どうぞよろしくお願いします。
どちらかというと 筆=書家その人 であり 蹟=作品そのもの であろうとおもいますが、どちらも人についても作品についても言うことがあるでしょう。以前質問していらした、応仁の「乱」、戊辰「戦争」(どちらも内戦だが固有名詞扱いなので他の言い方をとらない)などと同じでは。
三筆
空海・嵯峨天皇・橘逸勢(9世紀)
三蹟
小野道風・藤原佐理・藤原行成(10世紀)
だそうです。
https://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka02.html
幕末三筆以下については、それにあやかっての名称なのでしょう。
風格・品格・人格 ~ 三筆は技巧、三蹟は功績 ~
〔総覧〕
十五人の筆跡 ~ 三筆十二人、三蹟三人 ~
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19600525
昭和三筆 ~ 世を捨ててこそ、浮かぶ書もあれ ~
〔模範〕
三筆・三蹟とは
https://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka02.html
フィールド・ミュージアム京都
〔概論〕
…… 三蹟と三筆の違いは何ですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106116058?
(20130423 18:16:20)
〔類例〕
将棋は駒を並べて定跡どおり指す。囲碁は石を打って定石どおり置く。
…… 将棋は「指す」、囲碁は「打つ」。駒は「並べ」、石は「置く」。
https://twitter.com/awalibrary/status/788949407731372032
コメント(1件)
日本語の「筆」とは字や画をかくための道具であり、転じてそれを使って「書/描くこと」や「書/描いたもの」を筆と呼びます。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/185286/meaning/m0u/
基本的にかいた人のことは筆とは呼びませんが、「三筆」のような肩書が成立してはじめて「三筆の一人」というような表現が可能になります。
「跡/蹟」も意味は筆跡のことですが、やはり肩書があったあとで「三跡/三蹟の一人」となります。
どちらも日本語の表現としては似たようなもので、「筆=書家その人 であり 蹟=作品そのもの」というのは変な気がします。