1億の現金であれば1/100に目減りする場合が、同等なのですから現金との対比で言えばヘッジと言えます。
つまり、2億円の資金があった場合、全額を現金にしている場合は100倍のインフレによって200万円になってしまいますが、1億を空売りしておけば1億0100万円ぐらいを維持できます。
また逆に、100倍のデフレになった場合でも、先物は1/100になりますが、現金は100倍になり、計算上は先と同じ価値を維持できます。
もちろん、最初の2億の価値が維持できる訳ではありませんが、どちらの場合でも本来の反対売買によって損失を減らすという意味のヘッジは十分効いている事になります。
また、単純にはそういう事ですが、たぶん100倍のインフレのような場合には単なる債権(政府が口で保証しているだけの和紙、今じゃ単なるデータ)は1/100よりもっと暴落すると思います。
従って、売りの部分だけを見れば、インフレ率より下落幅の方が大きくなるので実質的にも儲かると思います。
100倍のインフレに対して国債が1/200になれば、現金部分の目減りさえ賄えるので完全なヘッジが完成します。
JGBは長期金利に相関するのでそれほどのインフレが短い限月間で起これば買い戻し価格は100万円ではなく数万円だと思います。
証拠金が100万ならヘッジと言えるかも知れません。
これほど極端な例ではなくインフレが期待される状況になり、長期金利が10%程度に上がったとするとJGB価格は80円程度ですので(142-80)で6200万円儲かり金利を割り引いても充分ヘッジになると思います。
通常のインフレならばヘッジになると思いますが、ハイバーインフレ下でヘッジになるかは分かりません。