「みなみちゃんもどう?この仕事向いている気がするけど」
○北風博士が「いただきますとごちそうさま」をみんなに説いた辺りで、黄色の歌声が聞こえてきたのは私だけではないはず、なGo!プリンセスプリキュア第36話感想です。
●今回はみなみの「夢」の話。みなみの夢自体は「将来海藤グループに入って自分も両親と兄の力になる」というものでした。ずっとひっかかっていたのですが、はるかやきららと違って、みなみの夢は「なれるかどうかわからない」というものではないんですよね。
プリキュアというシリーズのテーマは、女の子が変身して悪との戦いを通して成長する物語です。その中にはたくさんの選択肢があって、みなみのいう「夢」の分岐点が今回ついに出てきた感じですね。
○自分が大好きな海、イルカ(海洋生物)と関わっていく獣医という仕事。初登場の北風博士が、きっかけでみなみの夢への気持ちが少しずつ変化していくのが、丁寧に描かれていたと思います。
●また、北風博士は今回のシリーズでは珍しく自分の夢にかなり近い所までいる女性だと思いました。それだけにもう答えを持っていて、今回みんなの前で命の大切さや、お金や組織を気にしない自由な生き方を示してくれました。
○後半のバトルは見所たっぷりの水中戦。水属性のプリキュアはけっこういますが、実際に水中戦を繰り広げるプリキュアは珍しいですよね(劇場版ではいくつかありましたが)。氷と連携した技も使っていましたし、演出が映えるので、この先も水中戦があると嬉しいです。
●終始映っていたカナタですが、アロマを抱いてパフを乗せているその姿はもう完全にただのお兄さんになっていましたね。
○みなみ自身答えが出たわけではなく、これで本当に良いのかしら?と少し気持ちが揺らぎ始めたぐらいだと思うので、この先も答を見つける話に続くんだと思います。
そういう意味だと、自分の人生(道)を探し求めていたれいかを思い出しますね。「それが私の夢よ!」と声高らかにするみなみさんにちょっと期待しつつ次回。波乱のロミオとジュリエットが楽しみです。
●ジュリエットはプリンセス志望のはるかが立候補したのかな。あれ、ジュリエットってプリンセスでしたっけ?
みなみに「この仕事に向いている」と言った時、北風先生がそう感じたのは嘘ではないのだけれど、みなみなら、どの先生の仕事を見学しても「初めてなのに」「教えていないのに」『この仕事に向いている』優秀な生徒に見えると思うの。
だから特定の先生に褒められたくらいで専門の道に入ってしまうのは、もっと他でも人の役に立つ広い範囲の道を閉ざしてしまうことになるから、みなみにとっての本当にあるべき「道」とは違ってしまうのではないかしらと思うの。
私の作品解釈では、北風先生はそのことにどこかの時点で気がついたので自分の専門の道に来ることを強く勧めなかったのではないかしらね。みなみ自身は、今はまだ、ぼんやりとしかそのことに気がついていないようね。
みなみも、父母にはあまり頻繁には会えないみたいね。
2015/10/18 04:20:13