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プリンタの購入を検討しているのですが、カラー印刷に関してのレーザーとインクジェットの違いがイマイチ理解できません。
ネットでリサーチした結果、「写真の印刷はインクジェットのほうが良い」らしく、その理由は「色の再現性がインクジェットのほうが優れている」ということがわかりました。
レーザーがドラムで粉末状のインクを圧着させ、インクジェットが液状インクを噴射して付着させるという方式の違いについては理解したつもりですが、そのことがなぜ色の再現性に影響するのでしょうか?
ある程度の予習はしましたが、未だに理解できていない専門用語のほうが多いので、家電量販店のスタッフが一般的なお客さんに違いを解説する程度のレベルでお願いします。

●質問者: muchi1234
●カテゴリ:コンピュータ
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 4/4件

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1 ● なぽりん
●100ポイント ベストアンサー

インクジェットは「液体のインク」をぴゅっととばす。レーザーは「粉」を静電気でつけてアイロンかける。

さて、あなたが絵を描くとき、絵の具やマーカーペン(コピックなど)と、色鉛筆とを比較すると、どちらが色があざやかに塗れるとおもいますか。という話になります。色鉛筆だってがんばればそこそこいいところまでいきますが、粉が荒くてつやがでない分、色に深みがでません。
ちなみにカラーレーザーは、コンビニにおいてある「カラーコピー」と全く同じものですので、ためしに写真をコンビニのカラーコピーにかけてみてください。色が少しだけボケてでてきます。
もちろん、コンビニコピー機には「写真プリント」でミニサイズのインクジェットも搭載されているので、そちらをつかって比べてはいけませんよ。
何が映っているのか理解できるならそれで十分という人も多いとは思いますから、それならメンテナンスの簡単なカラーコピーを選ぶのがいいです。現像に出したのと変わらない写真がほしければインクジェットと専用紙に限ります。

=====No.4 a-kuma3 へのコメントをみて回答を追記します。

ちょっと話が違う方面からアプローチしてみます。 顔料と染料の違いと混色の関係は、いったん、全部忘れてください。
a-kuma3さんの回答の一番上にあるのは、おそらくグラビア印刷かオフセット印刷であり、家庭用とは方式が違いますが、原理は同じです。どの印刷方式でも、基本はCMYKの四色の点々を打って写真や絵をつくっています。(CMYKとは、シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄色)、クロ の意味です)ぼやけた影のようなグラデーションの部分が、一番つぶつぶがみつけやすいです。
この粒は、画素が荒いもの(レーザープリンター)なら肉眼か虫眼鏡で確認できます。画素が細かいものでも、顕微鏡レベルで拡大すると粒を載せたような形で、それを拡大せずに見たらなめらかに混色されているように錯覚させています。
漫画のスクリーントーンは近くからみれば明らかに点のあつまりですが、遠くからみたら、白と黒のまざった灰色を塗ったように見えるというのもこの人間の目の性質を利用しているのです。

そもそも印刷において、粒と粒は、まじりあってはいけないものなのです。クッキリさせたい輪郭やまつげがクッキリ表現できないからです。白いコピー用紙の上に黒い文字を印刷する場合、一粒一粒がいちいちにじんでまじりあうようではよみづらくていけません。でも、染料系のインクジェットで、上質紙に印刷すると、やはり灰色ににじんでしまいます。
したがって文書印刷の場合はレーザープリンターの勝ちです。どんな紙にもにじみがおこらないからです。インクカートリッジをふやしてまで顔料系インクを取り入れたりしているのは、このレーザープリンターの文書印刷能力の部分をまねしたかったからです。
もうひとつ、インクジェットはさらにわざわざ専用写真ペーパーを使うように指示しています。これもおなじ理由です。専用写真ペーパーは、受け止めたインクを紙の上で横ににじみひろげることなく、すっと奥へ吸い込むのです。しかもこの紙は特殊な塗料を塗ってあるため黒の発色もよいです。

インクジェットは、写真を現像するのと同等かそれ以上の性能をもたせたかったため、黒は顔料系、それ以外は染料系を使ったりしています。インク数もCMYKから2?3色増やして肌色も活字もキレイにだせる7カートリッジのものが主流です。インクジェットプリンターを買うときは、インクの入れ替えが全色一斉にかえなければいけないものは使用コストがものすごく割高になります。プリンター本体よりインク全色×2セットのほうが高いことがあるくらいです。インクを毎年買うくらいなら、本体を毎年買い換えたほうが安いのですよ。専用紙も考えると、1枚20円かかっていたり、大判写真だと200円くらいかかったりします。それだけ消耗品費をかけてすごい高品質の写真を出せるのです。

レーザーは、白黒だけなら2.5円?5円程度です。しかも、印刷の出力がめちゃくちゃ早いし、トナーはなかなか無くなりません。あっと言うまに文庫本一冊くらい軽く刷れます。カラーレーザーはCMYKの4回ずつ刷るので、倍時間がかかるのでそう早くもないですが。レーザーには専用印刷用紙の威力は効きません。写真用紙はつかえません。逆に、安い上質紙を湯水のように使えます。レーザーの場合、紙との相性はあまり関係ないのです。

結局、カラー用はインクジェットで、白黒のビジネス文書や、小説などの印刷を大量にするお宅ならさらにモノクロレーザープリンターと二台で持つのがベストだとおもいます。

あと、カラーレーザー用のトナーは一応半透明?透明な発色なので、版画の重ね塗りみたいだといっても下の色がちゃんと透けてみえますよ。不透明な油絵のようにはなりません。


muchi1234さんのコメント
なるほど、つまりレーザーのトナーはつやが出ないからインクジェットに劣るのですね?ありがとうございます。

なぽりんさんのコメント
そうです。回答を訂正しましたので読んでください。 NO2、no3回答の混色の話はいったんわすれてください。それは筆で塗るときには関係がありますが印刷とは違いますので。

muchi1234さんのコメント
なぽりんさん返答が遅れて申し訳ありません。大変わかりやすい解説で疑問が全て晴れました。ささやかなおれいではありますがポイントを多めに配分させて頂きます。ありがとうございました!

なぽりんさんのコメント
ベストアンサー賞ありがとうございました。 履歴をみて気づいたのですが、以前もそういえば回答していたのですね。 コミスタの話からいうと、そちらの用途にはまた別の選び方、やり方もあります(添付ソフトや添付フォントで選ぶ、キンコーズを利用するなど)。 もしお入り用ならそちらのお話をじっくりしてさしあげたいとおもいます。 私はhttp://h.hatena.ne.jp/NAPORIN にもしょっちゅう顔を出しておりますので、 疑問があればそちらからも気軽に話しかけてください。

2 ● KOTARO
●25ポイント

>レーザーとインクジェットのカラー印刷方式の違い。なぜ色の再現性に影響?

(1)レーザー
ドラムで粉末状のインクを熱圧着→用紙の上にインクを重ね塗り。
用紙の表面にインクが定着し、色を混ぜ合わせられない。平滑度が低い。

(2)インクジェット
液状インクを噴射して付着→用紙の中にインクが浸透。
用紙の中にインクが浸透し、色が混ぜ合わせられる。平滑度は高い。


muchi1234さんのコメント
なるほど、レーザーは色を混ぜ合わせることができないからインクジェットに劣るのですね? 色を混ぜ合わせることができないのにレーザーはどうやって色彩を表現しているのでしょうか?まぜあわせが効かないのならCMYKの4色しか表現できない理屈になりますよね?もう少し調べてみます。ありがとうございました。

3 ● 楽1978
●25ポイント

>色の再現性に影響するのでしょうか?
レーザーの場合
顔料粉末を転写し、熱や圧力によって定着させる方式

色を混ぜ合わせられない仕組みになっているので色の再現性は劣っている。メリットは紙ににじまない。また、インクジェットの色数が7色のものがあるのに対してCMYKと4色なのも再現性が劣っている理由です。


インクジェットの場合
圧力や熱によってインクを微粒子として射出する方式

染料系インクと顔料系があるみたいです。
染料系インク
染料系インクは水性インクのようなもので、水や油などの溶剤に溶けているタイプのインク。色を重ね合わせることができ、色の再現性が優れているが、水性なので紙がにじんでしまいます。
顔料系インク
染料が塊の状態になっているインクで色を重ね合わせることができないため、色の再現性が劣っている。メリットはレーザーと同じで紙ににしまない。

参照元
http://allabout.co.jp/gm/gc/42700/
http://allabout.co.jp/gm/gc/42700/2/
http://www.nttpc.co.jp/yougo/CMYK.html
http://www.pasotora.com/archives/2007/01/post_204.html
http://slashdot.jp/story/06/02/23/082254/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%AF12%E8%89%B2%EF%BC%81%E5%A4%9A%E8%89%B2%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF
http://www.weblio.jp/content/%E9%A1%94%E6%96%99%E7%B3%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF

カラーレーザープリンターの仕組みは4色の版画だと思っていいです。
http://d.hatena.ne.jp/brotherblog/20060116


muchi1234さんのコメント
ありがとうございます。 色を混ぜ合わせることができないなら当然それが可能なインクジェットよりも表現できる色彩が少ないですよね。理解しました。

4 ● a-kuma3
●80ポイント

それぞれの印刷方式の違いについては、理解してるってことで良いですね。

カラー印刷は、水彩画のように色を混ぜて作るのではありません。
幾つかの色(印刷の場合には、黄色、水色(シアン)、紫(マゼンタ)の三色です)を小さな点で近くに並べて、それぞれの色の点の大きさで色を作りだします。
http://illustrator-ok.com/illustrator_koza/color/contents/color5.html
http://illustrator-ok.com/illustrator_koza/color/color_asset/flower_amiten.jpg

色をどれだけ再現できるか、というのは、この点の大きさを、どれだけ細かくコントロールできるかどうかで決まります。

レーザーは粉末状の顔料(絵具)を紙に吹き付けます。
粉一粒の大きさは小さいですが、一粒だけ飛ばすというわけにもいかず、粉のかたまりを拭き付けます。
印刷する個所(点)には、静電気を使って、決まった範囲にだけ粉がつくようにしていますが、
粉がまわりに散ったり、点の中にもムラがでます。
要するに、きれいな小さい点を作れないんです。

インクジェットは、液体状のインクを紙に吹き付けます。
どれだけきれいに印刷できるかは、インクの粒をどれだけ小さくできるかにかかってます。
昔は、インクの粒を小さくする技術が無かったので、白黒の印刷は、レーザープリンタにかなわなかったのですが、
最近では、インクの改善と、インクを吹き付ける部分の改良で、かなり小さい粒を吹き付けることができるようになりました。

とあるメーカー(って、URL 見れば一目瞭然ですが)のプリンタの仕様です。

インクジェット
http://www.epson.jp/products/colorio/printer/pro/px7v/shiyo.htm

5760×1440dpi


レーザー
http://www.epson.jp/products/offirio/printer/lps820/spec.htm

600×600dpi(スクリーン処理により4,800×600dpi相当)


dpi という単位は、1インチ(2.54 cm)の間に、どれくらいの数の点を打てるか、という単位です。
600dpi は、2.54cm に 600個の点が打てます。
ひとつの点の大きさが 42 ミクロンということです。
髪の毛の太さが、50?150ミクロンくらいです。

どちらのプリンタが細かい点が打てるかは、一目瞭然ですよね。
インクジェットの場合には、インクのにじみがあるという問題は、紙を選べば、ある程度、解決ができます。

こういったことから、現時点においては、インクジェットの方が写真の印刷に向いている、と言われます。



どうでしょう、家電量販店のスタッフに近づけましたか? :-)


【追記】
先に引用した画像は、インクジェットの印刷を説明するには、ふさわしくなさそうなので、別の画像を探してみました。
http://avix-d.com/advice/pg224.html
http://avix-d.com/_src/sc2149/94E48Ar5.jpg

色(インク)が混ざっているのではなく、並んでいるだけなのが分かると思います。
普通紙だと、紙の繊維にインクが滲んでしまっているので、せっかく細かい粒子で制御されたものが、本来の威力を引き出せていない様子も分かります。

逆に、光沢紙に印刷するのではなければ、インクジェットだ、レーザーだ、とこだわる必要が無いのかもしれません。
写真を自宅できれいに印刷したいなら、光沢紙+インクジェット。
普段は、写真無しの文書を高速に印刷したいのであれば、プリンタの値段を考慮したうえで、レーザーを選択肢に入れる、という感じでしょうか。


muchi1234さんのコメント
ありがとうございます。 確かに画像は複数の色が並んでいますね。つまりある意味目の錯覚みたいなものを利用して色彩を表現しているということでしょうか。 ところでほかの回答者の方は「インクジェットは色を混ぜ合わせることができる」と回答されていますが、インクジェットも上記の画像のように混ぜあわせずに並べているのでしょうか??「混ぜ合わせるからインクジェットのほうが綺麗に映る」という理解で正しいのですよね? 推測ですが、「インクジェットは、並べて打った点同士の隣り合う色がにじむことによって混ざり合うのでそれが不可能なレーザーより滑らかで、しかもレーザーは粉が周りに散ることでムラが出来る」という理解で正しいでしょうか?

a-kuma3さんのコメント
プリンタの制御に詳しいわけじゃないですが、「色を混ぜ合わせる」という回答が複数ついてて、ちょっとびっくりしてます。 ノズルからインクが出る時点では、インクの色は混ざっていません。 紙について色が混ざった後の色調まで制御しているプリンタなんてないと思います。 より小さな点を並べることで、色が混ざって見える効果が高い、という理解です(ぼくは)。 将来的に、液体よりも、粉体の方が細かい制御ができる技術が開発されれば、優劣が逆転する可能性はあります。

muchi1234さんのコメント
返答有り難うございます。 「色が混ざる」のはプリント用紙の同じ点にそれぞれの色が付着することによって「紙の上で混ざる」ということなのだと私は解釈しました。そしてレーザーではそれができないのだと(精密さの問題なのか、あるいはトナーが液状ではなく粉状のせいなのか)。皆さんのお話を統合すると、参考画像では色が分離していますが、この画像を更に拡大すれば隣り合う点同士の色が混ざり合っているのだと勝手に推測してみたのですが・・・。わかる方いらっしゃいましたらご回答お願い致します。

a-kuma3さんのコメント
別の画像を探してみました >回答の追記 とりあえず、自分の知識で書ける範囲は書いたので、他の回答者からの回答を待ちたいと思います。

muchi1234さんのコメント
詳しい解説ありがとうございます!ささやかなお返しではありますがポイントを多めに配分させて頂きます。
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