書き表わし方』の付録にある「くぎり符号の使い方」です。一部引用します。
くぎり符号には、次の五種がある。
1 。 まる
2 、 てん
3 ・ なかてん
4 ( )かっこ
5 「 」『 』かぎ
ここで今回問題になるのは「・」です。
3「・」は、名詞の並列の場合に用いる。
日付や時刻を略して表わす場合に用いる。
称号を略して表わす場合に用いる。
そういうわけで、「・」と「=」について、文部省なり何なりが定めたことはありません。なお、「=」について、本来は等号ではなくダブルハイフンという別の記号ですが、表示できないPCも多いので、等号で記します。
その中で、「・」は外国人の名前のくぎりにも用いられます。「=」は、並列の「・」と区別したいというような場合に用いられます。なので、一般書や新聞雑誌などでは「バスコ・ダ・ガマ」、世界史の教科書では「バスコ=ダ=ガマ」と使われるようなことがあります。
また、西洋の名前だとハイフンでつながれた名前もあったりします。そこで、厳密には、以下のような用法があります。たとえば、Elisabeth Noelle-Neumannという人名(「沈黙の螺旋」理論を提唱した社会心理学者)の名前を例にとりましょう。
一般の書籍などでは3番目のパターンが多くつかわれていると思われます(ウィキペディア等もこの表記です)。ただし、教科書では4番目(か5番目)になっている場合もあるかもしれません。
いずれにせよ、「その本の中でのルール」として統一されていればよいということになります。「・」を人名に使う場合は並列なのか姓名なのかがわかりにくいという欠点がありますので(マルクス・レーニン主義が「マルクス・レーニン」さんだと思われてしまったり)、教科書などでは厳密さを重視して=を使う場面が多いと思われます。
No.1の回答とややちがった説明がなされていますので、こちらをご紹介します。
外来語のカタカナ表記時で、単語等の区切りに対し使う。固有名称に使うことが多い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%B3
原語でのハイフン「‐」の置き換えとして使う。長音符「ー」とはっきり区別できる効果がある。中黒「・」を使ったり何も間に挿れないこともあるが、ダブルハイフンを使えば原語での区切りの種類を明示することができる(中黒は原語での語区切りに使う)。例: キャサリン・ゼタ゠ジョーンズ (Catherine Zeta‐Jones)、ラ・ガレンヌ゠コロンブ (La Garenne‐Colombes)、ワインバーグ゠サラム理論 (Weinberg‐Salam theory)。
原語での語区切りで使う。
・語区切り全てに対し使う。例: レオナルド゠ダ゠ビンチ (Leonardo da Vinci)
・特に、語が強く結びついている場合に使うことがある。例: チンギス゠ハン (Činggis Qan)、モン゠ブラン (Mont Blanc)。
・姓名の間の区切りに使い、それに対し姓の中・名の中での区切りには通常のハイフンを使い区別することがある[1]。例: ホー゠チ‐ミン (Hồ Chí Minh)。
コメント(2件)
>外国人の人名の区切り文字として「=」や「・」が使われますが、どちらが成り立ち的に古いですか?
>また、どのような条件で区別して使いますか? 例えば、「マルコ=ポーロ」、「マルコ・ポーロ」。
http://q.hatena.ne.jp/1077162048 (質問日:2004/02/19)
>欧米の名前をカタカナで「ジョン・スミス」などと書きますが、
>「ジャン=クロード・ヴァン・ダム」のように「=」が付いてる時があります。これはなんですか?
助かりました、ありがとうございました!