脱税の世界史を調べています。何か文献等をご存知の方は教えていただけないでしょうか。

「脱税」というのは、現代のように徴税が政府の平等なルールに添っておこなわれる、おだやかな行為でないとなりたちません。
支配者の徴税はながらく武力行動そのものでした。
貿易の関税もあったし、関税が不平等だと不平等条約として明治政府の課題になりましたし、関税迂回のためのシルクロード開発、インド航路開発などもありました。重税の国から逃れて新天地アメリカに入植した人もいました。
国と国が争って「おまえの国（の連中）は俺の国に払う金を「脱税」しているだろう」と指摘することは戦争の火種になっていることが多かったのです。もう脱税なんていうこっそりしたものじゃないですね。植民地化への反抗とか、戦争賠償金の破棄とかで、条約違反なんですね。
　
国内だけのものとしても、寺院は租税のがれをしているではないかといって信長は高野山を焼き討ちしました。豊臣秀吉は百姓と油は絞れれば絞っただけ出てくるといい、太閤検地して枡を統一して脱税の余地をなくすことで租税（米）をバンバンしぼりとりました。
家対家の紛争だと赤穂浪士。海があって塩で納税できるなんてうらやましいズルイという妬みから紛争へという説も（おそらく後付説ですが）。
庶民側の抗議行動は、打ち壊し、ええじゃないか、米騒動、飢饉で飢え死に、出家、など。
どれも、人命にかかわることでしたよね。
　
現在の個人がこっそりタックスヘイブンを利用するようなものをイメージした「脱税」（これもタックスヘイブン利用したから脱税とはいえないという話がありますhttp://anond.hatelabo.jp/20160409212048が）には、昔の租税回避行為はあまりあてはまらないとおもいます。だって、それが事実としてバレたらお家とりつぶしとかになってるんですから。金だけの脱税事件というより、お金のこともふくめて忠誠心が疑われて首をはねられました切腹申しつけられました、みたいな。逆にどの紛争もよくみれば金（＝税金）が原因にあるともいえますよね。
そりゃ、個人の脱税も完全になかったとはおもえませんよ、イソップ童話やアラビアンナイトなどでしょっちゅう金銀宝石が壺に入ったものが地面に埋まっているのを若者が発見しますが、その出所ってもしかして…ｗ　
　
今よりもっとずっと野蛮な時代で「脱税」なんて穏やかでけちくさい政府への反抗行為は成り立ったのか？　記録に残らないいのちがけのヘソクリか、記録に残る掠奪され掠奪しかえす紛争があっただけでは。
　
となれば「脱税」という言葉の定義から考え直した方がよいのでは。
江戸時代の「百姓は生かさず殺さず」は誰の格言なんでしょうか。 - 江戸時... - Yahoo!知恵袋
脱税 - Wikipedia
マルサの女 - Wikipedia

　
　Parkinson's law「パーキンソン 税金 法則」で検索しましょう。
　
　Parkinson, Cyril Northcote 19090730 England 19930309　83 ／経済学
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/479531912X
──　パーキンソン／森永 晴彦・訳《パーキンソンの法則 1961-199611‥ 至誠堂》