保という文字は、「ほ」と「ほう」で意味が違うんでしょうか。或いは、呉音と漢音とか、なにか違いがあるんでしょうか。
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>保には「ほう」という読みがあるのでしょうか、
(あったのでしょうか)
>どういう時に、ほと読み、ほうと読むのでしょうか。
という質問を受けました。
また、慣用でしょうか。有職読みとか???
それとも、近代になり、日本史の学者が、統一したんでしょうか?
あるいは、朝廷が年号を決めたときに、読み方も決めておいたんでしょうか。
別に統一されてるわけでもないようですが
https://api.nipponsoft.co.jp/zipcode/%E9%B3%A5%E5%8F%96%E7%9C%8C%E6%9D%B1%E4%BC%AF%E9%83%A1%E7%90%B4%E6%B5%A6%E7%94%BA%E4%BF%9D
ホウの読みは元号に多いようです
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%8F%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
康保、長保、承保、永保、嘉保、保安、保延、保元、
応保、建保、文保、正保、享保、寬保、天保
https://ja.wiktionary.org/wiki/保
によると
呉音 : ホ、ホウ
漢音 : ホウ
ただし、角川新字源によるとホは慣用音でホウが漢音です。
ありがとうございます。いろいろ、違うのですね。
昔の話で言えば、当時は言霊が今以上に重要に思われていた。
年号を決める際には昔の歴史を調べて、争いごとが無かった時代とかの年号から一字をもらって年号を定めるのが一番ある手だった。
つまり、我が世は事無かれば良し・・・だったわけ。
はっきり言って迷信なワケだが、当時の人々は良さそうだと思えば何にでも縋っていた。
言葉には力があると考えていた人たちが決めたことだから、縁起の良い・・上手く行っていた時代の年号から一字をもらって、・・ちなみに似たようなことは人の名前を決める際にも多く行われていた。「偏諱を賜う」と言ってね。
https://nagoya301.at.webry.info/201402/article_1.html
当然ながら元ネタになっている時代の年号があるわけで、ネタの年号の読み方もできるだけ襲われる。
時々はコピーミスもあったらしいんだが、正確な記録の無い時代のことだから、なんせ当時の記録は全て手書きで、文字の記述に関しても明白な規則が存在しなかった。
しかも当時の為政者の都合によって内容に変更が加えられたり削除されたりした。
正式な歴史書の存在しない時代区分もある。
後付けで後世の人が苦労して復元したりしているんだが、まあ、歴史が正確であったためしがないと言えばそれまでなんだが、資料としての価値は落ちる。
そんなわけで、年号の読み方は決められた時代よりもかなり昔に輸入された漢字の読み方に倣う事が多い。
ありがとうございます。
2018/09/23 00:32:51地名にもあるのですね。
東京では「保谷市(今はない)」があったのを思い出しました。
「保」の一字の地名は興味深いです。どうして、
この地名になったんだろう、と思います。
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江戸時代でも、「保(ほう)」はいくつかあるのですね。はるか昔の読み方ではないとわかりました。
今後も、「保(ほう)」があるかもしれないな、楽しみだな、と思いました。