アメリカ独立宣言について質問です。アメリカ独立宣言は『われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等で あり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ』と天賦人権説を取る一方で『こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る』と書いています。これはつまり、政府がなかったら自然状態(※ロック的、ホッブス的、ルソー的、それ以外のどのような自然状態を想定したかはともかく)になって人権は守られないとジェファーソンは考えていたという解釈で良いのでしょうか?

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  • 登録:2019/05/04 16:51:47
  • 終了:2019/05/11 16:55:05

ベストアンサー

id:cider_kondo No.2

cider_kondo回答回数96ベストアンサー獲得回数32019/05/06 03:51:33

存外難しい質問です。

独立宣言のうち、天賦人権部分は下敷きがあり、ジョージ・メイソンが起草したバージニア権利章典から引っ張った文章です。
で、政府の起源については、バージニア権利章典と独立宣言では若干文言が異なります。
権利章典はメイソンの草案初稿
https://www.encyclopediavirginia.org/The_Virginia_Declaration_of_Rights_First_Draft_1776

から一貫して、

3 That Government is or ought to be, instituted for the common Benefit, protection & Security of the people, Nation, or Community.

『政府とは、ピープルやネーションやコミュニティの共通の利益・保護・安全のために設立される、あるいは設立されるべきである』

と記述されています。素直に読むと、政府がなくてもピープルやネーションやコミュニティは存在しうるように読み取れます。
万人の万人に対する戦いが展開されてる状況でネーションやコミュニティが存在するとはちょっと考えにくいので、少なくともホッブズ的自然状態は念頭になかったように見えます。

で、バージニア権利章典との違いがメイソンとジェファーソンの思想的違いに由来するかというと、そこはちょっと違う気がします。



独立宣言の草稿

https://en.wikisource.org/wiki/Draft_of_the_Declaration_of_Independence

を読むと、
『われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。』という部分の対象は引用されている天賦人権説部分だけでなく、セミコロンで繋いで、その後の政府権力の起源(被統治者の同意)やいわゆる革命権の部分までがワンセットになっています。
これは当然で、独立宣言は単純化すれば、

『今の英国王の政府の支配はクソ。転覆すべし』

というアジテーションを政治的にデコレートしたものですし、起草課程も、

「さっさと独立を表明しないといかん。ここは文章上手いジェファーソン君に書いてもらって、後でみんなで相談して直すと言うことでどや?」
「そういうことなら引き受けるっス」

程度のスピード重視で展開しています。

「革命が当然だと示すために逆算して書かれた文章」が本分である以上、一部を切り出してその部分から起草者の思想を読み解こうとするのは、それはそれで危ういのではないでしょうか。

その他の回答(1件)

id:phantasm-kaz No.1

かずのすけ回答回数4ベストアンサー獲得回数02019/05/05 19:57:00

その解釈でいいんじゃないでしょうか。聡明ですね。

ただ権力者のいう平等は権力者以外のことで
人種差別や身分制度の外の話です。

余談ですが
そこから引用されたのが「天は人の上に人を作らず」ですね。
人に上下はないから勉強しなさいと続くんですが
明治になって爵位が追加され超えられない身分が増えてますw

あと人間の自然状態が争いなら、文明を築く前に絶滅してると思いますね。

id:giteki

質問文を編集しました。詳細はこちら

id:cider_kondo No.2

cider_kondo回答回数96ベストアンサー獲得回数32019/05/06 03:51:33ここでベストアンサー

存外難しい質問です。

独立宣言のうち、天賦人権部分は下敷きがあり、ジョージ・メイソンが起草したバージニア権利章典から引っ張った文章です。
で、政府の起源については、バージニア権利章典と独立宣言では若干文言が異なります。
権利章典はメイソンの草案初稿
https://www.encyclopediavirginia.org/The_Virginia_Declaration_of_Rights_First_Draft_1776

から一貫して、

3 That Government is or ought to be, instituted for the common Benefit, protection & Security of the people, Nation, or Community.

『政府とは、ピープルやネーションやコミュニティの共通の利益・保護・安全のために設立される、あるいは設立されるべきである』

と記述されています。素直に読むと、政府がなくてもピープルやネーションやコミュニティは存在しうるように読み取れます。
万人の万人に対する戦いが展開されてる状況でネーションやコミュニティが存在するとはちょっと考えにくいので、少なくともホッブズ的自然状態は念頭になかったように見えます。

で、バージニア権利章典との違いがメイソンとジェファーソンの思想的違いに由来するかというと、そこはちょっと違う気がします。



独立宣言の草稿

https://en.wikisource.org/wiki/Draft_of_the_Declaration_of_Independence

を読むと、
『われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。』という部分の対象は引用されている天賦人権説部分だけでなく、セミコロンで繋いで、その後の政府権力の起源(被統治者の同意)やいわゆる革命権の部分までがワンセットになっています。
これは当然で、独立宣言は単純化すれば、

『今の英国王の政府の支配はクソ。転覆すべし』

というアジテーションを政治的にデコレートしたものですし、起草課程も、

「さっさと独立を表明しないといかん。ここは文章上手いジェファーソン君に書いてもらって、後でみんなで相談して直すと言うことでどや?」
「そういうことなら引き受けるっス」

程度のスピード重視で展開しています。

「革命が当然だと示すために逆算して書かれた文章」が本分である以上、一部を切り出してその部分から起草者の思想を読み解こうとするのは、それはそれで危ういのではないでしょうか。

  • id:NAPORIN
    通貨発行権をもつ前のアメリカはひどかった、
    ビールを少し飲みたいのに手元に100億円札が1枚しかないような状態が多発していた
     
    とりあえず仮であっても政府ができたことでビールを1本だけ買いたい人の便宜が図られ社会秩序が保たれ、
    引いては人権が守られたと自分は思いますね

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