▽1
●
なぽりん ●100ポイント ベストアンサー |
インクジェットは「液体のインク」をぴゅっととばす。レーザーは「粉」を静電気でつけてアイロンかける。
さて、あなたが絵を描くとき、絵の具やマーカーペン(コピックなど)と、色鉛筆とを比較すると、どちらが色があざやかに塗れるとおもいますか。という話になります。色鉛筆だってがんばればそこそこいいところまでいきますが、粉が荒くてつやがでない分、色に深みがでません。
ちなみにカラーレーザーは、コンビニにおいてある「カラーコピー」と全く同じものですので、ためしに写真をコンビニのカラーコピーにかけてみてください。色が少しだけボケてでてきます。
もちろん、コンビニコピー機には「写真プリント」でミニサイズのインクジェットも搭載されているので、そちらをつかって比べてはいけませんよ。
何が映っているのか理解できるならそれで十分という人も多いとは思いますから、それならメンテナンスの簡単なカラーコピーを選ぶのがいいです。現像に出したのと変わらない写真がほしければインクジェットと専用紙に限ります。
=====No.4 a-kuma3 へのコメントをみて回答を追記します。
ちょっと話が違う方面からアプローチしてみます。 顔料と染料の違いと混色の関係は、いったん、全部忘れてください。
a-kuma3さんの回答の一番上にあるのは、おそらくグラビア印刷かオフセット印刷であり、家庭用とは方式が違いますが、原理は同じです。どの印刷方式でも、基本はCMYKの四色の点々を打って写真や絵をつくっています。(CMYKとは、シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄色)、クロ の意味です)ぼやけた影のようなグラデーションの部分が、一番つぶつぶがみつけやすいです。
この粒は、画素が荒いもの(レーザープリンター)なら肉眼か虫眼鏡で確認できます。画素が細かいものでも、顕微鏡レベルで拡大すると粒を載せたような形で、それを拡大せずに見たらなめらかに混色されているように錯覚させています。
漫画のスクリーントーンは近くからみれば明らかに点のあつまりですが、遠くからみたら、白と黒のまざった灰色を塗ったように見えるというのもこの人間の目の性質を利用しているのです。
そもそも印刷において、粒と粒は、まじりあってはいけないものなのです。クッキリさせたい輪郭やまつげがクッキリ表現できないからです。白いコピー用紙の上に黒い文字を印刷する場合、一粒一粒がいちいちにじんでまじりあうようではよみづらくていけません。でも、染料系のインクジェットで、上質紙に印刷すると、やはり灰色ににじんでしまいます。
したがって文書印刷の場合はレーザープリンターの勝ちです。どんな紙にもにじみがおこらないからです。インクカートリッジをふやしてまで顔料系インクを取り入れたりしているのは、このレーザープリンターの文書印刷能力の部分をまねしたかったからです。
もうひとつ、インクジェットはさらにわざわざ専用写真ペーパーを使うように指示しています。これもおなじ理由です。専用写真ペーパーは、受け止めたインクを紙の上で横ににじみひろげることなく、すっと奥へ吸い込むのです。しかもこの紙は特殊な塗料を塗ってあるため黒の発色もよいです。
インクジェットは、写真を現像するのと同等かそれ以上の性能をもたせたかったため、黒は顔料系、それ以外は染料系を使ったりしています。インク数もCMYKから2?3色増やして肌色も活字もキレイにだせる7カートリッジのものが主流です。インクジェットプリンターを買うときは、インクの入れ替えが全色一斉にかえなければいけないものは使用コストがものすごく割高になります。プリンター本体よりインク全色×2セットのほうが高いことがあるくらいです。インクを毎年買うくらいなら、本体を毎年買い換えたほうが安いのですよ。専用紙も考えると、1枚20円かかっていたり、大判写真だと200円くらいかかったりします。それだけ消耗品費をかけてすごい高品質の写真を出せるのです。
レーザーは、白黒だけなら2.5円?5円程度です。しかも、印刷の出力がめちゃくちゃ早いし、トナーはなかなか無くなりません。あっと言うまに文庫本一冊くらい軽く刷れます。カラーレーザーはCMYKの4回ずつ刷るので、倍時間がかかるのでそう早くもないですが。レーザーには専用印刷用紙の威力は効きません。写真用紙はつかえません。逆に、安い上質紙を湯水のように使えます。レーザーの場合、紙との相性はあまり関係ないのです。
結局、カラー用はインクジェットで、白黒のビジネス文書や、小説などの印刷を大量にするお宅ならさらにモノクロレーザープリンターと二台で持つのがベストだとおもいます。
あと、カラーレーザー用のトナーは一応半透明?透明な発色なので、版画の重ね塗りみたいだといっても下の色がちゃんと透けてみえますよ。不透明な油絵のようにはなりません。
>レーザーとインクジェットのカラー印刷方式の違い。なぜ色の再現性に影響?
(1)レーザー
ドラムで粉末状のインクを熱圧着→用紙の上にインクを重ね塗り。
用紙の表面にインクが定着し、色を混ぜ合わせられない。平滑度が低い。
(2)インクジェット
液状インクを噴射して付着→用紙の中にインクが浸透。
用紙の中にインクが浸透し、色が混ぜ合わせられる。平滑度は高い。
>色の再現性に影響するのでしょうか?
レーザーの場合
顔料粉末を転写し、熱や圧力によって定着させる方式
色を混ぜ合わせられない仕組みになっているので色の再現性は劣っている。メリットは紙ににじまない。また、インクジェットの色数が7色のものがあるのに対してCMYKと4色なのも再現性が劣っている理由です。
インクジェットの場合
圧力や熱によってインクを微粒子として射出する方式
染料系インクと顔料系があるみたいです。
染料系インク
染料系インクは水性インクのようなもので、水や油などの溶剤に溶けているタイプのインク。色を重ね合わせることができ、色の再現性が優れているが、水性なので紙がにじんでしまいます。
顔料系インク
染料が塊の状態になっているインクで色を重ね合わせることができないため、色の再現性が劣っている。メリットはレーザーと同じで紙ににしまない。
参照元
http://allabout.co.jp/gm/gc/42700/
http://allabout.co.jp/gm/gc/42700/2/
http://www.nttpc.co.jp/yougo/CMYK.html
http://www.pasotora.com/archives/2007/01/post_204.html
http://slashdot.jp/story/06/02/23/082254/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%AF12%E8%89%B2%EF%BC%81%E5%A4%9A%E8%89%B2%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF
http://www.weblio.jp/content/%E9%A1%94%E6%96%99%E7%B3%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF
カラーレーザープリンターの仕組みは4色の版画だと思っていいです。
http://d.hatena.ne.jp/brotherblog/20060116
それぞれの印刷方式の違いについては、理解してるってことで良いですね。
カラー印刷は、水彩画のように色を混ぜて作るのではありません。
幾つかの色(印刷の場合には、黄色、水色(シアン)、紫(マゼンタ)の三色です)を小さな点で近くに並べて、それぞれの色の点の大きさで色を作りだします。
http://illustrator-ok.com/illustrator_koza/color/contents/color5.html
色をどれだけ再現できるか、というのは、この点の大きさを、どれだけ細かくコントロールできるかどうかで決まります。
レーザーは粉末状の顔料(絵具)を紙に吹き付けます。
粉一粒の大きさは小さいですが、一粒だけ飛ばすというわけにもいかず、粉のかたまりを拭き付けます。
印刷する個所(点)には、静電気を使って、決まった範囲にだけ粉がつくようにしていますが、
粉がまわりに散ったり、点の中にもムラがでます。
要するに、きれいな小さい点を作れないんです。
インクジェットは、液体状のインクを紙に吹き付けます。
どれだけきれいに印刷できるかは、インクの粒をどれだけ小さくできるかにかかってます。
昔は、インクの粒を小さくする技術が無かったので、白黒の印刷は、レーザープリンタにかなわなかったのですが、
最近では、インクの改善と、インクを吹き付ける部分の改良で、かなり小さい粒を吹き付けることができるようになりました。
とあるメーカー(って、URL 見れば一目瞭然ですが)のプリンタの仕様です。
インクジェット
http://www.epson.jp/products/colorio/printer/pro/px7v/shiyo.htm
5760×1440dpi
レーザー
http://www.epson.jp/products/offirio/printer/lps820/spec.htm
600×600dpi(スクリーン処理により4,800×600dpi相当)
dpi という単位は、1インチ(2.54 cm)の間に、どれくらいの数の点を打てるか、という単位です。
600dpi は、2.54cm に 600個の点が打てます。
ひとつの点の大きさが 42 ミクロンということです。
髪の毛の太さが、50?150ミクロンくらいです。
どちらのプリンタが細かい点が打てるかは、一目瞭然ですよね。
インクジェットの場合には、インクのにじみがあるという問題は、紙を選べば、ある程度、解決ができます。
こういったことから、現時点においては、インクジェットの方が写真の印刷に向いている、と言われます。
どうでしょう、家電量販店のスタッフに近づけましたか? :-)