ｳｲﾙｽの型によりますが､内部に入り込んだ後､ﾊﾟｽﾜｰﾄﾞやｸﾚｼﾞｯﾄｶｰﾄﾞ番号などの個人情報をｲﾝﾀｰﾈｯﾄ上に勝手に送信するのが通常です｡これらを悪用される場合もあります｡
もし､感染していたら､まずはｳｲﾙｽを特定して､その後駆除する必要があります｡｢ﾄﾛｲの木馬｣と表示されていても､たとえば､ｾｷｭﾘﾃｨｰｿﾌﾄに検出されただけの場合などもあり､感染していなければ問題ありません｡ｳｲﾙｽがﾄﾛｲと自称することはないでしょうから､その表示は､ｾｷｭﾘﾃｨｰｿﾌﾄによる検出･隔離の通知の場合がありますので､それほど心配ぜずによいと思います｡
ただ､念のため､
1)ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ回線から物理的に切断する
2)おうちの人が帰ってくるまで待って･･･｡
3)ｾｷｭﾘﾃｨｰｿﾌﾄによりﾊﾟｿｺﾝｼｽﾃﾑのｽｷｬﾝ
をして､除去されていることを確認するほうがよいでしょう｡
もし､除去されていなければ別途対応が必要です｡

｢ﾄﾛｲの木馬｣という名前は､ｷﾞﾘｼｬ神話に出てくるお話からきています｡ｷﾞﾘｼｬのｵﾃﾞｭｯｾｳｽたちは､木馬の中に隠れてﾄﾛｲｱの町に潜入します｡ﾄﾛｲｱ人たちが安心したころに木馬から出てｷﾞﾘｼｬ兵を町に導き入れて､ｷﾞﾘｼｬはﾄﾛｲｱとの戦争に勝つというお話です｡
さて､PCの｢ﾄﾛｲの木馬｣はPCの中に進入します｡そして隠れていて､PCの中に敵をこっそり導いて､PC内部の個人の重要な情報をこっそりﾈｯﾄ経由で送信します｡
それが､ｸﾚｼﾞｯﾄｶｰﾄﾞの情報ならば､ｸﾚｼﾞｯﾄｶｰﾄﾞが悪用される可能性があります｡
それが､ｲﾝﾀｰﾈｯﾄﾊﾞﾝｷﾝｸﾞのﾕｰｻﾞｰIDとﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ情報や､ﾈｯﾄﾄﾚｰﾄﾞのﾕｰｻﾞｰIDとﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ情報ならば､勝手にお金を引き出されたりして金銭的な損害に発展する可能性があります｡
また､ﾒｰﾙｱﾄﾞﾚｽのﾕｰｻﾞｰIDとﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ情報ならば､自分の名前で勝手にﾒｰﾙを送信されてしまう可能性があります｡
ﾌﾞﾛｸﾞやはてなやTwitterなどのﾕｰｻﾞｰIDとﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ情報ならば､勝手にﾌﾞﾛｸﾞが書き換えられたり､はてなの有料質問をされたり､つぶやかれたりする可能性もあります｡
Yahoo!のIDとﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ情報が流出して､勝手にｵｰｸｼｮﾝに出品されて手数料だけ払わされることもあるみたいです｡
｢ﾄﾛｲの木馬｣は厳密に言うとｳｲﾙｽではないとされています｡自分で増殖しないからです｡それでも静かに悪いことをするのでﾀﾁが悪いと言えます｡
PCにはｾｷｭﾘﾃｨｿﾌﾄを常駐させておいてくださいね｡私はNorton Internet Security 2012を使っています｡お勧めです｡家族で3台までのPCに導入できます｡