医者に下大静脈が人の2倍太いといわれました。

14歳です。直径が何mmかは知らされていません。
医者からは生まれつきだといわれましたが、どうしても心配です。

僕くらいの年での下大静脈の平均的な直径と、この2倍太い原因は何かを教えてください。

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  • 終了:2012/11/26 22:10:03

回答1件)

id:Silvanus No.1

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私は基礎医学の研究者(心臓の研究はしておりません)であって
心臓の専門医でないことを先ずお断りしておきます。

日本人の下大静脈の直径に関して報告した論文としては、2010年に
東北実験医学雑誌(The Tohoku journal of experimental medicine)に
掲載されたMasugataらのもの(222巻2号141~147頁)が挙げられます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjem/222/2/222_2_141/_article

これによれば、心エコー(心窩部矢状断面)で計測した
下大静脈の直径(IVC)の最大値(IVCmax)
[※正常な場合、IVCは呼出時に大きくなり吸気時に小さくなります]は
年齢と共に減少する傾向にあり、その論文の中に描かれているグラフから
読み取ると、10歳代におけるIVCmaxの平均的な値
(※正常値と言って良いのかは判りません)はおよそ「約14mm」でした。
これを基にすれば、医者の「2倍太い」という言葉は
「直径28mm前後」を指している可能性があります。

私は心臓の専門医ではないので、IVCが平均値の2倍も太くなることが
先天的にあることなのかどうか判りません。

IVCの高値が、仮に先天的なものでなく疾患によるものであった場合、
例えば右心系の機能低下が疑われます。
心臓は、肺で酸素を取り込んだ血液を全身へと送る「左心系」と
全身から戻って来た血液を肺へ送る「右心系」があり、
右心系の機能が低下すると、IVCが高値になり
また呼吸による変動が小さくなることが知られています。

不安が拭いきれない場合は、その医者に
より詳細な説明を求めた方が良いかと思います。

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id:Silvanus

スミマセン。私の書き方が良くなかったのかも知れませんが、
「呼吸による変動が小さくなる…」という文章は
「呼吸による、IVCの変動が小さくなる…」の意味です。
右心系の機能低下(右心不全)が起こると、全身から戻って来た血液を
右心から肺へと順調に送ることができなくなる訳ですから
静脈系に血液が溜まる「鬱血(うっけつ)」が全身的、特に
心臓よりも下に位置する下肢(脚のこと)や腹部の静脈系に血液が貯留します。
すると、下肢に浮腫(むくみ)が生じたり、外からは判りませんが腹水が
溜まるなどの症状が生じます。

右心系にのみ不全がみられる場合もありますが、
基本的には左心系の異常(左心不全)に続く形で生じることが多いです。

左心不全は、肺からの血液を全身に送り出す機能が低下することですから、
血圧が低下し、肺に血液が溜まります(肺鬱血)。
血圧が低下することによる症状としては、頻脈(脈が速くなる)・手足が冷たい・
チアノーゼ・意識レベルの低下等があり、肺鬱血になると胸水が溜まったり
運動をした時等(労作時)の呼吸困難・発作性夜間呼吸困難・
起座(きざ)呼吸(寝ている時よりも状態を起こした方が呼吸が楽になること)等が
挙げられます。

その医者が「先天性のものである」と診断した根拠はあるはずですから
それをズバリ訊いてみるのが不安を解消する最も近道でしょう。

2012/11/21 21:47:53
id:ITATI531

僕が不甲斐ないばかりに、わざわざコメントくださってありがとうございます。

Silvanusさんの詳しい回答で大分不安が解消されました。
一度、医者にも訊いてみることにします。

2012/11/22 16:13:38

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